パラレル

ぱられる

平行、並行、並列を意味する言葉。SF用語である「パラレルワールド」の略称として使われることが多い。

概要

パラレルとは

平行、並行、並列を意味する言葉。(英：parallel)
パラレルワールドの略称。
二次創作で、原作とは違う設定や世界観を使ってキャラクターを動かす手法。
電気の並列回路。
スキーの滑降技術「パラレルターン」の略称。

pixivでは主に『パラレルワールドの略称』、もしくは『原作とは違う設定で描かれた二次創作』を表す言葉として扱われている。

パラレルワールドとしての『パラレル』

※概要はパラレルワールドの頁を参照。

一口に『パラレルワールド』と言っても、作品によって描き方はさまざまに異なる。

パラレルワールドを扱った作品のバリエーションには、主に以下のようなものがある。

現実世界に対するパラレルワールドという設定。例：リアル鬼ごっこ　など
作中でパラレルワールドそのものを題材にしている。例：ドラえもんのび太のパラレル西遊記、仮面ライダーディケイド、ぼくらの　など
登場人物が時間を逆行した結果パラレルワールドが発生する。例：魔法少女まどか☆マギカ、ペルソナ2　など
アニメ版、漫画版、ドラマCD版などで少しずつ設定やストーリーが違っており、本編に対するパラレルワールドでの物語という位置付け。例：コードギアス　など
史実に対するパラレルワールド。例：三国志の登場人物が女体化した『恋姫無双シリーズ』や、出会うはずのない織田信長と武田信玄の戦いのある『戦国無双』　など

さらに、最近では『ターミネーター』のように、シリーズもので以前の作品との整合性が取れなくなってしまった場合、パラレルという事にしてしまうというケースもちらほら見うけられる。

二次創作における『パラレル』

二次創作をする際に、「もし〇〇が原作と違って××だったら」と、原作とは異なる設定や世界観を用いてキャラクターを描写することを、同人用語で『パラレル』とよぶ。この場合の『パラレル』は『実際の原作とは“異なる次元（パラレルワールド）”に存在するキャラクターたちを描いている』という意味で使われるようになったものと思われる。この手法は英語圏ではAUとよばれる。

なぜか『パロディ』『〇〇パロ』と表記されている事が多いが、実際はパラレルとパロディはそれぞれが全く違う意味を持つ言葉である。パロディとパラレルの意味を正しく理解していると、誤用することはない。

中には「『パラレル』は、『パロディ（二次創作全般）の中の一ジャンル』なので、この手法の二次創作を『パロディ』と呼ぶのは完全な間違いとは言えない」と主張する人もいる。これは、わかりやすく例えれば「『リンゴ』は『果物の一種』なので、『果物』と呼んでも間違いではない」というのと似たようなものであろうか。確かにこの手法は『パロディ（二次創作）』の形のひとつではあるが、より詳細に作品傾向を表記したい場合は『パラレル』と表記するのが良いだろう。ただし、現在のpixivでは『パラレル』よりも『パロディ』というタグが使われる事が多く、『パロディ』と表記しても十分に意味は通用する。