概要
マグリブ地域を発祥とするパスタ(ショートパスタ)。デュラム小麦を材料とするが、何より特徴的なのが、つぶつぶで、米のような見た目だろう。
直径は1ミリほどで、ご飯粒より小さく「世界最小のパスタ」とも。他のパスタと違い、スプーンですくって食べることが出来る。
食べ方
食べ方としては、肉や野菜の煮込みやスープ、サラダ、デザートなど幅広い。
モロッコやアルジェリアでは「ケスカス」という、クスクス調理専用の二段式鍋で調理される。
フランスや西アジアでは、ダフレというサラダとして食べられる。特にフランスでは後述の経緯から、日常に欠かせない食材として広く親しまれている。
歴史
マグリブ地域では長く食べられてきたが、発祥はモロッコ辺りとも、チュニジア辺りとも言われ、年代も分からない。この辺りを植民地支配したフランスを通じて、世界に広まった。2010年代以降、日本でも輸入品専門店で見かけるようになってきた。
語源はマグリブ・アラビア語の「クスクス(kusukusu)」とも、ベルベル語(マグレブ地域に住むベルベル人の言葉。アルジェリアやモロッコなどで話される)の「丸めたもの」という意味の「seksu」が由来とも。