宇多天皇

うだてんのう

宇多天皇とは日本の第59代天皇(メイン画像の左上)。

概要

光孝天皇の第七皇子。母は班子女王（仲野親王の王女）。名は定省（さだみ）。

略歴

貞観9年（867年）に生誕。元慶8年（884年）に臣籍降下をして源定省と名乗り官僚となるが、仁和3年（887年）に光孝天皇の病に伴い藤原基経の意向によって親王宣下し皇族に戻る、同年に天皇崩御に伴って即位した。即位して間もなく基経に阿衡の職を与えたが基経は不満を持ち出仕を止める、後に菅原道真によって事件は終息、基経の死後道真を重用し寛平の治という親政を行う、寛平9年（897年）に皇子敦仁親王（醍醐天皇）に譲位して上皇となる、昌泰2年（899年）に出家して法皇となるが、引き続き道真を重用した。しかし昌泰4年（901年）に藤原時平によって道真が大宰員外帥として大宰府に左遷された。道真左遷後も政務に参加し後に真言宗の阿闍梨となる。承平元年（931年）に崩御。

備考

在位期間中に書いた日記「寛平御記（宇多天皇御記）」に飼っていた黒猫に関する記述があることから、日本最古の猫日記といわれている。

皇統

• 女御：藤原温子 ー 藤原基経の娘

・均子内親王 ー 敦慶親王妃

• 女御：藤原胤子 ー 藤原高藤の娘

・敦仁親王（第60代・醍醐天皇）

・敦慶親王

・敦固親王

・柔子内親王

・敦実親王

• 女御：橘義子 ー 橘広相の娘

・斉中親王

・斉世親王

・斉邦親王

・君子内親王

• 女御：菅原衍子 ー 菅原道真の娘

・源順子 ー 藤原忠平室

• 女御：橘房子
• 更衣：源貞子 ー 源昇の娘

・依子内親王

• 更衣：徳姫女王 ー 十世王の王女

・孚子内親王

• 更衣：藤原保子 ー 藤原有実の娘

・誨子内親王 ー 元良親王妃

・季子内親王

• 更衣：源久子
• 更衣：藤原静子
• 尚侍：藤原褒子 ー 藤原時平の娘

・雅明親王

・行明親王

・載明親王

• 宮人：伊勢 ー 藤原継蔭の娘
• 不詳

・行中親王

・成子内親王

・源臣子

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