ガーゴイルとは、悪魔や怪物をかたどった彫像型の雨樋のこと、もしくはそれがモンスターとなって動き出した存在である。
多くファンタジー作品で、モンスターとして登場する。
概要(原義)
キリスト教の教会などの屋根に飾られている、醜悪な悪魔やモンスターを模した彫像の雨樋(あまどい)。
本来は土着信仰で信仰されていた豊穣の神であり、冥界の住人で、水を司る精霊であったとされるがキリスト教の普及に伴い邪教の崇める邪神としてのイメージが定着し、現在の姿になったらしい。
また、名前の元となったのはフランスの聖人伝説に語られる、ルーアンの司祭によって斃された水を吐くドラゴン『ガルグイユ(ガルグユ)』とされる。
『教会に悪魔』という、一見ミスマッチな印象の装飾ではあるが、「神によって地獄から遣わされた悪魔が宿っており、目に余る悪事を働く不信心者を食い殺す」という俗説も存在し、日本の神社などにある狛犬のような扱いを受けている。
ファンタジーなどではもっぱらモンスター扱いが主流であり、『うごくせきぞう』のようなゴーレムの一種や、完全な"悪魔"として登場することが多い。
ファンタジー作品に登場する怪物としてのガーゴイル
ソード・ワールドのガーゴイル
古代カストゥールの魔法文明で生み出された、
翼を持つ魔神ザルバードに似せて造られた石像の怪物。自律思考を持っている。
ソードワールド2.0のガーゴイル
魔道機文明以前に生み出された、という以外は↑と違いはなし。
サガフロンティア2のガーゴイル
樹海、死せる賢者の塔に登場する石像、中ボスキャラクター。台詞、人格等はない。
耐久力があり、PC側の攻撃能力が高くない場合は長期戦になり苦戦すると思われる。
ドラゴンクエストのガーゴイル
初登場は『ドラゴンクエスト2』。ホークマンの上位種。石像型ではなく烏天狗と蝙蝠を合体させたような獣人。空中から素早く飛来し、相手を剣で斬り裂く怪物。
『DQ2』や『モンスターパレード』ではマホトーンを、『DQ5』ではラリホーを使用可能。
『ダイの大冒険』ではハドラーの手下として扱われており、デルムリン島にはいない残虐なモンスターとして登場。しかしアバン先生の師事を受けたダイには背後の大海原ごと一刀両断されてしまい何の相手にもならなかった。劇場映画『ぶちやぶれ!!新生6大将軍』に登場する超竜将軍ベグロムもこの種族出身。
『不思議のダンジョン』シリーズでは「ガーゴイルの店」を営んでいる。
左門くんはサモナーのガーゴイル
全身が石の悪魔。鬼のようないかつい姿(ただし足はなくは幽霊のように浮いている)をしており、対メデューサ用の最終兵器としてカス虫が召喚した。
そのほかの「ガーゴイル」
オーラバトラー・ガーゴイル
クの国のオーラバトラービアレスの改良型としてオーラファンタズムで設定された機体。
姿はビアレスを継承しており、カラーはワインレッド。
装備
オーラトマホーク
オーラバルカン
MÄRのガーゴイル
召喚系ÄRMの一種で、原義をモデルとした彫像風のモンスター。
割と気軽に編み出された一方、その性能は凄まじく、並の召喚系ÄRMでは太刀打ちできない驚異のパワーを有している。しかしその制御も一筋縄ではいかず、最初はなかなか安定して使うことができずに、操作に苦戦を強いられる。後に制御に成功し、ギンタの切り札として活躍する。
必殺技は魔力を込めたパンチと、構えた両手から放たれるエネルギー弾。
ガーゴイル(デュエル・マスターズ)
TCGデュエル・マスターズの種族の一つ。
ガーゴイル(ふしぎの海のナディア)
本名ネメシス・ラ・アルゴール。当該記事を参照のこと
ガーゴイルKMR
KMRカレーを作るKMRの姿をガーゴイルに例えてこのように呼ぶ。
ポンッ!(迫真)
自動石像ガーゴイル
ライトノベル「吉永さん家のガーゴイル」に登場する、錬金術で作られた自動石像。渋くてかっこいい最強の門番。目から光線を放ち、全身を光の翼で覆って回転し敵を貫くなど、門番型とは思えないほどの莫大な火力を持つ。また、石像であるがゆえに攻撃を喰らっても微動だにしない(できない)ものの、空を飛んだりテレポートで離れた場所に移動したりすることも可能。解析力も高く、超能力により街中全てで起こっていることを動かずに把握できる。
声は作中でも「どんな熟練の俳優よりも低く」と称されており、アニメでは若本規夫が極低ボイスで演じていた。