MAZDA RX500は、マツダが制作し1970年の東京モーターショーで発表したスポーツタイプのコンセプトカー。
概要
マツダ創業50周年の節目を記念するモデルとして開発されたが、当初は総勢5名からなる社内有志による企画だった。
自動車らしからぬデザインのモチーフは名作SF 2001年宇宙の旅からヒントを得ており、リア周りやキャノピーのようなウィンドウに強く影響が現れている。テールランプは高速巡航時は緑、ブレーキの踏み具合で黄色~赤色に変化するものだった。
エンジンは250PSを発揮する10A型のレース仕様のロータリーエンジンをリアミッドシップに搭載する。
車体後部の絞りが緩やかでステーションワゴンのようなボディは空力性能を重視した結果で、カウル交換でクーペ型のボディやリアウィング付きのレーススタイルへのコンバージョンも考慮されていた。
かなり実験的なデザインのモデルだったが、一応コスモスポーツの後継型としてのミッドシップスポーツカーの開発…という任務も課せられていた。とはいえ、実際はミッドシップのロータリーエンジン車が発売されることはなかった。
車体は新造時は緑色だったが公開直前に黄色に変更され、現在は銀色である。