概要
SCEIから発売された本体や純正の周辺機器は必ずこの型番が振られており、
RFアダプタやAVアダプタのように同名の商品が複数存在する周辺機器もここで見分けることが容易である。
現在はODEへの換装でピックアップの弱さを無視できるようになったため、初期モデルが高騰している。
プレイステーション
SCPH-1000
最初期モデル。背面端子はコンポジット映像、S端子、ステレオ音声、AVマルチ、通信ポートに拡張端子とゴチャゴチャしている。RFアダプタ用の5V出力端子もある。
ちなみにであるが、この端子群は後述のCD-ROMドライブ搭載スーパーファミコン互換機のプロトタイプの時点で存在した。
通気孔の関係でエアフローが悪く熱暴走しがち。
だが、コピープロテクトのチェックが1回しかなく、バックアップディスクを使うにはもってこい。しかし、これが後に仇となる新プロテクトの副作用がユーザーに買い替えを余儀なくさせた。
SCPH-3000
はやくもS端子映像出力のオミット。そして通気孔の改善。
コピープロテクトチェックの強化。バックアップディスクを起動するのは難しくなったが、プロアクションリプレイなどを用いての起動は依然として可能。
また、MODチップなどもアングラで流通していた。
基板とBIOS、そしてGPUのバージョンアップ。
3500番はファイティングボックスとしてコントローラが2個同梱。
SCPH-5000
この型番以降、バグフィックスとして大胆な改良が行われているため、3500より前の型番でプレイすると不具合を起こすゲームがある。
バックアップディスクと海外版対策でオープンスイッチを改良。
チート対策も実施され、チートツールの一部が使用不能に。
SCPH-5500
コンポジット映像出力、ステレオ音声出力端子のオミット。
基板がPU-20に変更、メインメモリ、GPUがリビジョンアップ。処理能力向上と発熱量の減少。
ピックアップ部分の設計変更。肝心のレールはプラスチックのままだが耐久性自体は向上している。
SCPH-7000
コントローラを振動機能ありのデュアルショックに変更。
画像処理プロセッサがGTEからGTE2にリビジョンアップ。
2チップ構成だったCDコントローラのLSIチップを1チップに集約。
音楽CD再生機能の更新。サウンドスコープが内蔵OSに組み込まれる。
ピックアップ部分の設計の改善。更に耐久性が改良された。
SCPH-7500
内部基板変更。サウンドチップとCDコントローラ制御チップが統合され1チップ化。
SCPH-9000
PlayStationとしての最終モデル。
拡張端子のオミット。プロアクションリプレイなどが使用不能になる。
この型番が発売された1999年には誰でもコピーソフトが作成、使用できる時期であり、またセーブデータの改造などが一部の人達の間で横行しており、その対策と思われる。
だが機能自体は基板に残存しており、"拡張端子増設君"などを用いれば、今までと同じように使えるという、頭隠して尻隠さずな状態だった。
余談だが、この型番発売の5ヶ月後、不正競争防止法が改定。ゲームにかけられているコピープロテクトを破る行為が違法になる。
また、PS2の型番はSCPH-10000から始まっており続き番号になっている。
SCPH-100
PSOne。
フルモデルチェンジをおこない、外観が一新される。可愛い。
それにあわせてメモリーカード、コントローラもあわせてモデルチェンジされている。
再設計に伴い拡張端子の機能を基板から完全に削除。通信ポートのオミット、電源をACアダプタ駆動に変更した以外は基本的に最終モデルであるSCPH-9000と同じ。
オプションの液晶モニターを使えば、さながらノートパソコンのようにどこでも遊べる...ように思えるが、バッテリーを内蔵しておらず、電源が必要なのが盲点。なお、ACアダプタはカーアダプタに交換できる。
発売時期は既にPS2登場後であり、そのPS2がPS互換機能をもっていたためあまり売れなかった。でも、小さくて丸っこい形は可愛いからすべてよし。
SCPH-5903
ビデオCD再生機能を追加。日本未販売。
これは日本では映像メディアとして定着しなかったビデオCDが流通していた国で販売されていた。
プレイステーション2
SCPH-10000
最初期モデル。平成12年3月4日に発売。
DVDプレイヤーが本体に内蔵されておらず、ユーティリティディスクを使ってメモリーカードに書き込む必要がある。
そのDVDプレイヤーVer.1.00、簡単操作でリージョンフリープレイヤーに大変身するというトンデモ仕様だったが、バージョンアップにより修正された。
ピックアップレンズの性能が悪く、2層式DVDの読み込みに失敗する時がある。
なお、ここから18000番台までメモリーカードのデータが壊れるという不具合を持っている。(いきなりプラグを引っこ抜いたり本体背面のスイッチから電源を切るのではなくきちんと本体前面の電源ボタンから切るようにすればそうそう起こるようなものではないが。)
SCPH-15000
ユーティリティディスクVer.1.00が起動できないように対策。
生産性向上のため、部品を変更。
メモリーカードのリセット回路が改良されている。
OSの設定ミスのせいでメインメニュー上ではSCPH-10000と表示される。
SCPH-18000
メモリーカードの代わりにリモコンと受光部が同梱される。
DVDプレイヤーを本体に内蔵。
最新版のDVDプレイヤーを使いたければ、上記のようにメモリーカードに書き込めばいい。
マクロビジョンのコピープロテクトの関係でRGBでの出力に制限がかかる。
ただ内部基板をいじれば効果がなくなるのはここだけの話。
上記したようにこの型番以降からメモリーカードの不具合は発生しなくなった。
SCPH-30000
モデルチェンジ。
リモコンを別売にし、PCカードスロットをオミット。
HDDユニット用にエクスパンションベイを搭載。
Emotion EngineとGraphic Synthesizerのシュリンク。0.25マイクロメールから0.18マイクロメールへ。
無保証だが、DVD±Rメディアのビデオ再生に対応する。
悲しきかな、この型番が発売された同月に、セガはゲームハード事業から撤退する。
SCPH-37000
カラー変更機体。(オーシャンブルー。ゼンブラック。)
ヒートシンクの変更。無保証だが、DVD±RW を認識するようになった。
SCPH-39000
コストカットのため、マイナーチェンジ。
SCPH-50000
モデルチェンジ。
DVDプレイヤーのバージョンアップにより、プログレッシブ出力に対応。
DVD±R/±RWメディアのビデオ再生に正式対応(DVD-RAM には非対応)。
赤外線レシーバーを本体に搭載。リモコン受光部を別途コントローラポートに差す必要がなくなる。同時に新型リモコン発売。AV機器として使い勝手が向上する。
iLink端子のオミット。おかげでグランツーリスモ3などで通信対戦が不可能に。
BB Packはこの型番。余談だが、当時、ミッドナイトブラックというカラーが今後標準のカラーになると発表されたものの、次の型番ではあっさりお役御免、チャコールブラックに取って代わられた。
薄型PS2
共通事項として、薄型モデルはドライブの構造上、フレキシブルケーブルがディスクに当たり、円周状の傷を残す可能性がある。オリジナルディスクを大事にするコレクターの方はご注意あれ。
ディスクレス化を行う『MC2SIO』はSCPH-90000のうち2008年以降に出荷されたモデルからは対応しない。
SCPH-70000
フルモデルチェンジ。PSoneのように薄型&小型化。PSoneを意識したのか、箱の右下にtwoと書かれている。
エクスパンションベイのオミット。この型番以降からHDDを必要とするPlayStation BBソフトはプレイ不可となる。代わりにLAN端子を搭載。
ディスクドライブをトップフローディング方式に、ピックアップレンズをSCEカスタマイズモデルから、汎用品に変更。
SCPH-79000までの型番は電源を外付けのACアダプターとしたため非純正の直付け液晶モニターに対応する。
SCPH-75000
マイナーチェンジ。内部基板の変更により、これ以降の型番では一部のソフトで不具合が起きる。
SCPH-77000
マイナーチェンジ。不具合を起こす一部ソフトとの互換性を確保。
SCPH-79000
マイナーチェンジ。本体とACアダプターの軽量化。
Emotion EngineとGraphic Synthesizerがメインメモリと一緒に1パッケージ化。
この型番発売の5ヶ月後、最終モデルとなるSCPH-90000が発売されたため、3日天下ならぬ5ヶ月天下となったかわいそうな子。
SCPH-90000
最終モデル。ACアダプターが廃止され電源内蔵となった。
だが、重量は先代より軽い。2008年にマイナーチェンジが行われ、改造ウェアをほぼ弾くようになったが、型番が変更されていないのでややこしい。2008年の赤色の本体モデルが最後の新型亜種モデルである。
関連タグ
CECH:プレイステーション3関連型番