ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

概要編集

貞和4年(1348)頃に記されたとされる播磨国の地誌『峯相記』にその記述がみられる鹿の化け物


記述によればその昔、播磨国宍粟郡の安志(兵庫県姫路市安富町)に出没したとされる、何百年もの歳月生きてきた体長6mある大鹿で、その巨大な角は七つに分かれ、背中には、若しくはが生えており、目は日光の様にらんらんと光り、一説には足に水搔きが備わっていたとされる。


凶暴な性格で、数千頭の鹿を従え野山を荒らし回るばかりか、人々を襲って食い殺していたとされ、当時の人々はその名を聞いただけで震え上がったといわれている。


その暴れ方は年々ひどくなって行き、遂には人里までおりてきて大暴れする様になった為、この話を聞いた帝は勅使を遣わして国中の衛士を集めて伊佐々王退治に乗り出し、激戦の末に遂に滅ぼされたという。


なお、姫路市安富町にある「鹿が壺」と呼ばれる滝壺の連なりは、この時の戦いで伊佐々王が荒れ狂いの立ち回った結果、形作られたものであるとされており、さらに最奥部にある鹿が横たわったような形の滝壺は、追い詰められた伊佐々王が最後の力を振り絞って「このあと消ゆることなかれ」と岩の上に己の姿を残し力尽きた際に出来たたといわれている。


また「安志」という地名の由来は、伊佐々王が退治された事で人々が安どして帰って来た事に由来するといわれている。


関連タグ編集

獣妖怪 日本妖怪 妖怪

関連記事

親記事

獣妖怪 けものようかい

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 394

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました