もしかして → エースバーン
概要
Sバーン(S-Bahn)はドイツ語圏において、各国の国有鉄道、国営鉄道、またはこれに準ずる公的機関などが運行している都市内・都市近郊鉄道のこと。平たく言えば「国電」のようなニュアンスの言葉である。
都市高速鉄道や英語のラピッド・トランジット(→ドイツ語のSchnellbahn)のうち地下鉄以外の都市鉄道に相当する。元々はベルリンの東西を走行する高架軌道シュタットバーン (Stadtbahn、「都市鉄道」の意)を走行する列車のことを指した。
またドイツ語においてはドイツ語圏以外にある同種の鉄道をS-Bahnと呼ぶことがある。近年ドイツやスイスでは中小規模の都市において、第三セクター鉄道等が近郊列車をSバーンと称して運行する例も見られる。なお、Sバーンは必ずしも電車だけで運転されるものではなく、都市や路線によっては、気動車や客車が使用される場合もある。
ちなみにドイツ国内のほとんどの路線では、ドイツ鉄道の旅客運輸部門であるDBバーンが、各都市ごとにSバーンを子会社として運行している。
そのためドイツ国内ではSバーンは路線ネットワークとその運行会社を指す場合がままある。
この記事のカテゴリ
国電(日本)/アーバンネットワーク(日本)/RER(フランス):類似のシステム。
LRT:ドイツ語圏内で、特に高速電車志向のLRTが「シュタットバーン」と呼ばれる。名の由来は共通だが、現在ではSバーンとシュタットバーンは別のシステムとして扱われている。