概要
「ファイナルファンタジー6」の終盤におけるフィールド曲であり、飛空艇「ファルコン号」搭乗時にも流れる。
劇中で起こった世界崩壊後のBGMらしく寂寥感が漂いながらも、その中にかすかな希望や力強さも感じられる曲調、そしてこの曲が初めて流れる時の使われ方も相まって、ファイナルファンタジーシリーズを通してみても人気の高い楽曲である。
劇中の使われ方
世界崩壊後のコーリンゲンの村にある酒場でセリス一行はセッツァーを見つける。
しかし、彼は世界崩壊の時に自分の飛空艇「ブラックジャック号」を失ってしまったことで無気力な姿となっており、仲間との再会やケフカの野望の阻止にも興味を示さない。
そこでセリスが再び夢を追い求めようとセッツァーに活を入れ、セッツァーは再び「世界最速の男」になる夢を追い求めることとなり、もう一つの飛空艇・ファルコン号を取りに行くため、親友であったダリルの墓に赴くことになる。
そしてダリルの墓の最深部へ向かう中、セッツァーはダリルとの過去を語りだす。そして過去を語り終えてファルコン号に辿り着いたセッツァーは「ファルコン号」を再起動させ、再び世界最速の男を目指すという夢を取り戻す。
羽を失っちゃあ世界最速の男になれないからな。
また夢を見させてもらうぜ。
ファルコンよ。
セッツァーによって目覚めさせられた「かつての友の翼」は地下の墓から海面を割って凄まじいスピードで飛び立ち、そのまま崩壊した世界の空を縦横無尽に駆け回る。こうして大きな移動手段を手に入れた一行は、バラバラになった仲間を探し出し、ケフカを倒して世界を取り戻すという夢を追うことになった。
これまで絶望的だった状況から一転し、一気に希望に満ちる本作屈指の見せ場で初めて「仲間を求めて」が流れ、それまでの陰鬱なフィールド曲も本曲に置き換わることになる。
尚、本作のフィールドマップは俯瞰視点となっているが、飛空艇を入手するまでは地上のみで空が見えず、飛空艇を入手するまで空を見ることができない。
世界崩壊後マップの地上は荒々しい焼け野原だが、空は一転して美しい夕焼けとなっている事から「本曲=夕焼け」をイメージするファンも多い。
余談
ゲーム中で本曲に聴き惚れすぎて縦横無尽に「ファルコン号」を動かしてしまうと、デスゲイズという魔物に遭遇してしまう。この魔物は飛空艇を手に入れた時点では勝てないレベルのモンスターで、予備知識がなければ瞬殺されてしまうこともあるので注意。
当該ボスを倒す前の段階においては、飛空艇に乗る前・降りた後に欠かさずセーブするのが無難である。