乾物
かんぶつ
食品を乾燥して長期保存に耐えるようにしたもの。
食品などを天日または電熱などで乾燥加工して水分を除去し、長期間の保存ができるようにしたもの。
「食品など」と書いたが、まあ、ほぼ例外なく食品である。
冷蔵・冷凍といった低温保存技術を用いなくても腐敗しにくく長持ちするが、湿気には弱く、湿度の高いところに放置するとカビが生えたり風味が劣化したりしてしまう。
食べるときは水や湯に浸して水分を吸わせ(この過程を「戻す」という)、軟らかくなってから食べたり調理に用いたりする。食材や調理法によっては乾燥した状態のまま火であぶったり、そのまま食べたりすることもある。
主な乾物
海藻類
海苔:乾物としては板海苔が大部分。加熱していない生海苔と、加熱した焼き海苔とがある。
昆布:日本人の味のふるさと。おいしい出汁がしっかりたっぷり取れるし、煮物の具材にもなる便利な海藻。
わかめ:お味噌汁の永遠のパートナー。あえ物やサラダに入れるのもよろしくってよ。
ひじき:ちょっと地味だが、五目ご飯や炒め煮など家庭の和食には欠かせない存在。
寒天:棒寒天、粉寒天、糸寒天などがある。お菓子作りのほかご飯に混ぜてダイエット食にも。
野菜類・キノコ類
しいたけ:干しシイタケとしておなじみ。どんことも呼ばれる。
きくらげ:中華料理でおなじみの、褐色でぐにゃぐにゃした姿のニクいあいつ。こりこりした歯触りがたまらない。
大根:切り干しとか割り干しとか。
かんぴょう:巻き寿司にはこれが欠かせない。
ずいき:なじみが薄いかもしれないけれど、料理に使えばだし汁をたっぷり吸って腹持ちしっかりのダイエットの味方。