HACHIMAN
はちまん
概要
創作物の棲み分け用タグとしても用いられるが、元ネタと同様、どちらかと言えば稚拙な創作物を揶揄する言葉としての用法が主である。いざこざの原因となるので、作者以外の人が勝手にこのタグを付ける事はあまりお勧めしない。
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の比企谷八幡をベースとしながらも、容姿や性格、過去といった設定を大きく改変し、抜群の運動神経、明晰な頭脳、優れた顔立ち、悲惨な過去、俺ガイル以外の作品に出てくる能力などを付加した魔改造キャラクターがHACHIMANである。
なお、設定改変がなかった場合でも、原作と比べて明らかにキャラがズレすぎていたり、何故か目が腐っていなかったりすれば対象となる。
メアリー・スーにはよくある事だが、主にpixivやハーメルンなどの「ユーザー間の交流に重点を置いたSS投稿サイト」に現れる傾向がある。
作者がダブルパロディをクロスオーバーと誤認していて、比企谷八幡が青春ライトノベルの高校生男子に過ぎないにも関わらずパロディ先で大活躍している場合十中八九HACHIMANである。
以下、敢えてクロスオーバーと誤表記したまま説明を続ける。
クロスオーバーの要素を含むHACHIMANものSSの場合、女性キャラを根こそぎ略奪し、世界観を蹂躙し、クロス先の主人公に成り変わってハーレムを築いては、すぐにエタって他の作品に寄生するかのように新しい連載を始めるという事例が起こりやすい。
主な被害作品
- ソードアート・オンライン
- 暗殺教室
- ワールドトリガー
- アイドルマスターシンデレラガールズ(アニメ)
- ラブライブ!
- ハイスクールD×D
- この素晴らしい世界に祝福を!
- インフィニット・ストラトス
- 艦隊これくしょん
- 黒子のバスケ
- 東方project
※特に作品数が多いものを列挙した。
クロス先のヒロインは原作において恋人がいようと関係なくHACHIMANに惚れさせられ、絶対服従する信者に仕立て上げられる。
また、その中で他キャラクターの踏み台化、キャラ改変、それに伴う原作で行っていない悪事の捏造などを行う。
作者(視聴者)目線でクロス先のキャラに何らかの落ち度があると感じた場合(二次設定も含む)、そうしたキャラに対してSEKKYOU、DANZAIなどのハラスメント行為に及び、暴力で屈服させる、弱み(捏造)を握るなどして、やはり信者に貶める。
他にも
- 「クロス先のキャラが原作で身につけた技や能力はHACHIMANの劣化。HACHIMANはそれ以上の事ができる」と設定し、HACHIMANより劣っているとみなす
- クロス先のキャラが原作で見出した結論をそのままコピペし、さも自分が先に思いついたかのように指摘する
- クロス先のキャラに作者の私見を代弁させ、敵対者として設定したキャラを過度に攻撃する
- 人格・能力など、俺ガイル側のキャラがクロス先のキャラと比べて全体的に劣っているかのように扱う(HACHIMANと作者が贔屓にしているキャラを除く)
など、俺ガイル、クロス作品を問わず作品やキャラクターを乱雑に扱う事が多い。その結果、読者の怒りを買ったり、無用なトラブルを起こしたりする。
HACHIMAN厨の特徴
キャラクターとしてのHACHIMANとは別に、下記に記したような行為を主に行う作者・読者を「HACHIMAN厨」と呼称する。
- とにかくHACHIMANを信奉し、それを否定するものは許さない。
- 「お知らせ」「報告」など非小説を投稿する。また、アンケートを行う際にpixiv小説のアンケート機能を使わない。
- 批判を受ければそれについての愚痴をわざわざ非小説として投稿し、その報告を読んだ他のHACHIMAN厨に批判者を攻撃させ、アカウント停止に追い込む。
- 自分が嫌っているキャラが創作物内でHACHIMANに制裁を受けた場合、「ざまあ」「当然の結果」といった趣旨のコメントをする。特に葉山隼人というキャラに憎悪の感情を抱いており、葉山が出ていなかったとしてもコメント欄で「葉山死ね」だの「屑山消えろ」だのと頻繁に叩く。
- HACHIMAN厨が葉山を憎む理由は大半は捏造によるものだが、HACHIMAN厨はそれを原作設定だと信じ込んでおり、葉山が原作でそのような行動を取ったかのように語り、貶める事に余念がない。深読みの仕方を間違えている。
- 修学旅行での一件は「葉山が八幡を貶めるために仕掛けた罠だ」と本気で信じ込んでいるため、SSがその件を扱った内容になると、コメント欄が賑やかになる。
- その他、由比ヶ浜結衣、雪ノ下雪乃、平塚静など、俺ガイル側のキャラに対してとにかく攻撃的な意見を述べる。
- 中でも由比ヶ浜については葉山と同レベルで憎悪の対象としているようで、キャラそのものを全く別人にする、特定の台詞のみを抽出して貶めるなどかなり手が込んでいる。
- 平塚も暴力表現のみに焦点を当てられ、誤った印象を与えるよう仕向けたうえで断罪の対象としている。
- 原作を読まない。アニメしか見ていなかったり、SS(大抵はHACHIMANものである)かWikipediaを読んだだけで済ませる。
- 仮に原作を読んでいたとしても、八幡の心情を一切理解していなかったり、都合よく歪曲させHACHIMANに仕立て上げる。
- 特に修学旅行の一幕から始まるものは、アニメ2期の影響が大きい。
- キャプションやタグで「駄文」「原作未読(アニメは見た)」「原作知識なし」などとことさらにアピールするが、内心ではそれを恥とも思っていない。
- カプ厨のような事をする時もある。例えば「ハチアス」や「八凛」という風に、HACHIMANと被害作品のヒロインのカップリングを表すタグを安易に作り、追加するなどの痛々しい行動がそれである。
注意点
気をつけなければならないのは、HACHIMAN厨とは「自分好みの最強設定を付けたHACHIMANが好き勝手暴れるのを見るのが好きな、作品そのものには『体のいい蹂躙先』としてしか興味を持っていない人間」を指す言葉である。
本当に俺ガイルという「作品」が好きでHACHIMANものを書いている人や、上記の特徴を含まない真っ当なクロスSSを書いている人もいるので、そういった人に対して安易にHACHIMAN厨と決めつけて攻撃するべきではない。(残念ながら特にクロスssは渋の9割はHACHIMAN信者の作品であるが)
「(不快な思いをするのが)嫌なら読むな」「(批判されるのが)嫌なら書くな、載せるな」という言葉はある意味では真理だが、免罪符になるわけでもない。
読者側はマイナス検索、作者側はクロス作品のタイトルやキャラ名のタグを付けないようにしたりマイピク限定公開にするなどで自衛を行い、互いの目に触れないように努める事が大切なのだ。
そのため、書いている作者がそうした配慮をしないのであれば、叩かれたとしても自業自得である。
特にクロス側の作品、キャラ名、クロス先ヒロインを使った「ハチ××」という明らかに他作品を馬鹿にしたカップリングタグといったものを意図的に残すのであれば、荒らしと同レベルである。