概要
もともとは倉金章介による漫画作品であり、1949年から1955年まで光文社の雑誌「少女」にて連載された。
その後テレビアニメになった際、そのタイアップ作という格好で竹本泉による漫画作品が「なかよし」(講談社)にて1986年から1987年まで掲載された。ただし、アニメ版のコミカライズではなく全く別内容のナンセンスコメディとなっている。
少女漫画の古典の一つともいわれ、漫画はどちらも男性が描いた作品である(竹本泉も名義から女性と思われがちだが男性である)。
ストーリー
お転婆が過ぎるあまから城のお姫様・あんみつ姫が、お忍び(??)で城下に出ては騒動を巻き起こす。
登場人物
あんみつ姫(演:雪村いずみ、鰐淵晴子、中原美紗緒、小泉今日子、内田有紀、井上真央/CV:小山茉美)
料理裁縫まるでダメ、その上勉強大嫌い、ムダに元気がありすぎる、かわいい顔だけが取り柄のお姫様。
あわのだんごの守(CV:神山卓三)
あんみつ姫の父上。あんみつ姫にものすごく甘い。結果彼女はいい気になってしまう。そのせいか、どうも頭が淋しくなりつつある模様。
しぶ茶(CV:京田尚子)
あんみつ姫のお母様。顔以外は女の子にしては欠陥だらけの娘に頭を抱えている。
あべかわ彦左ェ門(CV:八奈見乗児)
あまから城の家老。元ネタは大久保彦左衛門(らしい)。アニメ・竹本版以降の作品にのみ登場する。
おはぎの局(演:塩沢とき(小泉今日子版)/CV:鈴木れい子)
腰元達のリーダー。アニメ版では小泉今日子版ばりのド派手なヘアスタイルをしている。
カステラ夫人(CV:青木菜奈)
あんみつ姫の家庭教師。外国人(原作とアニメで出身国が異なる)。腕力は男性並みにあるがあんみつ姫にやや甘い。
柿の種助(CV:千葉繁)
甘ぐりの助(CV:三田ゆう子)
まんじゅう(CV:渕崎ゆり子)
しお豆(CV:星野桜子)
せんべい(CV:玄田哲章)
だんご(CV:吉田美保)
しるこ(CV:鈴木祐子)
かのこ(CV:前田雅恵)
あんこ(CV:江沢昌子)
きなこ(CV:西原久美子)
もなか(CV:今井洋子)
むろん実在の人物のパロディ。
ジュリー(CV:玄田哲章)
源内が飼っているわんこ。
おっとっと(CV:千葉繁)
あまから城で飼われているにゃんこ。
ワンタン(CV:緒方賢一)
チャーシュー(CV:さとうあい)
ワンタンの倅。
苦味涸らしの守(CV:肝付兼太)
隣国の殿様。嫌味ばかり言うおっさん。
にがり姫(CV:原えりこ)
お涼(CV:岡本麻弥)
映像化
映画
1954年に東京映画という映画撮影会社によって映画が2本作られ、東宝系の映画館で上映された。これが最初の映像化である。
1960年には松竹の手によって「あんみつ姫の武者修行」なる映画が作られ、1961年正月映画として松竹系の映画館で上映された。
テレビドラマ
1958年12月から1960年10月末にかけて、ラジオ東京のテレビ部門、中部日本放送、北海道放送、RKB毎日放送、山陽放送、北陸放送(何と初回放送日にテレビ放送開始!!)および大阪テレビ放送(⇒朝日放送、大阪テレビ放送を吸収合併したため)他で放送された。
その後1983年から1984年にかけてスペシャルドラマが合計3作、テレパックという番組制作会社の手によって作られた。さらに2008年と2009年の1月にスペシャルドラマが2作、FCCという、フジテレビの関連会社の手で作られている。いずれもフジテレビ系列局(ただし放送されなかった系列局もあった)で放送されている。
テレビアニメ
1986年10月から1987年9月(放送開始時期によって多少異なるが)にかけて、フジテレビ系列局(ただしあいつとそいつ除く)に加えて、日本テレビ系列局約2局、テレビ朝日系列局約1局(放送当時)にて放送された。
主題歌
オープニングテーマ「恋はくえすちょん」
作詞:秋元康/作曲・編曲:見岳章/歌:おニャン子クラブ
エンディングテーマ「あんみつ大作戦」
作詞:秋元康/作曲:長沢ヒロ/編曲:山川恵津子/歌:おニャン子クラブ