概要やんけ
大阪府の東の方から京都府の宇治あたりにかけて、淀川の南で使われとる関西弁の一種や。だいたい府内の京阪電車と片町線、近鉄電車と大和路線あたりの鉄道沿線の言葉や思うてくれたらええわ。
大阪府東部の河内地方の方言やから、摂津弁や泉州弁と一緒に大阪弁の一種や言われとるけど、言語学的にはどっちかいうと摂津弁よりは京言葉に近縁らしいわ。知らんがな。あんなんと一緒にせんといてくれや。
特徴やわ
例「ワレ、自分何してけつかるか分かっとんのんけ?」
- 他の関西弁において「〜やんか」というべきところを「〜やんけ」言うんやわ
せやさけ、ガラの悪い大阪人のことを「やんけ言い」言うたりするんやて。これ、ヤンキーの語源らしいわ。ほんま失敬なやっちゃな。
- 「ドタマカチ割るで」「目え噛んで死ね」などの特有のおもろい罵倒語があるんや
せやさけ、こっちが本気で怒っとるのに怒られとる方が笑いだすことがあるんやわ。
- ダ行、ザ行、ラ行、ジャ行の区別が曖昧になる発音
例「雑巾」→「どうきん」、「ムカデ」→「ムカゼ」、「きつねうどん」→「けつねうろん」
- 江戸弁のように「ヒ」と「シ」の区別がつかへん
- サ行とタ行の区別も曖昧やさかい、「明日」のことを「アイサ」読んだりすんねん
- フランス語のように語頭のハ行の音がア行に変わるで(Hが脱落する)
- 他の関西弁ではすでに失われた強調の終助詞「〜ぞ」が現役で使われとる
- 同じような言い方は加賀弁や讃岐弁、土佐弁、伊予弁なんかの周辺域の方言にも残っとるらしいわ。ただ、前述の理由により河内弁においては「〜ぞ」ではなく「〜ど」と発音されるさけ、正確にはそのままの形では残ってへんわな。
例「ワレ何ぬかしとんど?」(大阪弁:あんた何言うてんねん)