データ
概要
フランスギャロが凱旋門賞ウィークエンドの2日目(日曜日)にフランス・パリロンシャン競馬場の芝1400mで施行する競馬の平地重賞(GⅠ) 競走(国際競走)である。
競走名の「フォレ」とはシャンティイの森を意味する。その名が示すように当初はシャンティイ競馬場で開催されていたが、1907年にロンシャンに移された。日本では大種牡馬ノーザンテーストが勝ったGⅠ競走として知られる。
沿革
1858年に2歳、3歳の牡馬、牝馬限定競走として創設。
1870年、普仏戦争により中止。
1878年、古馬も出走可能となり、施行距離も2100メートルから1600メートルに短縮。
1906年、中止。
1907年、開催地がロンシャン競馬場に移転。
1914年 - 1918年、第一次世界大戦により中止。
1923年、施行距離が1600メートルから1400メートルに短縮。
1939年、第二次世界大戦により中止。
1940年、第二次世界大戦によりオートゥイユ競馬場で代替開催。
1943年 - 1944年、第二次世界大戦によりル・トランブレー競馬場で代替開催。
1971年、グループ制の導入に伴い格付けがGⅠとなる。
1995年、2歳馬が出走不可となる。
2001年、セン馬も出走可能となる。
2005年、施設時期が凱旋門賞ウィークエンドの土曜日に変更。
2010年、施設時期が凱旋門賞ウィークエンドの日曜日に変更。
余談
この競走の距離は1400mということになっているが、走破タイム、各馬のピッチ、ハロン棒との照らし合わせをすると、実際のところは1360m程度しかないとみられる。そのうえスタート位置が高台で、10mの坂を下ってから平坦な直線に出るという小倉競馬場1200mをより極端にしたようなコース構成をしている。それらの要素が組み合わさり、時計のかかるパリロンシャン競馬場でありながら1400mの世界レコード1:17.05が記録されている(JRAレコードはマグナーテンの1:19.0)。
また、その世界レコードが記録された2015年の当レースでは残り最初の400m(実際には360m程度)通過タイムが21.54を記録している。フランス競馬には助走距離がなく、ゲートが開いた瞬間に計時が開始される関係上日本式のタイムより1秒ほど遅くなるはずなので、日本式では20秒台前半となる。比較対象として、アイビスサマーダッシュのスタートからの400m通過タイムの過去最速記録が21.5である。もはやサラブレッドという生物の限界を超えた数字であり、もしこの時計を本当に出せる馬がいるならば、アイビスサマーダッシュであっても最初の400mを通過した時点で最低6~7馬身、大きければ15馬身以上の差が付くことになる。もちろんそんな馬は存在せず、この時計は距離詐欺によって齎されるものである。
日本調教馬の戦績
第148回(2013年) ブラーニーストーン 8着
第153回(2018年) ジェニアル 14着
第156回(2021年) エントシャイデン 3着
第157回(2022年) エントシャイデン 3着