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グノーシア

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ぐのーしあ

『グノーシア』(GNOSIA)とは、ゲーム制作サークル・プチデポットが開発した1人用の「SF人狼ゲーム」である。

疑うな 畏れるな 知識(グノース)は宇宙を救う

ゲーム概要

『グノーシア(GNOSIA)』とは、2019年6月20日、PSVita専用DLソフトとして発売された「SF人狼シミュレーションゲーム」である。

2020年4月30日にSwitch版、2022年1月23日にsteam版として移植された。

2023年12月14日にはPSシリーズ、Xboxシリーズ、Microsoft StoreといったプラットフォームでもDL販売が開始され、PS4 / PS5では初回特典付きのパッケージ版がリリースされている。

2024年12月1日にはテレビアニメ化が発表。アニプレックスプロデューサーの「原作を喰うつもりでやる」というオファーをもらい、原作側も覚悟を決めてのアニメプロジェクトとなる。アニメ版に関してはプチデポットが原作監修を行い、アニメチームの編成立ち上げからもプロデューサーとして深くかかわっている模様。

ストーリー

閉ざされた宇宙船の中で、人間を襲う未知の敵「グノーシア」に汚染された仲間が紛れ込んでいることに気づいた搭乗員達は、誰が敵なのか分からない状況の中で危機を収束させるために、最も疑わしい人物から一人を選んでコールドスリープさせ、グノーシアを活動停止させようとする。

繰り返されるループの中で「グノーシア」とは何なのか、なぜこの戦いが繰り返されるのか、全ての謎が明かされていく。

ゲームシステム

世界的に有名なゲーム『汝は人狼なりや?』をベースに、議論の中で怪しい人物を一人選んで投票、票数が最多となった人物が一人ずつコールドスリープされ、それを決着がつくまで繰り返す。

主人公が必ずしも人間側ではなく、「グノーシア」をはじめとした様々な役割を受け持つことも可能。

このゲーム独自の特徴として、投票とコールドスリープ実行の後に自由行動をする時間があり、イベントが起こったり仲間たちから自分への信頼度を確認できたり、レベルを上げてステータスを強化することで議論を有利に進める事が可能になっていく。

また議論の際に「コマンド」を選択することで、より強く相手を糾弾したり、逆に相手からの糾弾や非難をそらすこともできる。

ゲームの流れ

1日に5ラウンドをかけて議論が行なわれ、最も疑わしい人物を絞り込んでいく。特定の役割に就いている者は任意で名乗り出ることが可能だが、敵も偽って役割を名乗るため、それぞれの言動から真偽を推理する必要がある。

投票で1人をコールドスリープした後、自由行動をはさんで、日をまたいだ宇宙船の空間転移が行なわれる。グノーシアは転移のタイミングで活動し、敵陣営から1人を選んで「消滅」させてしまう。

グノーシアをすべてスリープさせれば乗員側の勝利、乗員の人数を残存するグノーシアと同数まで減らせばグノーシア側の勝利となる。

ステータス

6種類のパラメーターが用意されている。各パラメーターを成長(レベルアップ)させることで、ゲームを有利に進めることができる。また、一定以上の数値ならば便利なスキルを使うこともできる。

カリスマ / 周囲の賛同を得やすくなる。乗員、グノーシア両陣営で活きる。

直感 / 他者の嘘に気付き易くなる。主に乗員向け。グノーシア側に警戒される能力。

ロジック / 周囲を論理的に説得できる。乗員向け。

かわいげ / 同情を引くことで票を集めにくくなる。グノーシア向きの能力で、これが高いとコールドスリープが難しい。

演技力 / 嘘が見破られにくくなる。グノーシア陣営向けで、円滑な立ち回りができる。

ステルス / 注目や疑念を集めにくくなる。主にグノーシア向けで潜伏に役立つ。

役割

  • 乗員 / 「人狼」でいうところの「村人」役。これといった技能は持たないが、数の力でゲームを左右する。
  • エンジニア / 「占い師」役。空間転移時に出たノイズを確認することで、1日につき任意で選んだ1人がグノーシアかどうか判別することができる。
  • ドクター / 「霊媒師」役。コールドスリープされた人物を調べることでグノーシアであったかどうかを確認できる。
  • 守護天使 / 「狩人」役。空間転移時に未知の力を行使し、選んだ1人をグノーシアの襲撃から守れる。自分自身を守ることはできない。
  • 留守番 / 「共有者」役。宇宙船から外に出ておらず、必ず2人のペアになっており、お互いにグノーシアに汚染されていないことが保証される立場。敵が留守番を騙ることはできない。能力的には一般乗員と変わらない。
  • グノーシア / 「人狼」役。人間に取り付き、仲間のように振る舞う傍らで、空間転移時に選んだ1人を消し去っていく。複数人いる場合は互いに仲間であることがわかるが、必ずしも庇い合うわけではない。
  • AC主義者 / 「狂人」役。アンチ・コズミックを掲げ、グノーシアによる消滅を救済と捉える信奉者。グノーシア陣営として行動するが、調査では人間と判断される。
  • バグ / 「妖狐」役。宇宙を崩壊させる存在で、陣営を持たない。決着がつくまで生き残っていると一人勝ちしてしまうため、乗員・グノーシア両陣営にとって排除すべき対象となる。グノーシアの襲撃は効かず、エンジニアの診断を受けることで消滅する。

登場キャラクター

プレイヤー(名前・3種類の性別は任意)

記憶喪失の状態で目覚める主人公。星座になぞらえた12色のアイコンからひとつを選び、乗員の一覧ではそれを立ち絵の代わりとする。

「人間は消えた方が良いか」と問うセツに連れられ、船内のメインコンソール室で「最もグノーシアだと疑わしい人物をコールドスリープさせる議論」に参加することになる。

銀の鍵」に寄生されており、仲間や役割が入れ替わり続けるループから抜け出すために、グノーシアを炙り出し、または自身がグノーシアとして乗員を手に掛けながら、無数の議論に身を投じていく。

特定の役割と組み合わせで発生するイベントを完遂させ、乗員それぞれの「特記事項」を収集しながら、ループの謎を解き明かすことが大きな目的となる。

獲得した経験値を割り振ってステータス(最大値50)を伸ばし、乗員たちに教わるコマンドを用いて、議論を有利に進めながら多くのイベントを発見・達成していくのが基本的な流れ。

イベントに関わる人物が排除されないよう立ち回ったり、または邪魔者を消して信用を得たりと、議論の成否が攻略に直結するため、フラグの立ったイベントが中断されてしまうこともしばしば。また、選んだ性別によっては特定の人物との恋愛イベントも発生する。

全ステータスを最大値の50に引き上げることも可能。特記事項の解放に伴って各キャラクターも成長していき、それぞれが強力なコマンドを使って対抗してくるようになる。好きなキャラクターのステータスに寄せた“なりきり”プレイを楽しむことも可能。

ゲーム紹介映像では「ユーリ」や「プチデポ」と呼ばれている。

セツ

汎宇宙軍所属の軍人として、船内に侵入したグノーシアの排除を先頭に立って指揮する。状況が分からず戸惑う主人公を導いてくれる、優しくも頼もしい汎性。冷静で論理的だが、ステルスが低く目立ちやすいため、敵対者には邪魔者として狙われやすい。

主人公と同じくループを繰り返していることを覚えているが、ループの順序は同期しておらず、時に主人公にとっての未来の出来事に言及することもある。

第52基地出身、18歳。

SQ

おどけた態度で場を賑わす、つかみどころのない女性。軽いノリで相手を煙に巻くようなことばかり言うため、その言葉から真偽を判別するのが難しいナチュラル狂人お姉さん。

慎重で利己的な性格ゆえにあまり目立つことはせず、親しみやすさ故ステルス、かわいげが高くコールドスリープすることが難しい。ロジックはあまり高くないようで、グノーシア候補や信頼する相手はだいたい好き嫌いで決めている。

リ・リウ小惑星帯出身、24歳。

ラキオ

多少険のある物言いと、華美な装束が特徴的な汎性。乗員たちの中でも論理的思考能力がずば抜けており、情報が揃った瞬間にグノーシアを摘発する。素顔はかなりの美形だが、かわいげがほぼ皆無のために生き残りづらく、本領を発揮する機会に恵まれないことも多い。

厳しい階級社会育ちで、馴れ合いを好まない。気が向くと主人公に思考レッスンをしてくれることもある。意外と演技力もあり、グノーシアの時にはそれだけが頼り。協力関係であってもその気になると平気で人を切り捨てる。

グリーゼ船団国家出身、18歳。

ジナ

やや無愛想だが心根はやさしい、ちょっぴり天然混じりの女性。自分は何をすべきなのか、何のために存在しているのかを、常に自分に問いかけている。淡々としていて感情表現も控えめなため、議論ではあまり目立たない。

本人は気づいていないが勘が鋭く、自己犠牲的な傾向もあいまってグノーシア探しに貢献する。ロジックが比較的高めで、疑惑の補強によって摘発に加勢してくれる。嘘をつく事に嫌悪感を抱いており、演技力は低い。

地球出身、21歳。

しげみち

銀色に輝くボディが眩しい人物。一見すると出オチ要員だが、その出で立ちには理由がある様子。気さくで誠実な性格なため、皆なんとなくいう事を聞いてしまう。

乗員たちがとりあえず信用してしまうほどのカリスマの持ち主で、味方につけておくと心強い。またステルスもトップクラスである。直感・かわいげ・演技力が皆無で序盤にコールドスリープされることも多いが、終盤に生き残らせるとかなり頼もしい存在。

惑星シャングン出身、88歳。

ステラ

柔和な態度のお姉さん。宇宙船内の管理を任されているらしく、皆が快適に過ごせるよう気を配っている。船内では私的に植物を育てている。ジョナスとの付き合いは長く、意思の疎通には苦労している様子。

ロジックが高めのバランス型。優しさゆえ、グノーシア陣営になると不自然にグノーシア仲間を庇うような行動が目立ち、疑われやすい。かわいげがやや低いせいか、序盤にコールドスリープされることも多々ある。

出身地非公開、26歳。

シピ

猫狂いの好青年で、猫になりたいと願っている。猫好きな人間にはすこぶる好意的。誰よりまともで公正な判断力を持っており、性格もフランクで親しみやすい。

肉体労働者で、船内では体力の維持に気を使っている。料理はそれなりに出来るらしい。ステータスは平均的に高く、直感とかわいげに秀でるものの、脳筋タイプなためかロジックはあまり高くない。

惑星ハンス出身、25歳。

コメット

センシティブな作品

自然回帰を提唱する惑星の、少々ワイルドな感覚を持つ女の子。肌の上にはタトゥーのようなものが複雑な模様を描いている。まっすぐ元気な性格で、楽観主義。野生のカンにより嘘を見抜くのが得意で、直感力は乗員の中でもトップクラス。

嘘をつくのは苦手で、グノーシアとして共闘する際には自分が疑われたら切り捨てても良いと忠告することも。演技力の低さゆえか、かわいげをうまく活かせていない節があり、値にしてはあまり働かないことも多い。

惑星ヴォーモ出身、16歳。

ククルシカ

金髪の美少女。一切喋らないが、多彩な身体言語で不便なくコミュニケーションをとる。持ち前の愛くるしさと演技力で同情を集めやすく、会議で追い込むことが難しい人物の一人。

カリスマやロジックは低めで言動に論理性を欠き、投票先は大抵がククルシカにとって好感度の低い人物。出自など、一切が謎の存在である。踊るのが好き。

出身地不明、15歳。

ジョナス

旧時代の服を好んで着る、正体不明の中年男性。作品の舞台となる宇宙船D.Q.O.の船長。格言じみた言い回しをよく使い、話が通じるかと思えばどこかすれ違っていたりと、意味不明の言動で皆に一目置かれている。いろんな意味で頭のネジが外れ気味。

ステータスは全体的に高水準だが、かわいげは低く、議論で目立てばコールドスリープさせられやすい。ステルスにより疑いをうやむやにすることでその場をしのいでいる。

地球出身、33歳。

とあるイベントで彼の入浴シーンが見られるが、きっちり腹筋が割れており細マッチョ。

オトメ

知性を持ち人語をしゃべるシロイルカ。水を満たしたボディースーツを着込み、一人乗りカートで船内を移動する。性格は優しくて純真、人間が大好きで、グノーシアやバグも「さん」付けで呼んでいる。作中では人間になることへの憧れを覗かせる場面もある。

ステータスは平均的で、ロジックとかわいげが高め。反面、直感や演技力は低めで騙りを苦手とするものの、持ち前のかわいげで投票をかわす粘り強さも見せる。

海洋惑星出身、7歳。

沙明(シャーミン)

とにかく自分が生き残ることを優先する青年。欲望に忠実で、その積極的な言動に女性陣は引き気味。セツに言い寄って手酷い返り討ちに遭ったりしている。過去の経験からかオトメの事を気にかけている。

軽薄に見えて保身を第一とし、会議では目立つことを嫌う慎重派。ステルスが圧倒的に高く、特に役職を持っていなければグノーシアに襲撃されず終盤まで生き残ることも珍しくない。そもそも会議に乗り気ではない様子で、直感やロジックは皆無である。

惑星アースラ出身、21歳。

レムナン

内気で物静かな青年。相手の目を見て話すのが苦手だが、繊細で心優しく、時に子供のような表情を見せる。直感とステルスが特に高く、ロジックやかわいげも並程度にあるものの、カリスマの値が極端に低く、メンバーの中では「名乗り出ろ」のコマンドを唯一使えない。

嫌っていたり疑っている相手には執拗に票を入れる傾向がある。主人公に対する好感度が常時低めなこともあって、彼から異様に敵視されるループに当たることも。

カナン579出身、19歳。

夕里子(ゆりこ)

不思議な達観ぶりで有無を言わせぬ迫力を持つ謎の多い女性。グノーシアに関する情報を多く保有している。ステータスは軒並み高く、カリスマやロジックで会議の主導権を握ったり、相手を論理的に責め立てたりする。

他者と協力関係を築くことは少なく、同じ陣営でも平気で切り捨てるため、敵に回すことはオススメできない。ステルスやかわいげに劣り、数の力で押し負けることも多々ある。

出身地不明、19歳。

LeVi

舞台となる星間航行船D.Q.O.の擬知体(人工知能)。音声などを介して乗員を丁寧にサポートする。人間に引けを取らないような情を見せることも。

※備考

併記されている年齢はあくまで識別年齢。記憶の有無によらず、何百回もループした事により、見た目より随分と歳を取っている事を示唆する描写もある。

関連動画

グノーシア ゲーム紹介映像

Nintendo Switch版『グノーシア』紹介映像

グノーシア Nintendo Direct mini 2020.3.26

プチデポット×ジャック・オ・蘭たん特別対談

PS/Xbox版発売を記念した、プチデポットスタッフ(代表の川勝P/D、プログラム・シナリオ担当の“しごと”)とゲーム実況者ジャック・オ・蘭たんの対談企画。4年越しに初出の情報が出てくるなど、ファン必見の内容となっている。2023年12月に20分程度の字幕編集版が、後日に90分フルバージョンが公開された。

外部リンク

『グノーシア』公式サイト

グノーシア - PLAYISM公式サイト

ことり - Twitter… プチデポット画像担当。ファンアートのような形でキャラクターのイラストを多数投稿している。

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