鈴鹿御前(鬼切丸)
すずかごぜん
人間に宿り、人間にまぎれて暮らしてきた黒髪長髪の少女の姿をした「鬼姫」。
人間としての名前は「小山内鈴香」。
かつて奥州の鬼「悪路王」の妻だったが、後に人間である「坂上田村麻呂」の妻となりともに「悪路王」「竹丸」「大嶽丸」などの鬼を次々に倒していったが、人間を愛したために鬼としての記憶を封印し、人間にまぎれ女子高生として生活を送っていた。
しかしかつての宿敵「悪路王」が鈴香を贄とした復活を謀る。悪路王は鈴香を捕らえるために呪詛を放ち、その巻き添えとして人間としての家族や友人が殺されるに至り困惑。ついに呪詛に捕らえられて自らの命を絶ちかけるも「鬼切丸の少年」に斬られたことで呪詛から解き放たれ過去の記憶をも取り戻す。この事により自らの最強の武器にして角である日本刀「大通連」をも呼び戻し、鬼切丸の少年と共闘の末、ついに悪路王を撃破する。
以降、本来は他の鬼同様、角も爪も牙もあるが、人間の姿を取り、上述の巻き添えを防ぐために鬼の記憶は封印せず、それでもあえて人間として生きてくことにした。
特徴
鬼との戦闘時には、他の鬼と違い爪は使用せずしない。
上述のように「鬼切丸の少年」同様、鈴香最強の武器「大通連」と呼ばれる日本刀で戦う。
鬼の姫君であり、人間離れした身体能力と自然治癒力を有する。
また髪の中には、雑鬼たちを従えており、鬼や魔妖の気配が鈴香に近づくと「御前、如何致そう」と進言してくる。彼らの戦闘力自体はそこまで高くないが、陰に潜んで偵察監視をこなすなど小回りが利く。
記憶を封じて人間として生活していた頃は、友達想いで女子高生の年代相応の精神年齢をしており、当初は自身が鈴鹿御前であることを受け入れられず、困惑していた。
覚醒後は姫君らしい不遜さと凛々しい口調の本来の性質を取り戻し、気丈で思慮深い面が強まっている。人の清濁の両面を知りながら、なお以って人を慈しむ心を忘れない優しさを秘めている。
漫画
- 「鬼切丸伝」1巻における「鬼切丸」の主要人物紹介ページ
- 楠桂による「舞台 鬼切丸」の感想漫画画像:「舞台 鬼切丸」の主演俳優の公式Twitterにおける画像