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SCP-372

しかいをとぶもの

SCP-372とは、怪奇創作サイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクト(怪異)の一つ。

概要編集


アイテム番号:SCP-372

オブジェクトクラス:Euclid



SCP財団が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「視界を飛ぶモノ」。

体長(頭から尾まで)約2m、体重約45kg、非常に柔軟な細長い体に8対の手足を持つ雑食性の生物。


その全体像をハッキリと目にした人物はほとんどいない。加えて写真や動画などの映像資料においてもその姿が完璧に映り込んでいるものは存在せず、報告書に掲載されている写真でさえほとんど撮影に失敗しただけにしか見えない有様である。しかしそれは、SCP-372が有する驚異的な運動能力と特殊な感覚器官による異常性に原因がある。

SCP-372の手足にはどんな壁にも貼り付ける特殊な繊維があり、しかもその動きは極めて俊敏且つ正確。更に独自の感覚器官によって周囲の生物の脳内を駆け巡る電気信号を読み取り、その動きを正確に予測する。そしてその能力を活かしてあらゆる生物の視界から外れるように動き回る習性を持っているため、その姿を一瞬でも視界に収めるのは至難の業なのだ。

しかしこの生物の能力も完全無欠ではなく、ふとした拍子に一瞬だけ、体の末端部が見える事もある。その存在を意識していなくても不意に視界を動かした事で僅かに体の一部が見えてしまう事があるため、「視界に突然映り込む幻覚」などに間違われる事もあり、SCP-372に付き纏われて一種のストレス障害を引き起こしてしまう人もいる。


なお、O5の指示により「SCP-372を見た」と言って神経過敏になっている職員をからかう行為は禁止されている。



ところで、数の暴力などで強引にでも誰かしらの視界内に収めようとすると、コイツはどんな反応を示すのだろうか。そう考えた財団の科学者は、Dクラス職員4名をSCP-372を収容した部屋に突入させてみた。するとSCP-372は目にもとまらぬ早業で1人を斬殺、その惨状に動揺して部屋から逃げ出そうとした1人にも体の一部が欠損するほどのダメージを与え、無理やり自分の居場所を確保した。無事だった2人はSCP-372の姿は全く見えなかったと証言しており、初めてSCP-372が積極的に人間を攻撃したケースとして注目される事になった。


関連タグ編集

SCP_Foundation

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