PhotoshopFlowey
ふぉとしょっぷふらうぃ
【以下、Nルートにおける重大なネタバレが含まれています】
「キミの おかげで...あいつは しんでくれた。」
「ニンゲンのタマシイもてに はいったしな!」
「あと1つ てに はいれば ボクは "かみ"になれる。」
「まえの セーブファイルにもどろうとしてもムダだよ。あれはけしちゃったからね。」
「…え? ボクを とめられるとおもってるの?」
「フフフ…」
「キミはほんとうにバカだね。」
「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!」
Photoshop Floweyとは、ゲーム『Undertale』のNルートで最後に戦うことになる敵として登場する、フラウィの最終形態である。
家に帰るために冒険を続けてきた主人公はモンスターの王であるアズゴアと対決するが、戦闘後に突然フラウィが現れてアズゴアを殺害して6つの人間のタマシイを取りこみ、ゲームを強制終了させてセーブデータを自分のものに上書きしてしまう。
その後ゲームを再起動するとOPが突然フリーズされ、主人公のセーブデータを滅茶苦茶に破壊し、進化したフラウィの戦闘形態を見せつける。
今までの敵は全て白黒のドット絵だったのに対して、こいつだけは実写。
植物や動物、機械が融合したような禍々しいデザインをしており、体の最上部に位置するモニターには花の姿のフラウィの他、ノイズ調の人間の顔が映し出される。(ちなみにこの顔の正体はある人物だったりする)
なお、名前については後に「フォトショップフラウィ」であることが明かされた。他社のアプリの名前をそのままキャラクター名に取り入れるというゲーム業界全体でも異例のネーミングだが、そこにセンスを感じさせるのは本作の世界観ならでは。
それまではプレイヤー間で“Omega Flowey (オメガ・フラウィ)”とも呼ばれていた。現在でもファン間ではこの名称の方が浸透していることもあるが、非公式の名称なので扱いには注意。
前半戦
彼の戦闘曲のタイトル『your best nightmare(最高の悪夢)』の通り、この戦いはUndertaleの次元を超えた「悪夢」と言うしかない。
レーザー・火炎放射・大群飛来する実写のハエ、大型爆弾・謎の生物による徘徊攻撃・指を飛ばす射撃・大量の蔦による串刺しなどに加え、戦闘中にセーブとロードを繰り返して突然時間を巻き戻すなど多彩かつおぞましい攻撃手段を持ち、更にHPや防御力も高く、弾幕の隙を突いて放った主人公の攻撃もほとんど通さず、その圧倒的な力量差で主人公を窮地に追い込む。
ゲームオーバーになると不気味な笑い声とともにゲームを強制終了させてしまう。その後再起動すると、再び彼との戦闘が再開される(本人曰く「何度も何度もいたぶるため」)。
上記の通り攻撃も演出も凄まじいが、LVにかかわらず約13回まで耐えられるため他のボスと比べると意外と持ち堪えることが出来る。もっとも上記の弾幕を避けた上で、グロテスクな攻撃にあなたの精神が耐えられればの話だが。
ただし、攻撃が1段階先へ進む度に丁寧にオートセーブしているため、負けても次からはその段階の攻撃からHPが全回復した状態で続行することになる。そのため、1段階ごとに攻撃を見切っていけば、確実に前へ進むことはできる。
また、その特殊過ぎるフィールドゆえ、プレイヤーは通常の形式でコマンドを使うことができず、攻撃を避けながら時々飛んで来るコマンドに触れて入力する形で反撃することになる。アイテムは一切使えないが、「こうどう」のコマンドが飛んできた場合に入力することで、緑色のエフェクトが出現・触れればダメージではなく回復効果を得られる。長期戦は免れないがしつこく粘ろう。
前半戦BGM『Your Best Nightmare』
後半戦
だが、6つのタマシイたちによる援護がすべて終わると、タマシイたちがフラウィの体内から脱出してプレイヤーに回復アイテムを供給。そして…
「Flowey's DEFENSE dropped to 0!」
「フラウィの ぼうぎょりょくが 0になった!」
一気に形勢は逆転する。凄まじい弾幕こそ変わらないが、常に6つのタマシイたちが物資を定期的に回復アイテムを供給してくれるという大きな助けを得ることができる。また相手の防御力も0のため、一気に100から200単位のダメージを与えることができる。ここまで来て、ようやく互角の勝負をすることができるのである。
このときの戦闘曲『Finale(フィナーレ)』は、前半の『最高の悪夢』とは対照的に、終始希望に満ちたBGMとなっている。ここまで来たら、回復を取り逃したり、タイミング良く攻撃できない限り、ゲームオーバーになることは少ないだろう。まさに勝利の曲といったことだろう。
後半戦BGM『Finale』
No……No!!
う…ウソだ!!
This CAN'T be happening!!
こんなことは……ありえない!!
You……YOU……
キミ…は…
そのとき、セーブデータがロードされ、フラウィの体力が全快する。
"You IDIOT."
ほんとに バカだね
そしてフラウィは、容赦なくプレイヤーに何度も何度も攻撃を放つ。
「フフフ…」
「ほんきで おもったの?」
「ボクを たおせるって?」
「ボクは このせかいの かみなんだよ」
そう、セーブ・ロードの力を手に入れたフラウィをプレイヤーが倒すことなど、初めから無理だったのだ。そのことを笑いながら告げ、プレイヤーを全方位弾で囲んだフラウィは、プレイヤーに「無理だとは思うが、助けを呼べるものなら呼んでみろ」と挑発する。だがそのとき、「行動(ACT)」のコマンドが出現する。
"(You called for help.)"
(たすけをよんだ…)
"(But nobody came)"
(しかし だれも こなかった。)
それを見たフラウィは笑顔でトリエルの顔真似をし始める。
Boy!What a shame!
ざーんねん!
Nobody else…
だーれも…
"Is gonna get to see your die!"
キミがしぬとこをみてくれないなんて!
「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!」
そう笑いながら、フラウィは全方位弾をプレイヤーに当てようとするが、なんと当たった瞬間、プレイヤーの体力が全快する。
これにはフラウィも驚き、別の攻撃を仕掛けようとするが、セーブとロードの力が使えない。
次の瞬間、タマシイたちがフラウィの体を再び脱出し、彼を囲む。
The souls…?
タマシイが…
What are they doing?
なにをするき…?
そしてタマシイたちは、フラウィに一斉に襲いかかる。
NO!!NO!!
おい!やめろ!!
YOU CAN'T DO THAT!!
こんなことは ゆるさないぞ!!
YOU'RE SUPPORSED TO OBEY ME!!
ボクに したがえ!!
STOP!!! STOP IT!!!!!
やめろ!おいッ!!
"STOOOOPPPP!!!!"
やめろおおぉぉ!!
UNDERTALE Flowey OmegaFlowey Human(Undertale) ラスボス 無理ゲー 元凶
「なんのマネ?ボクが はんせい したとでも おもってるの?ありえないよ。」
「ボクを にがしたって なにも かわらない。おわらせたいなら ボクを ころすしかない。」
「ボクを いかして おいたら… また もどってくるよ?」
「キミを ころすよ?」 「みんなを ころすよ?」
「キミの たいせつな なかまも ころしちゃうよ?」
そんなフラウィだが、Nルートでの戦闘後は「みのがす」ことができるようになる。とどめを刺したかどうかに関係なくエンディング自体は迎えられるが、生かして逃がした場合は意外なことにハッピーエンドへのヒントを最後に教えてくれる。
「誰も死ななくていいやさしいRPG」の通り、フラウィを殺さないことにも意味があるよう作ってあるのが本作なのである。
「…」
「…?」
「…どうして?」
「…どうして ボクに… …やさしくするの?」
「りかいできない。」
「なんなんだよ!」
「イミが… わからないよ… 」
フラウィを殺さずにエンディングを迎えた場合、直後に彼からのメッセージが聞けるようになっている。プレイヤーがここまで来た経緯に応じたものになり、Nルートかつ救いの可能性を見出していればPルートに行く可能性や道筋へのヒントを教えてくれるようになる。
逆に、それを蹴って何度も殺害ありの周回を繰り返すようだと、「ころすかころされるかという価値観を肯定したプレイヤー」とみなし、辛辣かつ割り切った内容の発言をするようになる。
また、何度も同じエンドを繰り返していても反応が見られ、
「自分と友だちになろうとしても無駄だ」「パピルスに飽きるには時間が掛かった」「パピルスの兄貴には正体を悟られるな」等意味深な会話も見られるが、
ある程度を過ぎると「キミ よっぽど ヒマなんだね。」としか言ってこなくなる。
ちなみに上記ラスボス形態において「破壊されたとされるセーブデータ」だが、もちろん演出である。フォトショップフラウィ戦で本来のセーブデータが読み込めなくなるだけであり、勝てば通常通りセーブデータはプレイヤーのもとへ帰ってくる。
XBOX版ではフラウィとの戦闘中にコントローラーの接続を切ると「はやくしないと データがきえちゃうよ」とカウントダウン付きで脅してくるが、こちらもカウントが無くなってもコントローラーを再接続すると普通にプレイを再開できる。
また、Nルート2回目以降は彼も学習しており、アズゴアにトドメを刺した後はタマシイを持ち逃げしてしまう。そのため再戦するにはフラウィの記憶ごとリセットするしかない。