概要
四角形の一種であり、全ての角の大きさが等しい四角形のことである。この角は結果的に直角となる。「対角線の長さが等しい平行四辺形」という定義や、「対角線が中点で交わる等脚台形」てな定義も可能であり、平行四辺形の性質と等脚台形の性質とを併せ持っている。
矩形とも言う(※Googleの定義では2016/5/23現在、方形もこれの別名とされているが、辞書では方形は単に四角形の事とされている)。
広い意味で言えば正方形は長方形の一種であり、長方形は平行四辺形の一種と言っても良く、算数や数学でもそのように教えられる。
一般的通念では正方形は長方形の仲間に区分されないことが多いが、正方形が長方形の特殊な形状であることを理解しておくことは、パースを描いたり作図したりするうえできわめて基本的な事である。
菱形とは双対的な関係があり、長方形が外心を持つ(円に内接する)のに対し、菱形は内心を持つ(円に外接する)。また、各辺の中点を結ぶという操作を行うと、菱形は長方形に、長方形は菱形になる。
直方体の構成面としても現れる。
柱体(円柱や角柱)の内で真っ直ぐのもの(直柱)は、側方から見たシルエットが長方形になる。