概要
海外のシェアワールド「SCP_Foundation」に登場するSCPオブジェクトの一つ。
タイトルは「Sky Blue Sky(「青い、青い空」或いは「空色の空」)」。
ざっくり説明すると影響を受けてしまうと、目から脳に届く光の波長(=色)に干渉して
不可逆的に色の認識を変えてしまうという現象系オブジェクト。
とある写真技術(年代的にカラー写真技術)の副産物として発生したオブジェクトで、
最初は写真乾板のみに発生する現象だったのがいつの間にか人体に影響を及ぼすようになり
とある開発(年代的にカラーフィルム)とともに急速に拡散し始めた。
財団はあらゆる手を尽くしてこのオブジェクトの拡散を食い止めようとしたが、一部耐性のある者以外は影響から逃れることができず、耐性のある者でもその度合いによって多少の差はあれど影響を受けてしまっていた。
結局感染症の如く影響を受けたモノと接触するだけで広がるこのオブジェクトを食い止める術などなかった。
一応対抗手段の構築自体はできたが代わりに音を失ってしまうという副作用が併発するため対抗策としては使用できなかった。
結果としてこの影響は世界中に広まり、突如見える色彩が変わってしまった世界に人々は恐怖や混乱に包まれた。
財団の最高権力者の一人「O5-8」はこれに対して最終手段「アンニュイ・プロトコル」を行使することを決定。
世界中に微弱な効果を及ぼす記憶処理薬を大量散布し、「SCP-8900-EXの影響を受ける前に見えていた元々の色」についての記憶を喪失させることで
「私達に見えている色彩はこんな色だった」と思い込ませ、混乱を抑えたのである。
その結果美しかった世界は、下品な緑に包まれた山々・不気味な色を見せ続ける海・そして気色悪い空色の空、それが当たり前の世界になってしまったのだ
この記事のトップの台詞は「O5-8」が残した手紙の冒頭部分に書かれた事実上の敗北宣言である。
そしてこのオブジェクトの現在のクラスは末尾のEXを見れば分かるようにExplained(解明済み)。
もはやこれの影響を受けている状態が正常となってしまった今、これを収容する必要はないのである。
天高く映える"青い青い空"は、古ぼけた「白黒の」青空ではなく、今まで通りの「青い」青空なのが正しいのだから
内容の壮大さ、「財団の敗北宣言」というインパクトから特に人気の高いオブジェクトであり本家記事、翻訳記事両方で3桁もの評価点を受けている。
イラスト
記事に存在するカラーの軍人とモノクロの軍人が入り混じった「SCP-8900の影響を受けていない写真」から
カラーとモノクロを合わせたイラストが多い。
外部リンク
http://scp-jp.wikidot.com/scp-8900-ex
関連タグ
美しかった青空はあんなにも青くなってしまった
―――ああ、今日も空は青い。