コンボイの謎
こんぼいのなぞ
概要
全10ステージから構成される横スクロール・縦スクロールのアクションゲーム。
誤解されがちだが、プレイヤーの操作する自機はタイトルにも出ている「コンボイ」ではなくウルトラマグナスである。
トランスフォーマーらしく、ロボット形態とトレーラー形態の2種類を使い分けてステージを進んでいく。
各ステージにある「R」「O」「D」「I」「M」「U」「S」のマークを全て集めた状態でクリアするとロディマスコンボイが使える様になる。(性能はウルトラマグナスと同じ。)
具体的な評価
その理不尽な難易度から『たけしの挑戦状』や『いっき』などと並んでクソゲー界を代表する伝説のクソゲーとして有名で、「ゲームセンターCX」の有野課長は初プレイ時わずか数秒でゲームオーバーになり、ゲームオーバー最速記録を更新してしまった。
このゲームは、アメリカ主導の「トランスフォーマー」シリーズでありながら、日本でしか発売されていない。
AVGN曰く、「こんなクソなんぞ誰も遊びたくないからだよ!」。
伝説のクソゲーの代名詞的存在の本作だが、有名なのは以下のような要素。
- オープニングで初っ端から赤・水色・黒と激しく光るポケモンフラッシュが襲ってくる
- 敵の弾が2×2の4ドットの白単色で、スタート地点をはじめ、背景のある場所では非常に見づらい(実はステージ2以降はそれほどでもない)
- 敵が小さく素早いので攻撃が当たりにくい。それに対して自機は大きく攻撃を受けやすい
- 攻撃を受けやすいにもかかわらず一発で即死(一応、取ると3発までキャンセルできるアイテムがあるにはある)
- すぐゲームオーバーになるのにコンテニューが隠しコマンド(公式攻略本に記載あり)
- ステージ9は決められたルートを通らないと入口までループしてしまいクリアできない
- コンドルやジェットロンやブリッツウィングがザコとして無限に出てくる(しかも体当たりはマグナスが絶対に負ける)
- それ以外のザコ敵は基本的にオリジナル。さらにステージボス最多登場はデストロンのエンブレム
- デストロンシップ(ネメシス)と合体兵士(メナゾール&ブルーティカス)とメガトロンとダイナザウラーが同じ大きさ
- コンボイの英表記が間違っている → ○CONVOY ×COMVOY
- 他に登場するサイバトロン戦士はバンブルのみ。しかも隠しキャラ
- ボーナスステージではカールおじさんみたいなのが天井からブロック(当たれば即死)を降らせてくる
- エンディングがローマ字で非常に格好悪い。↓
本作は、当時は初代と2010間に起きた出来事を描いた「劇場版トランスフォーマー」が国内公開されず、コンボイが続編で離脱する経緯をゲームで知ってもらおうと言う「コンボイが死んだ」というキャンペーンの一環で販売された。
しかしゲームは会話なども無く淡々と進み、肝心のコンボイが死んだ理由は結局謎のまま。
が、答えは一応あるのだが、ボーナスステージをクリアしないと出ない上に映像のみ。
その後
バーチャルコンソール版の配信以後、謎の扱いを受けている。
- アニメイテッド日本版にてウルトラマグナスの玩具付属キャラ解説にG1ウルトラマグナスの紹介が記載された際、何故か本作が触れられている。
- 玩具シリーズオルタニティにて、本作が1つの別次元世界として語られる。(本記事冒頭の台詞はその物語からの引用)
- 超ロボット生命体トランスフォーマープライム内「アームズマイクロン劇場」にて本作をプレイするシーンが(わずか数秒で即死も再現)。
キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎
2014年8月、iOSとAndroidのアプリソフトで、『キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎』と題してリメイクが登場。
チョロQ風玩具キュートランスフォーマーのメディアミックスの一貫としてのソフトである。
しかし、操作方法はかつての物と異なり、移動もスクロール式と大幅にゲーム性が異なる。
原作で有名となった「ゲーム開始直後に死亡」も再現せず、即死ゲーなのにスタミナ課金制度を取っていると言う斜め上の調整で、当時のファンからは不評。
また、現時点では実写TFをベースにしたキャラクターとG1初代アニメを玩具のコードで登録する事によってプレイできるのだが(オプティマスとバンブルビーは初期登録済み)、肝心のウルトラマグナスは未参戦。(…厳密にいうと隠しキャラでウルトラマグナスカラーのオプティマス・プライムがいる)
ちなみにiOS版は本来Android版と同時に配信する予定だったが本物であるにも関わらずアップルから「ニセモノではないか」と疑われ配信が遅れてしまったという。
キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎(アニメ)
2015年1月からTOKYO MXにてアニメ版が放送。
とあるサービスエリアを舞台にオプティマス、バンブルビー、ロックダウンの3人がレトロゲーム&クソゲーあるあるトークを展開する。
キャスト
余談
オープニング映像では、毎回キャラ台詞とラストの標識が異なっている。
守谷SA(#1)→高坂SA(#2)→横川SA(#3)