パルテティオ・イエローウィル
ぱるててぃおいえろーうぃる
銀鉱山の町オアーズラッシュに住む若き商人。
16年前にまだ荒野の土地だったオアーズラッシュを彼の父親とその相棒のロックが開拓をし、当時8歳だった彼はそこで銀商人としての商売の知識を父親から教えられた。
そんな父親に憧れていて、トレードマークの帽子はその父親から貰った物である(それ故か、走る時は帽子を抑えながら走っている)。
もう一人の父ともいえるロックのことも、彼が姿を消した今でも「おやっさん」と呼んで慕っている。
一時期は鉱山の権利をだまし取られるという挫折を味わい、町ぐるみで貧しい日々を送ったりもしたが再起を果たす。その時の経験から「富は分け合うべき」という信念を持つようになり、商人としての知識や経験を活かして世界中の貧しい人達を救うために彼は旅立つのである。
明るく気さくでまさに前作の彼に近く、気の合う人物と酒を呑み交わしたり、悪質な金持ちに勇敢に立ち向かう一面もある。その男気から、一部の面々からは「アニキ」と慕われている。なお、彼に興味を抱き取材をする女性記者のオリ(しかも声は伝説の戦士の白)もいる。
彼の名前は、父親のパップが名付けたもの…キラキラネーム付けられるよりはマシだが、発音しにくい名前をなぜ付けたのか謎である(オーシュットもそれでなかなか言いづらかったとか)。
父親のパップは幼い頃に酒癖が悪い父親からの暴力から逃げ、後に自分の店を持つようになったがそれが全焼する災難に遭った所をロックと出会う。どういうわけか、年齢が8の倍数になる度に大きな出来事が起きる。
彼の妻でありパルテティオの母親についてだが
パルテティオが幼い頃に亡くなった為、本編に出てこない。
ちなみにパルテティオに関するシナリオに、「商売の匂い」という商談をまとめる番外編的シナリオもあり、それなりに自由度がある。
ただし、ある程度番外編をクリアしないと後半のストーリーが進まないという欠点がある。もちろん、商談をまとめるにはかなり多額のお金が必要となるので、金策が重要となってくる。
彼のジャズを思わせるテーマ曲は、文明が進んでるⅡの世界観に相応しいのもあるが、彼のストーリーも新たな文明の誕生に関わるものが多い。
なお愛用の帽子は「彼の」「商人としての」トレードマークである為か、パルテティオがバトルジョブについた時はいつもの帽子は無く、他の主人公が商人のバトルジョブを付けた時はパルテティオのそれとは違う帽子を着用する(余談だがテメノスの格好はどう見ても探偵である……)。
基本的には前作同様で、槍と弓を装備可能。
風属性魔法2つが無くなったかわりに、火属性の単体攻撃「火花」、初期習得済みで、与えたダメージに応じてJPを獲得出来る「幸運の矢」を得た。相変わらず槍の技は持たない。
敵からお金を入手する「集金」は、今作ではJP消費で習得。パルテティオのFCは何かとお金がかかる為積極的に使っていきたいところ。特に一部の人型ボスから集金できるリーフは馬鹿に出来ない。
前作にもあった「傭兵呼び」は、お金を払って助っ人を呼び攻撃してもらう技。呼び出した人次第で敵全体のステータスを下げる事も可能(呼び出し可能な人物の中に看守や獣人すらいるのに驚きである)。中には力を示すことで雇えるようになる集団がいるとか……。
前作から引き続き、味方単体のBPを増やす「BPパサー」、ノーコストで自身のHP/SP/状態異常を回復する「ひと休み」、物理攻撃を必ず回避する「緊急回避」を習得可。
サポートアビリティは
・戦闘勝利時の獲得リーフが増える「入手金額アップ」
・戦闘開始時にBPが+1される「BPプラス」
・瀕死でない時に致死ダメージを受けるとHP 1で耐える「ふんばる」
・戦闘開始時に底力ゲージが最大になる「いきなり底力MAX」
と、いずれも強力なものが揃っている。
奥技「紳商伯ビフェルガンの心眼」は前作同様、敵単体に無属性ダメージを与え、与えたダメージと同じ額のお金が手に入る奥技……なのだが、今作では威力が大幅に弱体化した。どれくらいかというと、普通の属性攻撃をブースト無しで使った時くらい。
今作ではやろうと思えばパーティ全員を商人に出来るため、前作程の威力にするとゲームバランス崩壊レベルの荒稼ぎが出来てしまうからだろうか。お陰で集金と合わせて使いやすくはなったが……。
パルテティオ専用のEXアビリティ「スケジュール交渉」は、お金を払う事で敵単体の行動順を潰した上で自身の行動順を増やすという強力な技。強い敵ほど費用も多くかかるため、集金やビフェルガンも普段から意識して使っていきたい。
もう一つのEXアビリティ「SPお配り」は、自分以外の味方全員に“自身の残SPの一定割合分”を付与するというもの。割合分のSPを残りの全員で分散するのではなく、割合分だけそのままSPが“増える”というもの(例:パルテティオがSPを50消費した場合、他の味方のSPが50“増える”)。しかも、これによって与えられたSPは“対象となった味方の最大SPを超過する”ので,SPが満タンに近い状態でも無駄にならない(なお超過している時にさらに付与することは出来ないので注意)。
フィールドコマンド:昼「買取る」
は前作のトレサ・コルツォーネ同様に相手から商品を買取る(貴重なものほど買取るときの額も大きくなり、プレイヤーの目利きも試される。中には非売品も含まれるが、この場合アグネアの「おねだり」でも入手不可なので、ソローネの「盗む」かオズバルドの「強奪」に頼ることになる。
フィールドコマンド:夜「雇う」
前作の「導く」「誘惑」同様、人々をお金で「雇う」ことで連れて歩く事が出来る。強い人ほど雇うのに必要なお金が高くなる。雇った人を戦闘に加勢させたり、特定の人物同士を引き合わせる事でクエストを進める事も可能。
何より、後述の固有アクションで重要になる為誰かしらは必ず連れて歩きたい。
固有アクション「一緒に商売」
フィールドコマンド「雇う」で連れて歩くる人によって、買い物やバトルなど様々な場面でメリットが発生する。
アイテムを定価より安く購入する、高く売却する、バトル中にお金を使う技のコストを下げるなど、よりお得な取引を行うことが出来る。
さらに一定の確率で購入額をタダにしてしまうものも…
連れている人によっては「傭兵呼び」のコストも抑えることが出来る。
但し、目的毎にいちいち雇い直すと余計にお金がかかってしまうことがあるため、状況に応じて変えるより、プレイスタイルをひとつに絞って雇い続けるのがおすすめ。
底力「気合」
自身のBPを最大まで溜める。フルブーストで行動したor奥技を使った次のターンに再び同じ行動なんて芸当も可能。
0から一気に最大になるのでBPを使い切った次のターンに使うと効果的。
大陸の覇者では
サイドソリスティアの第3章に登場。
既に帽子をかぶっていることから、Ⅱ本編1章終了後である模様。
港町カナルブラインに立ち寄ったところ、ある事情から町の商人たちが困窮していることを知り、主人公セイルと共に解決に乗り出す。
そのポジティブさとカリスマは今回もいかんなく発揮され、自身の事情から悩んでいたセイルにも影響を与えていく。
プレイアブルキャラとしては、新たに実装された★6という最高ランクキャラとして登場。
パーティに編成されている商人の数に応じてバフを付与できる「商人の助け合い」や、味方前全体のBPを消費して威力アップする槍技「コオペレーション」など、クセはあるが強力なスキルの使い手となっている。
他の主人公たち
前作のキャラクター
トレサ・コルツォーネ…前作の商人主人公。彼女も明るく前向きで真面目な所もあり、物語は明るい。
アーフェン・グリーングラス…前作の薬師主人公。性格や憧れの人物がいたり立場を活かして人を助ける為に旅に出る所はパルテティオと近い。
サイラス・オルブライト…前作の学者主人公。富か知識かという違いはあれど、「独占せずに分け合うべき」という信念を持つ者同士。
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デルスタ・タイムズ・コラムス
https://wavebox.me/wave/73eeagvnviqd954c/ ・タイトルに『the』を付けるか、悩んでしまう。 ・サブタイトルを付けるならば、『afterstory “Ori”』と言った感じでしょうか。 ・番外編を作成済。こっちは他のキャラも出ます。 ・キャスティとオリをメインに据えた小説です。時期は原作エピローグ後。なのでネタバレはあります。シリアスな内容に踏み込んでいますが、コミカルな部分も割と含んでいるかと思います。 ・ パルテティオも登場します。オリが出るなら当然よね。 ・家族がテメノスとオリのやつを投稿するかもしれないそうです。一応の宣伝。 ・アンケートを設けました。どんなん読みたいですかーみたいな。結局は気分とアイデア次第なんですけども。反響あると良いなー。 ・以下はいつもの所感です。余計なあとがきのようなもの。 ・作品の内容についてぐだぐだ触れます。今回も長い。 ・俺は作品外でもべらべら話したいタイプなんだ。 ・もとは単にかわいくてかっこいいキャスティを出すための筋書きだったんですが、この取り合わせで始めてすんなり行くわけがなかったんですね。 ・ぎりぎりキャスティ視点の方が文字数が多いので、キャスティが主人公の小説と言って良いはずなのだ。 ・キャスティがコラムを寄稿する話というアイデア自体はプレイ中から持っていたんですが、オリの結末がああいう感じだったので、今の形を思いつくまで放置しておりました。ぐぬぬ、原作め、好き勝手しおって。 ・でもまあ、なんだかんだいい感じに収まったので良かったのかも。長くなりましたけど。 ○キャスティについて ・主人公その1。視点人物ですが表立った掘り下げはしていないですね。だって絶対ドロドロすっからさあ。 ・本作の彼女の行動原理は、ある種の代償行為というべきなのかもしれません。なのでやはり「勝手」と言われるわけなのですが、そこは承知の上で薬師の信念もあるので突き通したというあらましですね。つよつよじゃん。 ・そういうわけでトルーソーの話題を出す必要が出てくるのですが、たいそうコンパクトにしましたので、やり取りとその意図がやや難解になっています。でもまあなんだか納得がいく形だったので、作中ではそれ以上の補足を入れないで済ませました。 ○オリについて ・主人公その2。原作であんなことになったので、どうしても掘り下げる必要が出てしまった。作品上の初期のコンセプトは「執筆に悩むキャスティ先生を書きたい」だったので、消化するのが大変でした。 ・でもやさぐれオリちゃんを書くのは癖になる。 ・立ち直って、無理に犬を装わず、たまにちょっと邪悪さを滲ませる塩梅のオリは、ある種の発明ではないでしょうか!(自画自賛) ・原作の手記でも読み取れるように、パルテティオの存在が彼女の希望となるわけなのですが、兄様と同じ俎上に並んでしまうせいで過去を引きずって選択に踏み込めない、というのが彼女が作中で抱える問題点でした。 ・そこはパルパルには解決できないこととして、キャスティ先生になんとかしてもらったという展開。つよつよじゃん。 ・「代わりに憎む」という所作自体が何を意味するのか、という所は、作者自身も掴み切れていないです。ですがこの言葉は、はっきりと宣言してみせたという挙動も含めて初めて意味を成すはずで、ただそれだけで錠を開けられる鍵のような理屈を持ったものではない、とは思っています。この言葉を持って、キャスティはオリの心情に肉薄し、こじ開けられたオリがようやく応答する。 ・『脈を打つ熱』を書いた時もそうなのですが、自分で処理し切れていない内容でも「えいや!」と投げ込んでおくと、あとで腑に落ちて得した気分になるので、たまにやってます。うっかり作品を壊しかねない博打を打つのは堪らんですなあ。 ・腰の重さは彼女の過去の象徴なので、たぶんどっかに解消した、と入れた方が良いはずなのですが、不思議と入らなかったですね。 ・あと、結局パルテティオの誘いに乗らず、デルスタタイムスに出戻った件も一言書いた方がいいと思っていたのですが、上手く入らんかった。番外で取り上げましょう。 ・『グランポート夜想曲』の時にも言ったと思うんですが、「焦げ付き」という表現を気に入っています。冲方丁先生、『マルドゥック・スクランブル』ですね。思いってのも走ってなきゃあ、焦げついちゃうもんなんですよ。 ○パルテティオについて ・とにかく良い男を書かなければと思って頑張りました。 ・地の文ではひたすら褒めてて、ほんとに大丈夫かしらと思っている。 ・彼が出なければオリは始まらないのですが、とはいえ燃料だけでは燃やせませんよ、という立ち位置でした。 ・最後の方でどういう思いでいたかを語らせたのですが、熱心なパルテティオ愛好家はここでちょっと「ん?」と思ったかも。形や思いは違えど、彼の語った意図は原作でロックに語ったこととは真逆の内容です。「人は転んでも立ち上がれば、あとは勝手に進むもの」だと彼は言っていたわけで、ここでちょっとしたエラーを犯しておるわけです。オリをどうにかしてやりたいという思いからのものですが、おやっさんがいたら指摘してくれたのかもね。 ・で、そのエラーをキャスティにセーブしてもらって、だからしみじみ良かったと思っている。まあそもそもオリも素直に受け取れなかったわけで、二の轍を踏む所を二人に助けてもらった構図ですね。 ○カザン ・原作で鷲だの風だの言ってるからそのように出してやった。いや冗談です。 ・もっとオリとのエピソードを挟むべきだったかしら。でも特に思い付かなかった。差し挟む箇所を用意しなかったというのもある。 ○宿のムッスメ ・序盤の繋ぎに出したら楽だったので登場。幼女描写が冴え渡る。 ・こういうの後ろにも挟むと構成的には良い感じな気がするよなって思って、ラストの方にも入れた。 ・でもまあ、彼女たちの関係性を肯定する一要素として機能していると信じたい。 ○デルスタタイムスの人々 ・めちゃくちゃコミカルになって、こんな人の良さそうなのに囲まれて、いっそこれまでのオリが薄情なのでは、という感じに。 ・見てて楽しい感じになれば良いな、と思ってます。 ・キャスティがデルスタタイムスに呼び出されたのはこれが初めてで、オリがこっそりイベント企画をして呼び出したという考えがあったのですが、そこは入れられなかったですね。番外編のネタがポチポチある。 ○ラストについて ・オリが絵心ある設定をこじ付けて、割とそれを良い感じに演出に組み込めたように感じて、気に入っています。カメラがないからね、こういう感じでね。 ・キャスティさんが不機嫌にべっと舌を出したの、作中の内容を取り込みつつ、違和感なくレアな仕草が書けたので、お気に入りの演出です。やさぐれキャスティさん、良いですよね。 こんなところまで読んだということはたぶん本編も読んで頂いたのでしょう。ご一読、どうもありがとうございました。27,996文字pixiv小説作品 - テメノスさんのお土産ごはん。
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