CV:吉田小南美(ドラマCD版・少年期)/堀川りょう(ドラマCD版・青年期)/朴璐美(DS版CM・少年期)/佐藤健(ドラゴンクエストユア・ストーリー)
概要
『ドラゴンクエストⅤ』におけるプレイヤーの"分身"となるキャラクター。
公式イラストで杖を持っていたり、彼自身が勇者でなかったりと、シリーズ中でも異色の主人公である。彼の人生を描いたゲーム本編は、DQシリーズでも最も長い期間を扱っており、6歳(歴代最年少)~二十数歳(8年石化してその分、実年齢より肉体年齢が遅れている)。
システム面では彼の存在なしでは話が進まないため、町に入ったときに死亡状態であると、仲間達が即行で教会に運び込んで彼のみ自動的に復活させてくれる(無論所持金は減るが、所持金が要求額未満の場合は持っているお金全てでサービスしてくれる)。
キャラクター性能
父親のパパスが戦士系である事を継承しているのか、物理戦闘にも非常に強く戦士並の重装備も可能。主に剣を装備するが、杖・槍・ブーメランと、多彩な装備が可能。最強武器も杖やマントであり、それまで僧侶呪文だったバギ系を得意とする等、何となく勇者や戦士というよりも僧侶っぽい。
のちに登場した「パラディン」に近いかもしれない。
逆に僧侶系の呪文はやや中途半端で、ベホマラーやザオリク、キアリク、シャナクは覚えない(彼の息子が全て覚える)。また攻撃呪文はバギ系呪文しか修得しない。ただし早い段階でキアリーを覚えるという、この頃の歴代主人公では稀かつ需要の高いポイントを抑えていたりもする。
また、彼と彼の息子の二人だけがインパスを覚えられる。ほかマホキテやメガザル、ルーラやパルプンテなど、特殊な呪文も多く習得する。
そして最大の特徴として、モンスターを仲間に引き入れる「魔物使い」の特性があり、DQV最大の目玉要素の一つを担っている。
『モンスターバトルロード』でも、「でんせつの魔物つかい」名義での登場であり、同時に彼の出生にかかわる重要な要素ともなっている。
結婚
物語中盤の青年期における最大のイベントで2人(DS版では3人)の嫁候補である、幼少期を共に過ごした幼馴染のビアンカ、ルドマンの娘で令嬢でもあるフローラ、DS版で追加されたフローラの姉であるデボラから選ぶようになっており誰を選ぶかはプレイヤー次第。
結婚した後、2人の間にグランバニア王子(金髪王子、青髪王子、黒髪王子)とグランバニア王女(金髪王女、青髪王女、黒髪王女)が生まれる。
その他
本編中においてまさに山あり谷ありの波乱万丈の人生を送り、進行に従って肩書きがコロコロ変わる。DQシリーズ主人公としては「最も落ちぶれ、最も幸せになった人」であると皮肉交じりに評される。
不幸だけ列挙しても、以下の様子。
- 誕生間もなく母親と生き別れる。
- 父親を目の前で魔物に惨殺される。
- その後攫われ、10年もの奴隷生活を強いられる。
- 奴隷生活中に第二の故郷が壊滅。
- 農村の魔物被害を救うも、黒幕と疑われて白眼視される
- 愛する人を攫われる。
- 妻を奪還するも、直後共に石化させられる。
- 石像として売り飛ばされ、妻と離れ離れになる。
- 石像の買い取り先で、我が子と同年代の子供の成長を見せつけられる。
- 更にその子供が魔物に誘拐された際、嘆く父親に八つ当たりされる。
- 石化中も意識があったようで、8年間も生き地獄に等しい苦痛を味わっている(小説版)。
- やっと母と再会するも、直後母を無惨に殺される。
歴代でもこれだけハードラックと踊った主人公は、後先見ても彼ぐらいでプレイヤーからは不幸体質や苦労人として見られがちである。しかしそれを乗り越えた先にはハッピーエンドが待っており波乱万丈な人生を歩んだ主人公の1人だろう。
なお、彼は公式イケメン設定。教会のシスターを始めとする行く先々の女性から「素敵な人」などと呼ばれており、奴隷時代においても水汲みの奴隷の女性から「ステキなドレイさん」などと呼ばれる。また親友のヘンリー曰く、ヘンリーの妻であるマリアも最初は彼に惚れていたらしい。
小説版、CDシアター版、では"リュカ(リュケイロム・エル・ケル・グランバニア)"という名前が付いており、その名前が使用される事がある(公開予定の映画版もリュカ)。
5の場合はシリーズ中でも特に小説版の人気が高いことからゲーム中で実際にその名前を付けるプレイヤーがいる程に定着しており、ドラクエでリュカと言えばほぼ彼のことを指すが、今度は某ゲームのキャラクター名と被ってややこしい事になる。そういえば彼も苦労人だったっけ・・・・・・。なお、ミルドラースを討伐し世界を平和に導いた後世では、「慈愛王」として語られている。
また平仮名で"りゅか"と表記して、性別を女性にした主人公のタグも存在する。
漫画『天空物語』では作者の意向により「グランバニア国王」としか表記されておらず、本名は設定されていない。このため作中では「お父さん」「坊ちゃん」「アイツ」「キミ」などの三人称で呼ばれる。
またこの作品はリュカとビアンカが石像にされて行方不明になっている間の8年間の出来事を描いているため、最終回を除けば主要人物たちの回想のみの登場となっている。こちらでもゲーム版に準拠してかなりの美形に描かれている他、外伝「メモリーズ」では主人公を務める。
彼の性格に関しては、心を持たないはずの殺戮兵器にすら届く慈愛に満ちた好青年、一方で親や仲間の仇といった相手には普段からは考えられない程の激情を見せるといった人物像が共通している。
他の作品ではこのような名前設定になっている。
リメイク版DQ5:アベル
バトルロード:伝説の魔物使い(呼称)
イラスト
関連タグ
ヨシヒコ(勇者ヨシヒコと魔王の城):衣装が共通している。