ジョージ・ウォーカー・ブッシュ(George Walker Bush、1946年7月6日 - )はアメリカ合衆国第41代大統領ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュの息子で、2001年から2009年まで共和党の第43代大統領を務めた。彼の大統領就任により、ブッシュ一族は史上2例目の親子2代でアメリカ合衆国大統領を輩出した一族となった。
奔放で問題を多々起こす若年期を過ごし、石油会社に務めた後に1994年にテキサス州知事に当選。2001年に民主党のゴア氏を押さえて、共和党所属として大統領に就任した。
新自由主義経済とグローバル資本主義を掲げ、「小さな政府」を目指したが、地球温暖化対策を経済活動を妨げるとして、京都議定書から離脱し、国内外に不安感を憶えさせた。
就任9ヵ月後にウサマ・ビンラディンの率いるアルカイダによる米国同時多発テロが発生し、対テロ戦争としてアルカイダを支援するアフガニスタンのタリバン政権を攻撃するアフガン戦争を開始。さらに、大量破壊兵器を隠し持っているという理由からサダム・フセインが治めるイラクと対立して、2003年にイラク戦争を開始。タリバン政権とフセイン政権を打倒したが、本来の目的であるテロ組織は捕まらず、大量破壊兵器も見つからず、イラク派兵の長期化と戦死者増大で支持率は悪化。アフガンもイラクも治安は悪化している。
2004年に民主党のケリー氏を押さえて2期目の大統領に就任できたが、2005年のハリケーン・カトリーナの対応の遅れや支援の格差に批判が相次ぎ、さらに支持率は悪化。9.11テロの時の支持率は90%だったが、2008年での不支持率が76%という歴代大統領最悪級のものとなった。2009年に大統領を退任した。
イギリスのブレア、日本の小泉純一郎、韓国の金大中などとは連携を強化し、北朝鮮の金正日、中華人民共和国の胡錦濤、ロシアのプーチンとは度々対立した。ドイツやフランスは対テロ戦争には懐疑姿勢を見せた。