概要
1997年に放映された『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の続編。WGPとは「World Grand Prix(世界大会)」の略で、当初は前作の1年(無印編)で終了するはずだったが、第二次ミニ四駆ブームを巻き起こしたこともあってもう1年延長された。
ストーリー
世界中で爆発的なミニ四駆ブームが起こっているのをきっかけに、FIMA(国際ミニ四駆連盟)主催の第1回ミニ四駆世界グランプリ(WGP)が開催されることが決定。
それは今までの個人戦ではなく5人1チームで戦うリーグ戦で、日本からはSGJCで優秀な成績を収めた烈、豪、リョウ、藤吉、Jの5人が選ばれ、TRFビクトリーズとして日本代表として出場する。
当初はアメリカが開催国と決まっていたが、NAアストロレンジャースとTRFビクトリーズとのレース対決でリョウが3位に入ったことで、開催地はミニ四駆発祥の地である日本に決定し、世界の国々から選りすぐりの10チーム全50人が参加。
豪達ビクトリーズは、世界の強豪相手に優勝できるのか……?
アニメ独自の要素
グランプリマシン
原作ではこれまで通りの通常のミニ四駆のままで、専用に開発されたチューンナップパーツを付ける程度であったが、アニメでは通常のミニ四駆とは全く違うトルク、スピードをもつモーターをやそれに耐え得るボディを持ち、GPチップという人工知能を搭載した「グランプリマシン」と呼ばれる、普通のミニ四駆とは似て非なる専用のマシンが必要になる。
グランプリマシンの性能は通常のものとは相手にならないほど高く、グランプリマシンとしての改修が施されていなかったサイクロンマグナムは、グランプリマシンとして開発されたNAアストロレンジャーズのバックブレーダーに全く歯が立たなかった。後にその後、ビクトリーズメンバーに選ばれた5人は出場決定に合わせ、量産型ZMC「ZMCγ(ガンマ)」のボディとGPチップを搭載し、車体にチームロゴが刻印されたグランプリマシンに改造された。
GPチップ
先述の通りグランプリマシンには全て、GPチップと呼ばれる小型電子パーツが搭載されている。
GPチップには学習機能が搭載されており、自分自身のマシンの特性や路面の状態などを学習し、擬似ステアリングや加減速などによって、最適な走りが可能。
詳細は「GPチップ」の項目を参照。
原作との違い
程度しか原作との共通点が無く、グランプリレーサーの大半はアニメオリジナルで、原作に登場したキャラクターでもデザインが異なったり、ミハエルのように性格・能力設定が異なる。
またアニメ向けに制服の色やデザインなどが変更されており、例えば原作のTRFビクトリーズの制服は実際のマシンレースのように、各レーサーごとにスポンサーロゴのようなマシンロゴなどが入っているが、アニメでは削除され、左胸にTRFビクトリーズのシンボルロゴがあるだけに留めている。
国際ミニ四駆連盟「FIMA(フィマ)」の存在
WGPの主催者で、FIMAは「Fédération Internationale Mini-yonku Association」の略称。
原作ではFIMAの存在は開催時に鉄心が一言二言のみ言及するだけだが、アニメ版では岡田鉄心を名誉会長とし、WGP参加国からの役員が数度登場し、衛星カメラを使用するなど、かなり大規模な組織である事が描写されている。
なお原作では最初から日本開催だったが、アニメでは元々アメリカで開催される予定だったところを、岡田鉄心の一存により日本開催に変えさせた経緯が追加された。
参加チーム
原作では日本・アメリカ・ドイツ・イタリア以外の国は登場しない(中国・ジャマイカは特別編1話だけで、北欧は名前のみの登場。ドイツも二軍は登場せず)。
他の国はその他大勢の脇役として描かれ、何か国、どこの国が参加したのかは不明。
また原作では各国リーダー以外ほとんど性格がわからなかったが、アニメでは全10か国、それぞれのチームの5人に細かな性格設定が成されており、原作と性格やキャラクターも大きく異なることとなった。
これらのアニメオリジナルキャラクターは『オールスターバトルMAX』『ハイパーヒート』『エターナルウィングス』『POWER WGP2』のゲーム作品やドラマCDにも活かされ、アニメでも知ることは困難だった出場選手全員の名前・顔・性格などを知ることができる。
- TRFビクトリーズ(日本代表)
- NAアストロレンジャーズ(アメリカ代表)
- アイゼンヴォルフ(ドイツ代表)
- ロッソストラーダ(イタリア代表)
- CCPシルバーフォックス(ロシア代表)
- サバンナソルジャーズ(アフリカ代表)
- 小四駆走行団光蠍(中国代表)
- オーディンズ(北欧代表)
- ARブーメランズ(オーストラリア代表)
- クールカリビアンズ(ジャマイカ代表)
チームメンバーの名前や詳細などは『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の記事や各チーム・人物の個別記事を参照のこと。