概要
一国の国民経済の規模が飛躍的に拡大する時代であり、好景気時の実質経済成長率が約10%以上の数値を出すものをいい、特に日本国における1950年代後半から1970年代前半のオイルショックまでの時期を指す場合がある。
発生
この時代には自動車や電化製品等が一般庶民にも普及し、大都市への人口集中が発生する一方、大気や河川等の汚染など環境問題の深刻化や交通事故の激増、給与の増加および人不足によるインフレ、地方の疲弊が進むなど、正負両面において国民生活に大きな変化をもたらす。
各国における状況
これらの成長は日本以外にもみられ、いわゆる発展途上国でみられる場合が多く、これは「発展がそれまで各種要因で進まなかったが要因が解除されたため発展するようになった」という状況による。
アジア
アジア諸国は日本の後を追うような形でこの形の経済成長をなしとげており、例えば大韓民国の1970年代〜80年代の高成長は「漢江の奇跡」と呼ばれ、その他アジア諸国でこのような経済の成長を経験した国等は台湾、シンガポール、タイ、マレーシアなどがあげられ、中華人民共和国に関しては成長が終焉を迎えつつあり、ベトナムはこの入り口に指しかかっていると思われる。
ヨーロッパ
ヨーロッパにおいても、10%まではいかなかったと推測されるが大幅な経済成長を認められた時期が存在し、第二次世界大戦の復興により同様の成長を遂げた国が存在し、例えばフランス、西ドイツ、オーストリアの30年間の経済成長、ギリシャの20年間の経済成長、それに遅れてイタリアやスペインの経済成長があげられる。
その他の地域
むろん、その他の地域においてもこのような成長はみられ、南アメリカのメキシコやブラジル、アフリカのコートジボワールの事例があげられている。
日本における状況
日本においては、1954年( 昭和29年 )12月から1973年( 昭和48年 )までの時期を指す。短い不況期を挟みつつも、基本的に毎年給料は右肩上がりとなり、日本人の生活が劇的に変化した時期でもあり、このような状況は1973年のオイルショックを境に終焉を迎え、安定成長期と呼ばれる「好景気時の実質経済成長率が約5%以上のそれまでよりも低水準で移行する時代」に移行したとされる。
この時期を舞台とした作品
このリストにはリアルタイム、つまり「当時に現在を扱った作品」は除外している。