併用軌道(道路と共用になった線路)を走る電車の事。
但し、一部が専用軌道(線路のみ)になっていたり、東急世田谷線のように、全線専用軌道の路線でも、路面電車のカテゴリーに含まれるものも存在する。
大都市圏では、道路の自動車の通行量の増加から、地下鉄へと切り替えが進み、路面電車は相次いで廃止されている。
現在、広島電鉄が、日本最大の路面電車路線網を保有している。
近年では欧州を中心に、路面電車を「LRT」として整備する都市も現れている。
その影響は日本にも及び、「富山ライトレール」がLRTとして新規開業するなど、再び路面電車の価値を見直す動きが見られる。
昔は集電装置にトロリーポールやビューゲルを採用していたが、日本では路線の分岐や折り返し等があるため運用が面倒で、また離線しやすく高速化にも向かないので、パンタグラフを採用するようになった(1920年頃から)。現在では、すべてパンタグラフになったが(保存鉄道は除く)、シングルアーム式のパンタグラフの電車も増えており、デザイン的には原点回帰したような形になってきている。
現在日本国内で運行されている路面電車
公営
民営
豊橋鉄道(東田本線)
富山地方鉄道(富山市内線、ただし2009年開業の富山都心線「セントラム」は富山市によって建設された。一部区間は鉄道)
福井鉄道(福武線。福井市内の一部区間を除き鉄道)
京阪電気鉄道(京津線・石山坂本線。この2線を合わせ大津線とも呼ばれる。なお、京阪本線ももともとは路面電車発祥の路線である)
阪堺電気軌道(阪堺電車、阪堺)
岡山電気軌道(岡山電軌、岡電)
広島電鉄(広電、宮島線は鉄道)
伊予鉄道(市内線。ただし城北線は鉄道)
土佐電気鉄道(土佐電氣鐵道、土電)
長崎電気軌道(長崎電軌)
第3セクター
富山ライトレール(ポートラム。JR西日本から富山港線を引き継ぎ開業)
万葉線(加越能鉄道から路面電車線を引き継いだ。新湊港線は鉄道)
参考・路面電車に類似する鉄道路線
路面電車ではないが、一部併用軌道があったり路面電車規格の車両が運転されていたりする路線。
熊本電気鉄道(藤崎線)