基礎データ
ずかん | No.151 |
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英語名 | Mew |
ぶんるい | しんしゅポケモン |
タイプ | エスパー |
たかさ | 0.4m |
おもさ | 4.0kg |
とくせい | シンクロ |
※シンクロ
バトル時:自分が「どく」「まひ」「やけど」状態になったとき、相手も同じ状態になる。
フィールド時:同じ「せいかく」の野生のポケモンと出会いやすくなる。
概要
南米・ギアナ高地で発見された幻のポケモン。
体は薄い桃色で、足と尻尾が長く、頭に耳と思われる二つの小突起を持つ。
色違いはピンクの部分が水色になっている。瞳は通常も色違いも青色。
顕微鏡レベルで見ると、非常に短くて細い細やかな体毛がある。
自由に姿を消す事が出来るため、発見することは非常に難しいが、清らかな心と会いたいという強い気持ちを併せ持つ者の前にのみ、姿を現すとされている。
全てのポケモンのDNAを併せ持つとされ、ポケモンの先祖なのではないかとの仮説がたてられ、ポケモン世界の科学者たちに研究されている。なお、同じように始原を象徴するアルセウスが宇宙を創造したという伝承は事実関係が不明の神話であるため、ミュウとアルセウスの共存に矛盾はない。え?じゃあ人工ポケモンのポリゴンやタイプ:ヌルとか宇宙から来たデオキシスとかウルトラビーストはって?ポリゴンの場合はプログラムという形でDNAデータが存在するのかもしれないし、ヌルに至っては様々なポケモンの特性を掛け合わせたわけだし…恐らくこれらのポケモンのDNAは後から取得している可能性も考えられる。
なお、いつ生み出されたのかは不明だが、ポケモン屋敷の日記によると初めてその姿が確認された日付は7月5日で、ギアナのジャングルに生息していたとの記述がある。
ミュウと命名されたのは5日後の7月10日で、名前の由来は恐らく突然変異などの意味を表すミュータントからきているのだろう。
なお、No.150ミュウツーはミュウを遺伝子操作したものであり、コピーとされている。
キャラクターデザインから能力の設定まですべてを、ゲームフリーク・森本茂樹氏が行っている。
デザイン元は猫(特にスフィンクス猫)、ねずみ、胎児など諸説あり。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでは初代以降の全作品に登場している皆勤賞。初代とDXでは登場しても「そらをとぶ」で飛び去っていくだけだが、X以降はCDやカスタマイズパーツなどを落としていく。いずれも滅多に出現しないため、遭遇したらかなりラッキー。
2016年6月7日に結果発表された「ポケモン総選挙720」では3位をとった。
ゲームにおける特徴
初代赤・緑においては、ROM内にデータが存在し、作中文書にもその存在が語られているにも関わらず、通常のゲームプレイでは入手不可能という特殊な存在であった。
もともとは初代「ポケットモンスター」の開発終了直前、デバッグ用のプログラムを抜くことで空いた300バイトの容量に入れられた存在。151匹目のポケモン。
『ハートゴールド・ソウルシルバー』発売前のインタビューで、デバッグ終了後に森本氏がポケモンの原作者・田尻智氏も含めていたずらとしてこっそり入れた、と答えている。
つまり販売元の任天堂にはナイショでやったということである。
ミュウの特殊性は、スタッフ側が出現のための操作手順を意図的に仕込まなかったことである。このあたりでいわゆるイースターエッグとは明らかに異なる存在だ。
しかし、ゲームに想定外のバグが起こりミュウが格納されているメモリ空間を参照してしまった時、突然ミュウが入手されてしまうのだ。ただ、どういうバグが起こったときにどのメモリアドレスを参照するかはランダム要素があまりに強く、制作側もはっきりと出現手順を把握はしていなかった。
つまり、ミュウの出現は本当の意味で「偶然」に左右される。しかもバグがきっかけならば、入手したプレイヤーもそれを再現することはなかなかできないだろう。入手後のゲーム画面を見せてミュウの存在を友達に証明することはできるが、その友達が別の友達に「ボクの友達がミュウを入手したんだって!」って言っても、本当か嘘かわからない。
田尻智氏は、ミュウについて「都市伝説のように語られるポケモンになることを狙っていた」としている。ネット時代が到来していない当時だからこその仕掛けである。
だが、本来ならゲーム未使用のメモリ空間にアクセスしようとした場合は例外処理として扱われなくてはならない。しかしミュウがそこに存在するおかげで例外処理としては扱われず、そのせいで初代作品にはあまりに大量のバグが発生することになった。ミュウが入手されるはずが先にバグが発生してフリーズという状況が多発したのだ。
制作側の意図通り、ミュウの噂が都市伝説のように広まった。ここまでは計画どおり。だが、入手方法を求めてファンたちは普通のプレイでは行わないような様々なバグをわざと起こすようになった。その結果、ミュウではなくけつばんをはじめ多数のバグポケが生み出されるという想定外のことが起こった。
バグポケたちは、セーブデータはもちろん、最悪の場合ゲームのデータ自体を破壊しかねない危険な存在であったため、任天堂やゲームフリークは対応を迫られた。
結局、イベントなどにおいて専用の機材を用いてデータを解放するというサービスを行うことを決めた。
こうして、イベント限定配布ポケモンという概念が誕生したのである。
最初の幻のポケモンだけあって、配布についても幾度にわたって行われている。
96年4月に行われた最初のプレゼント企画において、当選者20人に対し7万8000通が来た逸話は有名。
GBA以降の環境になっても、2005年の映画特別前売り券、2007年ポケモンフェスタ、2010年のポケモン金・銀10周年記念プレゼントと何かと配信の出番が多い。
また、Wiiウェア「みんなのポケモン牧場(「プラチナ対応版」含む。800Wiiポイント)」で、「ポケモンを999匹以上集める」とユカリが連れてくるという形で登場する。
このミュウをもらうには、ポケモンのタマゴ(なんでもいい)を交換する必要がある。
これにより、ミュウはDSソフト「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ」とWiiとネット環境があればいつでも入手できるようになった。
ただしポケモンを1000匹預けるにはかなりの時間を要する上にこの方法も隠し要素なので、これでミュウをゲットした人はほんの一握りかもしれない。
だが、20年経った2016年に発売されるバーチャルコンソール版赤・緑・青・ピカチュウ何れかの購入時に付属するコードを入力すればXY及びORASで使える様になる。但しひとつに付き一匹のみ。発売から約一年有効。同タイトル付属2DS本体も同様である。
様々な理由で入手できなかったユーザーの溜飲が収まる時がやって来たとも言える。
更に、このミュウを「サン・ムーン」に持ってくる事を想定してか、2017年1月25日のポケモンバンクのサン・ムーン対応に合わせ「ミュウZ」の専用Zクリスタルが登場。サイコキネシスを「オリジンズスーパーノヴァ」というZワザにすることが出来る。
だが、此とは別に17年7月11日から31日までのセブンイレブンポケモンフェア第一弾で店舗2つ回るとゲットが可能となるが、3DSに専用アプリをダウンロードする必要が有るので注意。また、配信時間も朝の7:00~夜7:00まででもある。
ステータスはオール100で、後継ぎの幻の小型ポケモンもこれを踏襲する。(セレビィ、ジラーチ、マナフィ、シェイミ(ランドフォルム)、ビクティニ)
レベル100までに要する経験値は意外にも105万タイプで、これまでの最初に選べる御三家と同じである。
全てのマシン技と教え技(一部の固有技除外)を覚えられるのが売り。
体が岩でもないのに「ロックカット」が使えたり、羽がないのに「はねやすめ」や「はがねのつばさ」が使えたりと少しおかしな所もあるが。
ポケモンXDなどを駆使すれば覚える技のレパートリーはさらに増える。
そのため、対戦で使用する際は型が読まれにくいという大きな利点がある。
ちなみに、メタモン以外で唯一「へんしん」を自力で覚えられるポケモンでもある。
アニメにおける特徴
最初のポケモン映画「ミュウツーの逆襲」に登場し、その際の声が山寺宏一だったことは有名。
後に「ミュウと波導の勇者ルカリオ」にもほぼ主役格として登場した。担当声優はこおろぎさとみ。
アニメでは、出てくるたびに設定が複雑になるという特徴があり、バリアの展開や他のポケモンへの変身能力など、多数の能力を持つ。
後者の映画では、メインの舞台である「世界のはじまりの樹」と密接な関係を持っていた。そして、「ミュウの謎が明かされる」と言われていたのにさらに複雑になった。
ただ少なくとも、「ミュウツーの逆襲」のミュウと「波導の勇者」のは違う個体だから、ミュウだって複数に存在していると判明。
アニメ本編への登場経験はないが、最初のOPの時点ですでにちらっと登場しており、初期の総集編にも出演している。
検索の際に
「ポケモン ミュウ -ミュウツー」で部分一致検索がお勧め。
只今の検索仕様は、複数タグを完全一致検索ができない。
「ポケモン ミュウ」を部分一致で検索するとミュウツーにも当たってしまい、「ミュウ」を完全一致で検索するとTOAのマスコットが混ざってしまう(現時点は「ミュウ(TOA)」のタグが未だ広まっていないため)。
「-ミュウツー」を入れるとミュウとミュウツーが一緒に入った絵が除外されてしまうが、部分一致検索の仕様は「ミュウツー」を「ミュウ」の部分一致と認識するから、「ミュウとミュウツー両方がいる作品のみ」を指定するのは元々無理である。