概要
規模の大小を問わずマスコミ・メディア、あるいは対立する組織や団体等が、特定の人物や団体の印象を貶める( 印象操作 )ことや、自らの主張を補強する、あるいは単に注目を集めたいがため、その人物や団体の所属者の発言の一部だけをくり抜くことや、不適切な要約、あるいはまったくそのような発言を行っていないにもかかわらず行ったとして報道したりすることである。
これは偏向報道、場合によっては誤報の一種であるとされ、これらが原因となり激しい風評被害を受け人生を狂わされた人物も存在している。
被害者は政治家や芸能人などの有名人が多い。また、日本固有の問題というわけでもなく、海外においてもその事例が存在する。
主な被害の例
ここでは主な例を挙げる。なお、このほかにも複数の「発言の一部切り取り」や「雑に発言をまとめた」、あるいは「そんなこといってない」事例が存在する。
もし「別の事例を知っている」という場合、記事に追記をお願いします。
石田純一
報道:「不倫は文化」
実際の発言:「文化や芸術といったものが不倫から生まれることもある」
※不倫交際を記者に非難された際に軽いジョークで反論したものを、マスコミ・メディアが一部を切り出し報道したことにより大騒動になってしまったもので、比べれば解るように意味は全くことなる。
GACKT
報道:韓国メディアが「GACKTの独島発言が話題『独島は韓国の地』」
実際の発言:twitterにおいて東日本大震災の話題に関してつぶやいていたが、あるユーザーがハングルで「独島は韓国の地」と発言したのをおそらく内容を読まずにリツイートした。すなわち発言自体が存在しない。
※参照:ナリナリドットコム、GACKTが発言ねつ造問題に言及「領土について発言したことはない」。
古舘伊知郎
報道:「テレビはウソしか伝えていない」
実際の発言:「世の中ってうそ八百で成り立ってるし、ホントのところは新聞も雑誌もテレビも伝えないし、たまに言外に漂わせたり、におわせたり、スクープで追及したりってことはあっても、ほとんどがお約束で成り立ってるわけですね。プロレスですよ、世の中。完全にプロレスです」
※そう捉えられる旨の発言なのだが、極端にまとめられたことが原因で間違った用法に使われる発言のひとつ。
平坂読
報道:「頭空っぽのガキがよく『ラノベはイラストのおかげで売れてる』とか言ってるけど馬鹿なのかね。それだったらイラストレーターの画集はもっと売れてるはずじゃねえのかよ」とTwitter上でつぶやいたとされる。
実際:そのような発言はしていない。発言をしたとされる時間はTitter自体が非公開だった。元ねたは2ちゃんねる、なんJのソースのない書き込みだった。
※電子掲示板への書き込みだけで終わったら何ということはなかったが、まとめブログがこれを真実として取り上げたため拡散、先生はまとめブログのひとつに対し訴訟を検討。
百田尚樹
報道:「九条信者を前線に送り出せ」
実際の発言:「すごくいいことを思いついた! もし他国が日本に攻めてきたら、9条教の信者を前線に送り出す。そして他国の軍隊の前に立ち、『こっちには9条があるぞ! 立ち去れ』と叫んでもらう。もし、9条の威力が本物なら、そこで戦争は終わる。世界は奇跡を目の当たりにして、人類の歴史は変わる」
※憲法9条を護持しようと必死な人々に対し、「彼らが信じるように本当に9条の力によって日本が守られていたのなら、実際に戦争が起こったとき( もしくは起こりそうなとき )に彼らに戦争を食い止めてもらえば良い」というたとえ話を使った皮肉であり、実際に戦争が起こった際に九条信者を前線で殺せという意図は全く無い。詳細:デイリー新潮、百田尚樹氏「九条信者を前線に送り出せ」 “放言”の真意は
また、百田氏が受けた発言捏造はこの他にも数多くあり、本人曰くそれら全てを語り出すときりがないらしい。その中で全国紙に載せられた有名なものは、自身のエッセイである『大放言』に、自身の批判と共に掲載している。
石原慎太郎
1
報道:「津波をうまく利用して我欲を洗い落とす必要があるね。積年たまった心の垢をね。」「これはやっぱり天罰だと思う。」
実際の発言:「我欲に縛られ政治もポピュリズムでやっている。それが一気に押し流されて、この津波をうまく利用してだね、我欲を一回洗い落とす必要がある。積年たまった日本人の心のあかをね。これはやっぱり天罰だと思う。被災者の方々、かわいそうですよ」
※天罰の対象は被災者ではなく、戦後に物質的な豊かさばかりを求め、精神的な豊かさを失い、「自国の事情や政治に無関心になった現代日本人に天が怒り、震災という形で天罰を下したのだろう」という“現代日本人に対する天の戒め”という旨の発言であり、決して津波などの震災を喜んでいるような発言ではない。ただしお前が言うなといわれかねない人物の発言であったため風当たりも大きかった。
2
報道:「私は日韓併合を100%正当化するつもりだ」
実際の発言:「私は日韓併合を100%正当化するつもりはない。彼らの感情からすれば、そりゃやっぱり忌々しいし、屈辱でもありましょう」
※TBSのサンデーモーニングがやらかした。逆の意味にとられる発言である。この件に関しては後に謝罪しているものの、ネットスラングでは(tbsという表現がはやったとされる。詳細:wikipedia:石原発言捏造テロップ事件
安倍晋三
報道:「選挙のためだったら何でもする」
実際:「先般、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した際、日米は従来よりも増して緊密にしっかりと連携して対応することができました」「日本を守るためにお互いが助け合うことができる同盟は、その絆を間違いなく強くしたんです。この平和安全法制を、民主党は共産党とともに廃止しようとしています。みなさまご承知のように、共産党の目標というのは自衛隊の解散、日米安保条約の破棄であります。その共産党と手を組んで、民主党が平和安全法制を廃止したら、せっかく国民を守るために強化されたこの日米同盟の絆は、大きく損なわれてしまうんです」「損なわれたあと、抑止力が大切だとは知らなかった。そう言ってもそれは後の祭りであります。あの時よりも、はるかにはるかにはるかに大きなダメージを受けることになります。選挙のためだったら何でもする。誰とも組む。こんな無責任な勢力に私たちはみなさん、負けるわけにはいかないんです」
※つまり「なんでもする」のは自らが率いる自由民主党ではなく主張が異なるにもかかわらず選挙協力をしようとする民主党や日本共産党などの対立勢力。この件に関して一応日本テレビは訂正をしているものの。
「選挙の為だったら何でもする(「ような」が無く不自然)
野党に負けるわけにはいかない」
と、誤解を与えるような悪質な改行のテロップで訂正と称する偏向報道を行い、その後一切この事に触れなくなった。
メディアが反省する日は来ない。
アンゲラ・メルケルあるいは岡田克也
報道:アンゲラ・メルケル首相は岡田克也民主党代表と対談、その際「日韓は価値を共有している。和解を進めることが重要ではないか」と指摘したとされる。
実際の状況:その後、ドイツ政府よりその発言を否定する内容が出された。これにより民主党は党の立場として発言があったが、明示的に日本政府に対して解決を呼びかけたものではないという見解を発表。この件に関してはどちらが虚偽の内容を述べているのかは不明である。
バラク・オバマ
報道:2014年の朴槿恵大統領との韓米首脳会談において会談後の共同記者会見において「慰安婦問題は甚だしい人権侵害」と述べ日本を非難したといわれ、日本でも特にテレビにおいて取り上げられる。参照:中央日報、<韓米首脳会談>オバマ大統領「慰安婦問題は甚だしい人権侵害」
実際:この件に関しては韓国の政府およびマスコミが一体となって「慰安婦問題で日本を非難したことにしよう」としたり、報道しない自由を駆使した形跡も存在する、との話であるが、ソースがいまひとつである
※参照:こらっ!国民をバカだと思っているのか!?マスゴミの捏造 オバマの慰安婦発言! APF全文翻訳