顛末
波紋戦士であるジョジョとシーザー、そして彼らの師匠リサリサ、リサリサの召使メッシーナは、敵対する人食い生物柱の男が潜伏している廃ホテルを見つけた。
作戦会議中、ジョジョとシーザーは意見が対立し、柱の男に特に恨みを持つシーザーは独りで廃ホテルに向かってしまう。
師匠リサリサはメッシーナにシーザーの監視と尾行を任せ、ジョジョにシーザーがあそこまで柱の男を恨むようになった過去を伝えた。
リサリサと、シーザーの想いを知ったジョジョは二人でシーザーの後を追う。
廃ホテルで二人は、メッシーナのちぎられた左腕と、突如吹っ飛んだホテルのエントランスを次々と目撃し、そして中からシーザーの叫び声が聞こえきた。
廃ホテル内には、シーザーの姿も柱の男の姿もなかったが、破壊された廃ホテルのロビーとその場に残された波紋から、ジョジョはシーザーが柱の男との戦いでついさっき亡くなったことを悟る。
シーザーの遺体を探そうとするジョジョだが、リサリサはシーザーを探さずすぐに柱の男のところに向かい戦うべきだと、たばこを咥えながら冷たく命令する。
ジョジョは、自分の兄弟子であり親友だったシーザーの死を気にも留めない素振りを見せるリサリサに怒りを向けるが、すぐにあることに気付く。
「 リサリサ先生 」
「 たばこ逆さだぜ 」
ジョジョの言葉に、震える手でたばこを口から外し、顔をしかめるリサリサ。リサリサは確かに、自分を慕ってくれる弟子のシーザーのことを大切に思っていた。
しかし、敵地の中では泣くことも叫ぶこともするわけにはいかず、先生として敢えて気丈に振舞っていたのだ。
ジョジョはそれを理解すると、シーザーに思いをはせながら、改めて柱の男に立ち向かう決意をする。
用法
以上のことから「落ち着いているように見えて内心非常に動揺している、感情を堪えている」描写に付けられることが多い。
リサリサを演じられた田中敦子女史は2024年8月に61歳の若さで逝去。その余りにも早い死に対して、煙草を逆さに咥えるほどのショックと悲しみ、動揺を抱いたジョジョファンも多いことだろう。ご冥福をお祈りいたします。
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