テーロス・ブロックの物語における主な登場人物
プレインズウォーカー
エルズペス・ティレル
もしヘリオッドの顔を拝むことができたなら、私はこう言うでしょう。平穏を下さい。平和を下さい。終には安らぎを下さい。アジャニ、私からの手紙はここまでです。もし私の話を聞いたなら、貴方は私を非難するでしょうか? また逃げ出した臆病者と言いますか? そう言う者もいるでしょう、でも貴方は違う。貴方には私のあるべき全てが見えている。ですが私が自分自身を顧みても、そうあるべきだった自分の姿しかわからないのです。
ミラディンでミラディンの住民と共にミラディンを侵食し、復活したファイレクシアの軍勢と戦うも、ミラディンの生き残り達は離散し生死すら定かではなくなり、最後にコスにより半ば強制的に脱出させられた後テーロスに辿り着く。
かつてファイレクシアの侵攻に脅かされた次元で生まれ育ち、安息の地を求めて次元を彷徨い続けた末、テーロスの地を再び訪れるも、強大なハイドラ、ポルクラノスを打ち倒したことから、太陽の神、ヘリオッドに「太陽の勇者」に選ばれ、神々の戦いに巻き込まれることになる。
この次元での姿は、「太陽の勇者、エルズペス」としてカード化されている。
(『失われし告白』)(外部リンク参照)
ゼナゴス
テーロス出身であり、テーロスの物語が初登場となる。
プレインズウォーカーとなり、他の次元を知ったことから、テーロスの神々が絶対の存在ではないことを知り幻滅するも、自身が新たなる神となろうとする。
定命の者としての姿は、「歓楽者ゼナゴス」としてカード化されている。
アジャニ
「確かに、女勇者の傍らには常に友がいるものですからな」
エルズペスの助けとなるべくテーロスを訪れる。
テーロスのレオニン達と親交を持っており、今やレオニン達の王となった旧友ブリマーズ達と共に、エルズペスを助けに向かう。
この次元での姿は、「英雄の導師、アジャニ」としてカード化されている。
(『英雄の導師、アジャニ』)(外部リンク参照)
キオーラ
「それじゃあね、私はタッサ様の一番強い子を探しているの――リバイアサンとか海蛇とか、そういう子を。呼びかけたのだけど何も来なかったのよ。何処にいるのか知ってる?」
マーフォークの女性。
背景ストーリーの登場人物としては、テーロスの物語が初登場となる。
故郷の次元であるゼンディカーを、エルドラージから救うために強大なクリーチャーを求め、テーロスを訪れている。
ニクスを目指し旅をするエルズペスとアジャニに出会い、手助けをする。
この次元での姿は、「荒ぶる波濤、キオーラ」としてカード化されている。
(『キオーラの追随者』)(外部リンク参照)
神
テーロスには五色のマナの各色に対応する「大神」と称される五柱の神々と、
二色の組み合わせに対応する「小神」と称される十柱の神々が存在する。
本来赤緑に対応する小神は存在しなかったが、ゼナゴスの悪巧みによってゼナゴスが新たな神となる。
大神
- 太陽の神、ヘリオッド:白に対応する大神。
- 海の神、タッサ:青に対応する大神。
- 死者の神、エレボス:黒に対応する大神。
- 鍛冶の神、パーフォロス:赤に対応する大神。
- 狩猟の神、ナイレア:緑に対応する大神。
小神
- 都市国家の神、エファラ:白青に対応する小神。
- 欺瞞の神、フィナックス:青黒に対応する小神。
- 殺戮の神、モーギス:黒赤に対応する小神。
- 歓楽の神、ゼナゴス:赤緑に対応する小神。ゼナゴスが神となった姿。
- 収穫の神、ケイラメトラ:白緑に対応する小神。
- 通行の神、エイスリオス:白黒に対応する小神。
- 嵐の神、ケラノス:青赤に対応する小神。
- 苦悶の神、ファリカ:黒緑に対応する小神。
- 勝利の神、イロアス:白赤に対応する小神。
- 彼方の神、クルフィックス:青緑に対応する小神。
テーロスの住人
ダクソス
人間の男性。
都市国家メレティスに住むヘリオッドの神託者。あらゆる神の声を聞くことができる。
エルズペスと親しくなるも、ゼナゴスの邪悪な魔術に欺かれたエルズペスにより命を落とす。
「メレティスのダクソス」としてカード化されている。
アナックス
「そして最終的に、僕はお前の足首を壊すことができた。お前は二度と歩くことができなくなるかもしれなかった。だけど、弟を不具にした王に仕えたいって思う者がいるだろうか?」
人間の男性。
都市国家アクロスの王。勇猛な戦士にして熟達の戦術家。
アクロスの軍勢を率い、アクロスを包囲したミノタウロスの大軍勢と戦う。
「アナックスとサイミーディ」としてサイミーディと二人一組でカード化されている。
(『王子アナックス その1』、『王子アナックス その2』)(外部リンク参照)
サイミーディ
人間の女性。
アクロスの王妃。熟達の戦士にしてケラノスにより未来を垣間見る力を与えられた予見者でもある。
アナックスを補佐し、共にアクロスを守るため戦う。
「アナックスとサイミーディ」としてアナックスと二人一組でカード化されている。
ブリマーズ
「ブリマーズで構いません。ですが焦ったでしょう、違いますか?」
レオニンの男性。
テーロスのレオニン達の王。
先代の女王オマーラの時代、若き日からのアジャニの旧友。
アジャニの目的を知り、配下のレオニンと共に力を貸す。
「オレスコスの王、ブリマーズ」としてカード化されている。
(『英雄の導師、アジャニ』)(外部リンク参照)
テーロス次元について
人間達の都市国家を出れば怪物が闊歩する荒野が広がる未開の次元であり、
鉄は鍛冶の神であるパーフォロスの神官が持つのみの目新しい金属であり、青銅器が主流と文明レベルは低いが、
魔術や「神々の恵み」として与えられるエンチャントの存在により、都市国家が築かれている(史実の古代ギリシャ世界における都市国家の成立は鉄器普及後)など技術に対し精神・政治面の文化が発達している。
また、テーロスにおいてエンチャントは、「神々の力により形を持った魔力」として特別な扱いを受けており、
「命を持つエンチャント」として、ゲーム上「エンチャントとしても扱われるクリーチャー」が存在するという特徴がある。
キーワード
ニクス
神々の故郷とされる夜の世界。
神々やニクスの住人は「命を持ったエンチャント」として存在しており、人々の前に姿を現すとき、彼らは自身にニクスを満たして現れることから身体に星空が映ったような姿となる。
神
強大な「命を持ったエンチャント」であり、様々な概念を司り信仰を集める存在。
神以外の存在が「定命の者」と称されるように、不死性を持つ存在でもある。
しかし、最古の神たるクルフィックス曰く、
「神は定命の者の様々な想念が集まって生まれた存在であり、最初から存在していたわけではない」とのことであり、
「信心を喪い、人々から忘れ去られたことによって消滅していった神も存在する」という。
(『クルフィックスの洞察』)(外部リンク参照)
死の国
死の神であるエレボスが支配する、テーロスにおいて定命の者が死した後に辿り着く世界。
死の国に辿り着いた者が無理に定命の者の世界に戻ろうとすると、その存在は「蘇りし者」と呼ばれる顔と生前の記憶を喪った存在と、「幻霊」と呼ばれる魂の幻影たる実体を持たない不確かな存在とに分かたれてしまい、彷徨い続けることになる。
関連タグ
外部リンク
背景世界/読み物/テーロス・ブロック(テーロスの背景ストーリー小説、及びテーロスの世界観設定について)