※画像は女性ですが、実際の伝承での性別は男性です。
概要
アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一人で、マロース、モルオルトなど国によって呼び名が異なる。
本来はアーサー王伝説に登場する騎士ではなく、独立していた伝説である『トリスタンとイゾルデ』に登場するアイルランドの騎士という設定で、剣に毒を塗るとても卑怯な性格…悪く言うとトリスタンに敗れるかませ犬であった。しかし、イゾルデの血縁者であった為にトリスタンはマーハウスを殺された責任を取らされた上に、マーハウスの剣の毒はアイルランドに住む方のイゾルデの治療でないと解毒できないという厄介なものであった事から、物語を大きく動かす舞台装置としての役割も担う。
時代が下り、トリスタンとイゾルデがアーサー王伝説に組み込まれると、トリスタン共々、円卓の騎士として扱われるようになり、『アーサー王の死』では巨人を退治したという逸話に加え、あの3倍ガウェインと互角、またはそれすら凌ぐと言う設定が組み込まれた。他の円卓の騎士のパワーインフレに対応できるようにするための措置だったのだろうか。
円卓の騎士に加わったきっかけはユーウェイン卿がガウェイン卿を連れて放浪の旅に出ていた時の事である、ふとした諍いからガウェイン卿と決闘になるも、和解に成功し、彼らの旅に同行したことから円卓の騎士に加わったという。
しかし、トリスタンとイゾルデからの登場人物であるという以上、トリスタンとの決闘は避けられなかったようで、原典同様にトリスタンに重傷を負わせたものの、決闘の末に敗れてしまう。なお、除籍となった彼の席にはトリスタンが就く事になったという。
登場作品
円卓の騎士にカウントされていないようだが、とある戦いで毒に倒れたとトリスタンの設定にあるので存在は示唆されている。
『双煌の騎士マーハウス』として登場。
メイン画像の少女がマーハウス。