概要
雪山の氷壁を対象とする場合はアイスクライミング、渓流や谷川の水場を対象とする場合はシャワークライミング(沢登り)として区別される。
もともとは岩山の山頂までの急斜面や垂直面の岩場を踏破するための登山技術である。
19世紀に入ると欧州でアルプス山脈を中心とした山岳探検が盛んになり、それまで人跡未踏とされていた山頂の制覇や登山ルート開拓のために現在の大掛かりなスタイルが誕生。
1920年代頃からは、岩登りそのものを目的とするエクストリームスポーツとしての側面を持つようになった。
現在は手段や条件などに応じて細かな分類がされている。
大まかには以下の2つに分けられる。
- ハンマーやハーケン(ボルト)、あぶみ(簡易梯子)などを積極的に使って人工的な足場を作りながら登るエイドクライミング
- それらの道具を使用せず(命綱は使用)、もともとの岩の凹凸や既に敷設されている梯子や鎖を利用しながら登るフリークライミング
主に十数メートルまでの人工壁を手足のみで登るボルダリングは後者に含まれる。