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馬鹿試合(プロ野球)の編集履歴

2019-09-01 20:14:36 バージョン

馬鹿試合(プロ野球)

ばかじあいぷろやきゅう

本記事では、日本プロ野球における馬鹿試合について述べる。

概要

馬鹿試合とは、両チームとも大量得点を挙げる乱打戦、または片方のチームが大量得点を挙げて一方的に勝つワンサイドゲームのこと。

残念ながらプロ野球の試合ですら、たまに起こってしまう。

投手陣に比べて打線が強力なチーム同士の試合で発生しやすい。


なんJなどでの元々の大まかな定義は、両チーム5点以上を獲得した試合とされていた。

しかし近年では、ワンサイドゲーム(公開処刑)も含める場合もあるなど、馬鹿試合という言葉の意味合いが多少変化してきている。

いわゆる馬鹿試合と呼ばれる試合を全て記載すると非常に冗長な記述になってしまうため、この記事では、代表的な馬鹿試合とされる試合に絞って記載する。


なお、2018年度は例年に比べ、馬鹿試合が非常に多く発生している。ほぼ全チームで投手陣が軒並み不調であることが原因であると思われる(2018年8月時点でチーム防御率が3点台後半~4点台であり、例年に比べて1点近く高い)。

記述が膨大になってしまっているため、応急措置として2018年のプロ野球の馬鹿試合に分割されている。2018年の内容はそちらを参照のこと。


個別記事を作る際の注意

シーズン初めに新規個別記事を作成すると記事の中身が無いため、プロ野球に疎いユーザーに白紙化されやすい。

そのため、シーズン序盤はこちらの記事へ記載し「2018年のプロ野球の馬鹿試合」の様に異常な量になってしまった場合のみ個別記事を作成する事を推奨する。


1952年(昭和27年)

7月26日 巨人×松竹(大阪球場)

  • 巨人17-0松竹

巨人の先発・大友工がノーヒットノーランを達成。ちなみに、この試合で巨人が挙げた17得点は、ノーヒットノーランを達成した試合としては最多得点であり、未だに破られていない(ただし、日本の野球全体としては46年後に夏の全国高校野球選手権の青森県大会にて東奥義塾が深浦に対して記録した122得点が最多)。


1973年(昭和48年)

10月11日 巨人×阪神(後楽園スタヂアム)

  • 巨人10-10阪神

前日、主砲・田淵幸一の満塁ホームランで逆転勝利を収め、遂に首位に立った阪神と、開幕からやや不調気味で、8月末に入ってやっと首位に立ちながら、この敗戦で首位陥落となった巨人の天王山第2ラウンド。

巨人の先発・堀内恒夫が中4日での先発にもかかわらず、2回までに7失点を喫してしまい、更には4番・長嶋茂雄がその2回表に右手薬指を骨折するなど、V9に黄色信号が灯りそうな悪い立ち上がりとなった。しかし、そんな巨人の不安なムードを払拭したのが、長嶋に代わって三塁の守備に就いていた、富田勝だった。4回裏、阪神の先発・江夏豊から富田が第3号となる3ランホームランを放ち、その後にももう1点追加し、江夏をノックアウト。

6回裏、黒江透修のソロホームランで2点差とすると、なおも連打で1・2塁とチャンスを広げる。ここで阪神は、ピッチャーを上田次朗に交代、対する巨人も、代打の萩原康弘を送り込む。その萩原の第2号3ランで、巨人がついに逆転した。

その後、更にもう1点追加した巨人だったが、阪神も粘る。直後の7回表に2点を挙げて再び同点とし、8回表には巨人の高橋善正から8番の望月充が勝ち越しタイムリーを放つ。一方の巨人もその裏、柳田俊郎が阪神の谷村智博から9号ソロを放ち再び同点に追いついた。

試合は9回裏日没コールドで引き分け、巨人は逆転でのV9へ首の皮が一枚つながり、22日の甲子園での阪神戦でついにV9を成し遂げた。


1982年(昭和57年)

5月23日 大洋×中日(県営宮城球場:現・楽天生命パーク宮城)

  • 大洋10x-9中日

1985年(昭和60年)

5月22日 阪神×広島(甲子園)

  • 阪神13-8広島

1986年(昭和61年)

9月5日 近鉄×西武(藤井寺球場)

  • 近鉄12x-11西武

1989年(平成元年)

10月5日 西武×ダイエー(西武球場)

  • 西武12-13ダイエー

10月12日 西武×近鉄25回戦(西武球場)

  • 西武4-14近鉄

いわゆる「10.12」と呼ばれる平成最初の名勝負。

西武・近鉄・オリックスによる三つ巴の大激戦は未だに決着がつかず、前年の「10.19」をも凌ぐ混戦と化していた。

それでも、西武はこの日の近鉄とのダブルヘッダーに連勝すればリーグV5が決まるなど、試合前の時点では西武優勢と言われていた。

しかし蓋を開けてみれば、第1試合で、近鉄の主砲ラルフ・ブライアントがチーム全得点を叩き出す3打席連続ホームランと大爆発。第1打席での外野フライの時点で西武側に漂っていた嫌な予感が的中し、この試合を落としてしまった。

そしてダブルヘッダー第2試合となったこの試合ではブライアントが2試合に跨る4打数連続ホームランを放つなど、近鉄の誇るいてまえ打線が大爆発、世間の下馬評をひっくり返す結果となり、西武は最速でのリーグV5はおろか、自力優勝の可能性まで消えてしまう始末に。

結局、近鉄が前年の屈辱を乗り越え、見事リーグ優勝を果たした。



1990年(平成2年)

4月21日 ダイエー×オリックス4回戦 (平和台球場)

本気記事での伝説の始まりである第一弾。ダイエー(現在の福岡ソフトバンクホークス)がまださほど強くなかった頃の時代のこと。当時のオリックスは昨年のペナントで近鉄・西武との三つ巴の死闘を演じてきたが、ゲーム差0、2位と僅かに優勝を逃してしまった。それでも特に門田博光、ブーマー・ウェルズ、藤井康雄を中心とし、これに松永浩美と石嶺和彦らが加わったブルーサンダー打線の爆発力は他のチームを恐れさせた。


.....................


  • ダイエー8-15オリックス

この日のオリックスの先発は星野伸之であり、7回までダイエー打線を沈黙させる好投を見せた。一方オリックス打線は1回にブーマーのタイムリー、2回には藤井、石嶺のタイムリーで3点をリードした。5回には松永のヒットから始まり、1死の後にブーマーがヒットを放ちダイエー先発・藤本修二は門田に右中間に4号3ランを取られてしまい、更に2点を奪われてしまう。その後もオリックス打線は追加点をあげていった。


尚、藤本修二はこの年は1勝しかできず、このオフに5対4の大トレードで阪神に放出された。


さて、試合に戻るが、完封を狙う星野であったが、8回裏に四球、安打、四球で1死満塁になると、小川達明にボテボテの内野安打を打たれて点を取られてしまう。尚、小川はこのシーズンの打点はこの試合のみとなっており、シーズン限りで引退している。


これで星野は何かがキレてしまったのか、次の藤本博史にレフトへの2号満塁ホームランを打たれてしまう。更に続いて森脇浩司には右中間にソロアーチを浴び6点目の失点。この後も有田修三、湯上谷宏らにヒットを打たれ続けてしまった。


結局22安打15得点と勝てたのだが、13-0の一方的な試合からあらよあらよと15-8の馬鹿試合へと変えてしまった。


この試合は別名「アクションベースボール」と呼ばれている。


13年後にまさかオリックスがダイエーにお返し以上のものを食らうとは両チームともこの時は思っていなかっただろう…いいのかそれで?


9月9日 オリックス×西武(西宮球場)

  • オリックス13x-11西武

1992年(平成4年)

7月31日 西武×オリックス(西武球場)

  • 西武13x-12オリックス

1993年(平成5年)

5月19日 ヤクルト×広島6回戦(神宮球場)

  • ヤクルト17x-16広島 (延長14回)

広島24安打15残塁、ヤクルト18安打13残塁の典型的なgdgd試合。試合時間5時間46分。このときの出場選手は、2013年、広島・前田智徳,ヤクルト・石井一久(西武)を最後に全て引退した。


ちなみに3回裏に池山隆寛が出した1イニング7打点は個人最高記録、1試合両軍合計33得点は2リーグ制以降の最高記録である。


9月5日 中日×阪神(ナゴヤ球場)

  • 中日7-10阪神

1997年(平成9年)

8月24日 近鉄×ロッテ(大阪ドーム)

  • 近鉄11x-10ロッテ


1998年(平成10年)

7月15日 横浜×巨人16回戦 (横浜スタジアム)

  • 横浜13x-12巨人

巨人、横浜共に20安打、合わせて40安打、猛打賞8人と猛打賞を量産した。

この試合を境に横浜は調子を上げ、38年ぶりに日本一になった。一方の巨人は3位を確保するのがやっとで、オフには長嶋茂雄監督(当時)の進退問題にまで発展し違った意味合いで馬鹿試合となりまさに茶番劇となったが、この試合最大のハイライトは8回の表裏の攻防であろう。表の攻撃で髙橋由伸の3ランHRで突き放したかと思えば、その裏に佐伯貴弘の一旦はライトフライと判定されたのがピッチャー槙原がボークを宣告されてしまい打ち直しに、更に打ち直しがそのまま同点2ランとお返しの一発となり、最後は波留のサヨナラヒットで幕が降りたというものであった。


2003年(平成15年)

7月27日 ダイエー×オリックス 「7月27日 17回戦」

  • ダイエー26-7オリックス

まさに平成の世にのこる馬鹿試合と個人・チーム・両軍合計の記録が合わせて13個も塗り替えられた試合となり今も伝説として語り継がれている試合ダイエーの1試合32安打、チーム打率.582、両軍合計45安打、城島健司の個人1試合6安打(タイ)、パリーグ記録:ダイエー1回裏の10打数連続安打、1試合26得点(当時)、両軍合計33得点、城島と柴原洋の個人1試合7打数(タイ)で、ダイエーやりたい放題もう止まらない!!

ちなみに、1試合での両軍合計得点のプロ野球記録は1940年4月6日の南海(のちのダイエー、ソフトバンク)VS阪急(のちのオリックス)での34得点(南海2-32阪急)であり、奇しくも1試合両軍合計得点のプロ野球記録とパリーグ記録の両方で両軍がかかわることになった。


8月1日 オリックス×ダイエー 「8月1日 18回戦」

  • オリックス1-29ダイエー

初回7点、2回8点、3回8点と入れていき、終わってみればかなり一方的な馬鹿試合に。


1試合29得点は、5日前に同チームが記録した26をあっさり更新した形になったのは言うまでもない。


2004年(平成16年)

9月20日 日本ハム×ダイエー25回戦(札幌ドーム)

  • 日本ハム13x-12ダイエー

球界再編にともない新時代を漂わせる中起こったプロ野球界ストライキ。その次の日、札幌ドームで行われた試合はダイエーが3回に6点を取るなどダイエーリードだった。しかしそこから9回裏に日本ハム打線が反撃を開始し同点に追い付くと二死満塁の場面で新庄剛志(登録名は「SHINJO」、以下同じ)が起死回生となるサヨナラ満塁ホームランを放った。しかしこの時歴史に残る珍事が起きた田中幸雄と抱き合った際に回ってしまったことがランナー追い越しとされ、SHINJOのホームランはサヨナラタイムリーフェンス越え単打になってしまった。


しかし、この後のヒーローインタビューで、SHINJOは「今日のヒーローは僕じゃありません、みんなです!」という名言を残し、さらには「明日も勝つ!」と言ったところ、阪神が翌日から負けるという予想外のフラグ回収を見せるなど、まさに馬鹿試合の極みと言ってもいい試合になった。


9月23日 横浜×巨人 「9月23日 27回戦」

  • 横浜11x-10巨人

9回表に巨人が3ホームランで4点を奪うも、9回二死無走者から記録に残らないエラーが発生(ライト堀田一郎×2、ファースト清原和博×1)を犯し、4点取られて巨人は逆転負け。


2005年(平成17年)

3月27日 ロッテ×楽天2回戦(千葉マリンスタジアム)

  • ロッテ26-0楽天

楽天イーグルス初年度を代表する馬鹿試合。初年度を知る楽天ファンはあんまり思い出したくない思い出と語る。


前日、楽天イーグルスとしてのデビュー戦であった開幕戦。エースの岩隈が好投し、1-3で勝利。ファンや選手達にも今後に期待を抱かせるような勝利であった。だがしかし、この日は26-0と完敗。その後楽天は、シーズン100敗に迫る勢いで負け続けてしまった。(最終的には38勝97敗1分)


1試合26得点はチーム1試合最多得点のロッテ球団記録、および完封勝利試合における最多得点(日本記録タイ、2リーグ制最多)である。


4月1日 楽天×西武1回戦(フルキャストスタジアム宮城)

  • 楽天16-5西武

わずか5日前に歴史的大敗を喫した楽天が、今度はホーム開幕戦で昨年の覇者・西武相手に大勝を喰らわせた。楽天球団史上初の2ケタ得点を挙げた試合でもある。


2006年(平成18年)

6月8日 中日×ロッテ6回戦(ナゴヤドーム)

  • 中日16-0ロッテ

このカードはこの日までロッテの4勝1敗(1敗は川上憲伸のノーノー未遂)。ロッテはヤクルトと交流戦優勝をかけ、激しいデッドヒートを繰り広げていた。その一方、中日は前年よりも好調ながら千葉マリンスタジアムでは3タテを食らうなどロッテには翻弄されっぱなしだった。


そんな中迎えたナゴヤドームでのカード最終戦。ロッテの先発は前年のパ・リーグ新人王の久保、中日の先発は2連続完投で大ブレイク中だった3年目・佐藤充。


序盤こそ1安打無失点で中日打線を抑えた久保だったが、4回裏にアレックス・オチョアから浴びたタイムリーをきっかけに崩れだして5回途中6失点でマウンドをジャスティン・ミラーに譲る。だがそのミラーも1回0/3を投げて7失点、後続の小宮山、高木も失点するなど気がつけば18安打4四球16失点の大炎上。その一方で佐藤充は無四球7安打の好投で完封勝利し、3連続完投勝利を成し遂げる。


2007年(平成19年)

7月11日 ヤクルト×広島10回戦(神宮球場)

  • ヤクルト12-10広島

2回目の神宮でのヤクルト×広島戦での馬鹿試合。ちなみに、各軍の監督である古田敦也とマーティ・レオ・ブラウンは1993年の試合の出場選手である。


両チーム合わせてホームランが12本、しかもホームランを2本打ったのが4人など、何をやったらそんなことになるんだよと言いたくなる試合で、アレックス・オチョアのホームランに始まり、アレックス・ラミレスのサヨナラホームランに終わるという、ホームラン乱舞の試合となった。


2008年(平成20年)

4月6日 広島×横浜3回戦(マツダスタジアム)

  • 広島17-3横浜

先発は高崎健太郎、2回に3点を失ったのを皮切りに4回以降、毎回失点を重ね、代打・喜田剛にも一発を浴びる始末、首位打者・内川聖一、本塁打王・村田修一という二人のタイトルホルダーを抱えながら最下位を独走する、この年の横浜を象徴する試合になってしまった。


5月17日 中日×横浜7回戦(ナゴヤドーム)

  • 中日7-10横浜

7回終了までは6-3で中日がリードしていたが、8回表1死後から横浜の反撃がはじまり1点差、8回裏に中日が1点を加え、抑えの岩瀬仁紀を投入して逃げ切りを図ったが失敗、5点を許し中日は大逆転負けを喫してしまった。


2009年(平成21年)

6月11日 ロッテ×広島4回戦(千葉マリンスタジアム)

  • ロッテ23-2広島

ロッテが6回裏に1イニング最多記録を7つやってのけた試合。


1イニング打者20人、1イニング15得点、15打点、3人目の井口資仁から15人目里崎智也まで3四死球を挟んで10打数連続安打、里崎の後に17人目今江敏晃までの15者連続出塁、井口からチェイス・ランビンまでの14連続得点と広島がかわいそうと思えるほどに打ち込み、得点を重ねていった。


なお3番の大松尚逸は、日本プロ野球史上初の1イニング3打席を経験した(この回先頭の福浦和也は2打席目で代走・堀幸一を送られて退いている)が、このイニングで凡退した唯一の打者でもある(2打席で凡退、残り1アウトは田中雅彦の犠飛)。


なお、ロッテは2013年交流戦の対広島戦向けに作製した“挑発ポスター”に


今年こそ、1イニング

打者三巡狙います。


という文章をデザインしているが、それはこの試合が元である。


2010年(平成22年)

4月3日 ヤクルト×横浜2回戦(神宮球場)

  • ヤクルト13x-12横浜

両チーム合計38安打という大乱打戦。デーゲームであるが、最後のサヨナラホームランのシーンだけ観るとナイターと見紛うほど。


9回裏、横浜の守護神・山口俊がヤクルトの代打・川本良平に高めのストレートを打たれ逆転サヨナラ負け。この年FAで加入した橋本将の謎配球(ストレートに強く、変化球の不得意な川本になぜか4球連続ストレート)がクローズアップされ、橋本の正捕手の地位はほぼ無くなった。


ちなみに、横浜の1試合チーム22安打は敗戦チームの1試合最多安打記録である。


2011年(平成23年)

8月18日 ヤクルト×横浜13回戦(神宮球場)

  • ヤクルト10-10横浜

快進撃を続ける首位ヤクルトと、投手陣のもろさが露呈した最下位横浜との一戦。横浜が最下位に低迷する要因が分かった試合と言う人もいる。


試合後は当然ながらやじが飛び交った


2012年(平成24年)

7月26日 ヤクルト×広島12回戦(神宮球場)

  • ヤクルト12-16広島

3回目の神宮でのヤクルト×広島戦での馬鹿試合。

両軍合わせて35安打、28得点という「統一球ってなんだっけ?」と言ってしまいたくなるような試合。ちなみに、2チームの得点合計28得点という結果に。

4回表までに廣瀬純の満塁ホームランを含むホームラン2本を放つなど広島が0-13と大量リードしていたが、4回裏に広島内野陣が3エラーを犯してしてしまい、前田健太が3点を失うと一気にgdgdになってしまい、どうしてこうなったと言いたくなるような展開となった。


なお、広島対ヤクルトということで、上記の17x-16やホームラン12本の打ち合いの試合を思い出したファンもいるとかいないとか


2013年(平成25年)

5月10日 DeNA×巨人6回戦(横浜スタジアム)

  • DeNA12x-10巨人

二度あることは三度ある。1998年、2004年に続いてまたも横浜スタジアムでのこのカード。


初回巨人の攻撃は、立ち上がりの高さ危険太郎もとい高崎健太郎を攻め、二死満塁から亀井善行の走者一掃3点タイムリーツーベース、続く村田修一の2ランホームランでいきなり5点を先制するが、その裏のDeNAの攻撃、二死一塁から4番トニ・ブランコの2ランホームラン、さらに続く中村紀洋の2者連続となるホームランで御退散5-3と反撃する。


その後、5回裏まで両者ゼロ行進が続いたが、6回表・7回表の巨人の攻撃で計5点を追加し試合は10-3という一方的な展開になるかと思われた。


しかし7回の裏、DeNAは代打・多村仁志の2ラン、ナイジャー・モーガンの2者連続ホームランで10-6とし、ブランコのタイムリーを加えて10-7とし、未だ無死二・三塁で中村のレフトオーバータイムリーツーベースで10-9、打者7人連続安打というかつてのマシンガン打線を彷彿とさせる攻撃で、まだまだ試合の展開はわからなくなった。


8回裏、巨人のセットアッパー・山口鉄也を攻め二死満塁となって、バッターボックスには今日まだアウトになっていない中村紀洋を迎えた。一打逆転の場面であったが、見逃し三振に倒れ、10-9のまま9回に突入する。


9回裏、マウンドには巨人の抑え・西村健太朗が上がった。先頭打者金城龍彦の打球はホームで跳ねて一塁線上へ飛び、これを塁審がファール宣告し金城が走塁を止めたのだが、その後打球はベースに当たり、捕球した一塁手がチームメイトに促されてベースを踏み、ベース手前の打球判定優先権がある球審の権限で判定がファールからアウトに覆ったことでプレーが途切れた。これで終わりかとも思われたが、監督・中畑清の猛抗議に発奮したのか一死無走者から高城俊人がレフト前ヒット、続く代打・後藤武敏もレフト前ヒットと続き、途中出場ながら2打数2安打1本塁打の多村を迎えることとなる。2ボール2ストライクと追い込まれるも、低めの球をライト方向へ流し、横浜に戻る喜びを味わうサヨナラスリーランホームランで決着を付けた。


両軍合わせて8本のホームランが飛び交う乱打戦だった。なおこの試合は、5日前に国民栄誉賞を授与された巨人終身名誉監督である長嶋茂雄が観戦しており、奇しくも氏は1998年の馬鹿試合(上述)の際に巨人監督を務めていた。また、この試合のTBSの中継で解説を務めていたのは、1998年の馬鹿試合(上述)の際に敗戦投手となっていた槙原寛己であった。



2014年(平成26年)

9月13日 阪神×広島21回戦(阪神甲子園球場)

  • 阪神5-17広島

2位を争っていたチーム同士の直接対決。初回に広島が阪神先発の岩貞祐太を攻め5点を先制。阪神も広島先発の大瀬良大地を攻め2点を返し、さらに2回には上本博紀の犠牲フライで1点を追加した。阪神は4回にノーアウト2塁のチャンスをつかむも凡退、その後阪神3番手の金田和之と4番手の筒井和也が広島打線に襲われた。広島は5回、6回、7回に2点ずつ追加(6点のうち5回の1点と6回の2点は堂林翔太のホームラン)、8回にも鈴木誠也から田中広輔までの連打で一挙6点をとり、15安打17得点で大勝した。阪神が甲子園で17点以上を失ったのは、1950年4月16日の巨人戦(18失点)以来64年ぶり。


2015年(平成27年)

5月28日 広島×ロッテ3回戦(マツダスタジアム)

  • 広島10-12ロッテ

もはや交流戦名物となりつつあるロッテと広島の乱打戦。またしてもロッテが制した。


7月22日 日本ハム×楽天18回戦(札幌ドーム)

  • 日本ハム6-19楽天

楽天が球団記録となる1試合19得点を上げて大勝。特に序盤の3イニングだけで17点を奪うなど、終始日本ハムの追い上げを寄せ付けない試合展開となった。


8月13日 西武×日本ハム19回戦(西武プリンスドーム)

  • 西武8-11日本ハム

8月19日 巨人×阪神19回戦(東京ドーム)

  • 巨人12-3阪神

巨人が5回に1イニング12得点と激発。先発の内海哲也がソロホームラン2発を浴びて4回途中で降板するというアクシデントもあった中での馬鹿試合となった。


2016年(平成28年)

6月5日 ヤクルト×オリックス3回戦(神宮球場)

  • ヤクルト9-14オリックス

2017年 (平成29年)

5月6日 阪神×広島8回戦(阪神甲子園球場)

  • 阪神12-9広島

この年、熾烈な首位争いを繰り広げていた両チーム、先発投手難に悩む阪神・金本知憲監督はこの大事な試合にドラフト6位新人・福永春吾を抜擢、しかし、福永は重圧に呑まれて四球を連発し丸佳浩に2点本塁打を浴びて4回6失点KO、リリーフした松田遼馬も5回に3点を失い試合は決まったかと思いきや、5回まで1失点の広島先発・岡田明丈が6回に4四死球を乱発するなど突如くずれて7失点、リリーフした中田廉、薮田和樹、(仲尾次)オスカルも流れに飲み込まれて失点を重ね、9点を先取しながら9対12で敗れる赤っ恥の試合となってしまった。この日、9点差の呪いとしてその名と共に刻み込まれる事となるその名は「血涙の9点差」…しかし1年後の同時期に広島は…


7月26日 中日×ヤクルト 第15回戦(神宮球場)

  • 中日10-11ヤクルト

ヤクルト先発の星が序盤から連打を浴び、5回10失点と大炎上。早くも敗色濃厚となるが、7回裏先頭荒木が四球で出塁するや代打中村が2ランを放ち一矢報いる。そして8回裏、先頭山崎が内野安打で出塁し、それをバレンティンがホームランで帰し10-4と迫る。ここでツバメ打線に火が付き打者一巡の猛攻で一挙に6点を追加して追いつき、試合は延長へ。そして10回裏、1アウトから代打大松がサヨナラのソロアーチを放ちサヨナラ勝利となった。



10月15日 クライマックスシリーズ第1ステージ 阪神×DeNA第2戦(阪神甲子園球場)

  • 阪神6-13 DeNA

「第2ステージの広島戦をずらすわけにはいかない」という理由だけで大雨の降りしきる中試合が強行された。投手陣はぬかるんだマウンドにふんばることができないうえ、打球は水の浮いたグラウンドに止まる始末、この最悪のコンディションに両軍は失点を重ねていくが、打力に勝るDeNAが13-6でこの乱戦を制し第3戦も勝利、第2ステージでも広島を破り、日本シリーズに出場することとなった。


2018年(平成30年)

従来の記載方針に則ると対象試合が多すぎるため、応急措置として2018年のプロ野球の馬鹿試合に分割されました。こちらを参照ください。


※2018年の記載量・記載方法についてコメントにて議論されています。編集者の方は一読願います。


2019年 (平成31年・令和元年)

4月6日 日本ハム×西武2回戦 (東京ドーム)

  • 日本ハム3-16西武

先発に中継ぎの加藤貴之を起用した日本ハムは2番手・金子弌大、3番手・西村天裕が大誤算、3回にリリーフした金子は秋山翔吾に2点タイムリーを浴びると森友哉に3点本塁打を浴びたちまち5失点、5回にリリーフした3番手・西村も1イニングももたずに7点を献上、試合はこの回で決まった。日本ハムは5回裏に3点を取り返すものの、その後も6回1点、8回3点を失う惨敗となった。


4月9日 阪神×横浜DeNA 1回戦 (阪神甲子園球場)

  • 阪神12-8横浜DeNA

阪神先発・オネルキ・ガルシアがまたも崩れる。3対3で迎えた5回表、DeNAは筒香嘉智の3点本塁打で勝ち越しこの回計4点、7回にもリリーフした島本浩也から中井大介がソロ本塁打を放ち勝負は決まったかと思いきや、7回裏、DeNA中継ぎ陣が崩壊し3失点、8回裏にもスペンサー・パットンが大乱調、阪神・梅野隆太郎のソロ本塁打から2死満塁のピンチを招いたことによりDeNAベンチはクローザー・山崎康晃を投入、福留孝介をようやくライトフライに打ち取ったとたん、ネフタリ・ソトが落球し3点を献上、最後は再び打席に立った梅野にタイムリー2塁打を打たれ「サイクルヒット」のオマケまでつけることとなった。


4月10日 広島×ヤクルト 2回戦 (マツダスタジアム広島)

  • 広島3-15ヤクルト

3対3で迎えた10回表、試合が壊れる。9回から登板していた広島のクローザー・中崎翔太は10回表、ヤクルト・中村悠平のヒットを皮切りに1死満塁のピンチを招き2失点、たまらず広島ベンチは中田廉をマウンドに送ったがヤクルト打線の勢いを止められずこの回だけで3エラーが絡んで計12失点、この惨状に広島は戦意を失い、3試合続けて大量失点による惨敗を喫することとなった。


4月24日 日本ハム×楽天 5回戦 (札幌ドーム)

  • 日本ハム15-5楽天

5対8で迎えた8回裏、楽天はリリーフした4人目・小野郁が大誤算、ランナーを出しては打たれる最悪のパターンでたちまち7点を失う大炎上、8点を失いながらも小刻みに反撃して3点差に追いすがるチームの逆転ムードに水を差す最悪の登板となってしまった。


5月3日 ソフトバンク×楽天 6回戦 (ヤフオクドーム)

  • ソフトバンク12x-11楽天

6対8、楽天リードで迎えた6回裏、ソフトバンクは楽天の3人目・森原康平からジュリスベル・グラシアルが3点本塁打を放ち逆転し、8回に甲斐野央を投入して逃げ切りを図るが楽天の代打・山下斐紹と1番・茂木栄五郎に本塁打を浴びたちまち同点、10回にも両チーム1点ずつを取りあい、迎えた12回裏、1死満塁からアルフレド・デスパイネが楽天・高梨雄平からサヨナラ打を放ち、乱戦にケリをつけた。

このカードでの次の対決となった5月8日、9日の楽天生命パーク宮城での試合は、2試合連続でソフトバンクが楽天にサヨナラを喰らう羽目となった。特に8日の試合では、ソフトバンクが最大7点のリードを保っていたのだが、楽天の新外国人・ブラッシュの活躍もあって追い付かれ、最後はドラフト1位ルーキー・辰己に逆転サヨナラタイムリー2塁打を打たれるという、抜きつ抜かれつの展開となった3日の試合とは全く異なる展開となった。楽天としては、球団史上最大となる7点差を逆転したのだが、この1週間後にこれを上回る逆転劇を演じる事になろうとは一体誰が想像できたんだろう・・・


5月10日 巨人×ヤクルト 7回戦 (東京ドーム)

  • 巨人19×7ヤクルト

5対0、ヤクルトリードで迎えた4回裏、ヤクルト先発・小川泰弘がくずれる。突如くずれた小川はこの回連打を浴び5失点、続投した5回も5点を失いKOされた。ヤクルト打線は6,7回に1点ずつを取り返し反撃ムードを作るが、7回にリリーフした風張蓮が1死も取れずに満塁のピンチを招くと、後を継いだ中尾輝も連打を浴びたあげく巨人・田中俊太に満塁本塁打を浴び8点を献上、8回にも坂本光士郎が1点を失い大敗した。


5月14日 楽天×日本ハム 7回戦 (楽天生命パーク宮城)

  • 楽天1×13日本ハム

1対4、日本ハムリードで迎えた8回表、楽天3人目の戸村健次がゲームを壊した。この回登板した戸村は日本ハムの7番・石井一成に2点本塁打を浴びるとランナーを出しては打たれるパターンをくりかえしこの回9失点、6回を2点に抑えゲームを作った楽天先発・釜田佳直の好投をふいにした。

なお、翌日は日本ハムが最大8点をリードしていたが、楽天打線に徐々に追い付かれ、最終的に延長11回までもつれ込んだ末に9x-8となり大逆転サヨナラ負けを喫するという、まさに因果は巡るかのような展開となった。この逆転劇は4.18事件の再来とも言われている。また楽天は、ほんの1週間前にソフトバンクから最大7点差を逆転していたが、今度はそれを上回る8点差を逆転するという、日本ハムにとっては悪夢の再来でもあった逆転劇となった。


5月15日 巨人×阪神 8回戦 (東京ドーム)

  • 巨人8-13阪神

巨人先発・菅野智之が初回からくずれる。1回表、阪神・糸井嘉男に2点本塁打を浴びると、5回に福留孝介、6回にも木浪聖也大山悠輔に1発を浴び、この6回途中10失点でKOされた。一方の阪神も先発・岩田稔がピリッとせず、2,3回に各1点、4回にも2点を失い、この回途中でマウンドを降りることとなった。両チームともこの後も失点を重ね、阪神に梅野隆太郎の1本を加えて5本、巨人の石川慎吾、丸佳浩に2本の計7本塁打が飛ぶ乱打戦となった。


5月17日 阪神×広島 7回戦 (阪神甲子園球場)

  • 阪神2-10広島

6回終了時点で2対1で阪神がリードしていたが8回表に阪神先発・西勇輝が逆転を許し2対3となる。この時点では勝負はまだわからなかったが、9回表にリリーフした島本浩也守屋功輝が登板過多の疲れもあったのか、めった打ちを食らい7点を取られ2対10で敗れた。

余談だが、この日は金曜日で『れい&ゆいの文化放送ホームランラジオ!』の生放送日だったが渡部優衣は別仕事で休みだった。


5月25日 ヤクルト×中日 11回戦 (神宮球場)

  • ヤクルト3-10中日

3-5、中日リードで迎えた8回表、中日はヤクルトの4人目・スコット・マクガフ、5人目・風張蓮を攻めこの回5点、不振にあえぐヤクルトの息の根を止めることに成功、一方のヤクルトは投手陣の不調が響き大敗、泥沼の10連敗を喫した。


5月26日 ヤクルト×中日 12回戦 (神宮球場)

  • ヤクルト8-10中日

泥沼の連敗にあえぐヤクルトは打線が奮起青木宣親山田哲人ウラディミール・バレンティンの3連続本塁打などで一時は6-2とリードするが、先発・高梨裕稔が不調、高梨は4回表に2点を失うと、5回表にも同点に追いつかれたあげくスティーブン・モヤに3点本塁打を浴び計9失点、この回限りでKOされた。ヤクルトは5回裏にも2点を返し1点差のまま息詰まる展開がつづいたが、9回表に5人目・梅野雄吾が1点を失いジ・エンド、いつ果てるかわからない地獄の11連敗を喫した。


5月30日 ヤクルト×広島 9回戦 (神宮球場)

  • ヤクルト0-13広島

泥沼の連敗にあえぐヤクルトはエース・小川泰弘が初回から3点を失うと、4回1点、5回にも3点を失い、この回途中でマウンドから引きずり降ろされた。その後もリリーフした3人目・風張蓮が6回に田中広輔に3点本塁打、4人目・山中浩史がサビエル・バティスタに2点本塁打を浴びるなど投手陣が崩壊この試合で計13点を失う惨状となった。一方の打線も広島先発・山口翔に7回1安打に抑えられ無得点、高卒2年目の投手に初勝利を献上する屈辱の14連敗となった。

広島はこの試合で今季最多得点&5月の月間勝利数が球団最多の19勝になった。


6月4日 ロッテ×阪神 1回戦 (zOzOマリンスタジアム)

  • ロッテ3-11阪神

3-4、阪神リードで迎えた8回表、ロッテは4人目・西野勇士が糸井嘉男に本塁打を浴びて2点を追加されると、9回表には5人目・ジョシュ・レイビンが阪神・ジェフリー・マルテに本塁打を浴びまず1点、以後、めった打ちにあい、あっという間に4点を失った。ロッテは不安定なピッチングを見せる阪神先発・ランディ・メッセンジャーを攻めきれずに中継ぎ陣が崩壊、大敗を喫した。


6月7日 中日×楽天 1回戦 (ナゴヤドーム)

  • 中日13-3楽天

1点を先取した中日が2回裏にも藤井淳志の今季初本塁打で3点を追加、その後も3回を除くイニングも楽天が自滅したことにより得点を加え、最終的に10点差をつける大味な試合となった。楽天は中日と同じ12安打を放ちながら、与四球の多さとエラー2つが重なったことにより大敗、最後まで中日投手陣をくずしきれなかった。


6月8日 阪神×日本ハム 2回戦 (阪神甲子園球場)

  • 阪神5-10日本ハム

2点を失ってはいたが試合を作っていた阪神先発・岩田稔が7回にくずれる。連打を浴びた岩田は2点を失い2死満塁のピンチをまねくと清宮幸太郎に押し出しの四球を与え降板、急遽リリーフした馬場皐輔も流れに飲み込まれて渡邉諒に満塁本塁打を浴びこの回計7失点、8回にも1点を失い一時は0-10となる。阪神は8回に北條史也が2点本塁打を放ち、9回にも3点を返すが反撃があまりにも遅すぎた。


6月9日 巨人×ロッテ 3回戦 (東京ドーム)

  • 巨人11-3ロッテ

6-2、巨人リードで迎えた8回表、ロッテは不安定なピッチングを見せる巨人の3人目・澤村拓一を攻めまず1点、降板後も4人目・高木恭介を攻め1死満塁、一打逆転のチャンスを作ったが代打・井上晴哉が併殺打に倒れると、その裏、登板したロッテ4人目・チェ・グァンユウ、5人目・田中靖洋がランナーを出しては打たれるパターンをくりかえし巨人・阿部慎之助にとどめの3点本塁打を浴び勝負を決められてしまった。


6月13日 楽天×ヤクルト 3回戦 (楽天生命パーク宮城)

  • 楽天3-11ヤクルト

3-2、1点リードで迎えた楽天は8回に3点を取られ逆転を許した4人目・青山浩二、9回に投入した5人目・西宮悠介が命取りとなった。9回表、2点リードされた場面で登板した西宮は無死満塁のピンチを招くとウラディミール・バレンティンにタイムリー内野安打を皮切りに連打と四球によって傷口を広げこの回計6失点、勝負を決められてしまった。一方で楽天打線も11安打を放ちながら得点は5回の3点のみという効率の悪い攻めが目立ち、調子が悪く、たびたびピンチを招くヤクルト先発・小川泰弘を攻めきれなかった。


6月14日 楽天×広島 1回戦 (楽天生命パーク宮城)

  • 楽天11-2広島

広島先発・床田寛樹が初回からくずれる。1回裏、茂木栄五郎に先制本塁打を浴びた床田は、ジャバリ・ブラッシュに3点本塁打、ゼロース・ウィラーに本塁打を浴びこの回5点、2回も立て直せずに2点を失いKOされた。2回に2点を返した広島ベンチは反撃を期待して2人目に薮田和樹を投入するが流れを止めることができず、3回1点、4回1点、5回2点を失い、敗戦処理になってしまった。なお、楽天の方はこの試合で球団新記録となる1試合7本塁打のチーム記録を打ち立て、特に浅村は史上36人目となる全球団から本塁打の大記録を達成。浅村は西武時代の2015年9月22日のオリックス戦で史上10人目となる全打順本塁打も達成していたので、全球団から本塁打と全打順本塁打の両方を達成した史上2人目の選手となった。


6月14日 西武×ヤクルト 1回戦 (メットライフドーム)

  • 西武11-1ヤクルト

3-1、西武リードで迎えた4回裏、ヤクルト先発・デビッド・ブキャナンがくずれる。連打と四球で4点を失ったブキャナンは1死満塁のピンチに西武の6番・中村剛也に満塁本塁打を浴びこの回だけで8失点、勝負を決められてしまった。先発投手難のヤクルトは5回もブキャナンが続投、残る3イングを左腕・山田大樹が投げる悲惨な状況となった。


6月18日 中日×西武 1回戦 (ナゴヤドーム)

  • 中日2-16西武

2-4、西武リードで迎えた5回表、中日先発・阿知羅拓馬がくずれる。阿知羅はこの回先頭の外崎修汰に本塁打を浴びると1死満塁のピンチを招き栗山巧の2点2塁打を浴びマウンドから引きずり降ろされ、なおも1点を追加された。中日3人目・伊藤準規も7回につかまる。ランナーを出しては打たれるパターンをくりかえし一挙8失点、投手陣の乱調に戦意をなくした中日はなすすべなく大敗を喫した。


6月21日 ヤクルト×ロッテ 1回戦 (神宮球場)

  • ヤクルト3-12ロッテ

背信投球が続くヤクルト先発・デビッド・ブキャナンがまたもくずれる。2-3、ロッテリードで迎えた5回表、ブキャナンは無死満塁のピンチを招くと井上晴哉に2点タイムリ―を浴び降板、急遽リリーフした新人・久保拓眞もロッテ・菅野剛士に3点本塁打を浴びこの回5失点、勝負を決められてしまった。ヤクルト打線は5回裏に1点を返すものの、精彩を欠いた投手陣は登板過多もたたって7,8回にも1点ずつを失い、いつ果てることのない苦しい戦いが続いていくこととなった。


6月22日 横浜DeNA×楽天 2回戦 (横浜スタジアム)

  • 横浜DeNA9-11楽天

試合はDeNA先発・大貫省一の乱調ではじまる。1回表、1死も取れずに4点を取られ、満塁のピンチを招くと、DeNAベンチはこの回8人目のバッター・太田光を前に早くも2人目・進藤拓也を投入、さらに2点を追加された。楽天先発・古川侑利もひどい。DeNAの反撃を許した1回裏、4点を許した古川は1死満塁のピンチを残したたまKO、楽天はさらに3点を追加され、6-7、楽天リードで序盤を終えた。

乱戦はさらに続いた。両チームとも4回裏、5回表に2点ずつ取りあうと、8-9、DeNAリードで迎えた7回表、山下斐紹が2点本塁打を放ち逆転、DeNA・大貫は1回裏、楽天・古川は7回表に、それぞれ敗戦投手を免れることとなり、8回表にも1点を加えた楽天がまれに見る乱戦を制した。


6月28日 横浜DeNA-広島 10回戦 (横浜スタジアム)

  • 横浜DeNA13-3広島

3-3、同点で迎えた5回裏、広島先発・大瀬良大地は初回からの悪い流れを断ち切れずにネフタリ・ソトに3点本塁打を浴びると、1点をさらに献上し、この回途中マウンドから引きずりおろされた。頼みのエースが背信KOされた広島ベンチはこの試合をあきらめ、4人目・中村佑太がめった打ちにあって7回4点、8回1点を失っても続投、中村はさらし者となってマウンドに立ちつづけた。


7月26日 西武―日本ハム 16回戦 (メットライフドーム)

  • 西武7-12日本ハム

2-7、日本ハムリード迎えた5回裏、日本ハム3人目・公文克彦が満塁のランナーを残し降板すると、4人目・井口和朋が西武・山川穂高に2塁打を浴びまず3点、続く中村剛也に2点本塁打を浴びたちまち同点に追いつかれた。押せ押せムードの西武は、しかし、6回表に登板した3人目・森脇亮介が乱調、2死から太田泰示、近藤健介に連打を浴び、中田翔を歩かせると、4人目・平井克典が渡邊諒に3点3塁打を浴びたあげくさらに1点を献上、7回表にも1点を加えられる悲惨なゲームになってしまった。


7月27日 中日-横浜DeNA 15回戦 (ナゴヤドーム)

  • 中日3-12横浜DeNA

中日先発・松坂大輔の背信投球により勝負は1回で決まった。松坂は立ち上がりから4連打を浴び2点を献上、5番・宮崎敏郎を討ち取ったものの8番・石田健太、9番・石川雄洋にもタイムリーを浴び1番・乙坂智にヒットを浴びて再び満塁のピンチを招いたところでようやくまうんどからひきずりおろされた。が、時すでに遅億中日はさらに2点を追加され、2回にも4点を失う惨劇となった。打線はその後3点を返すがチームは8連勝の後に8連敗を喫する珍記録を作ることとなった。


7月28日 巨人-阪神 16回戦 (東京ドーム)

  • 巨人16-4阪神

阪神先発・岩田稔が初回からくずれる。制球に苦しむ岩田は1-1の同点後、6番・岡本和真に押し出し四球を与えた後アレックス・ゲレーロに満塁本塁打を浴び4点を献上、この回さらに1点を追加された。続投した岩田は3回にも2点を失いこの回限りでKO、リリーフした投手陣の制球難もあって阪神は失点を重ね、炭谷銀仁朗に2本の本塁打を浴びるありさまとなった。


8月1日 西武-ソフトバンク 17回戦 (メットライフドーム)

  • 西武10-11ソフトバンク

西武・松本航、ソフトバンク・大竹耕太郎と両チームの先発投手が3回持たずにKOされると、両チームの中継ぎ投手陣も崩壊、点を取りあう壮絶な試合となった。9-9で迎えた7回表も西武4人目・デュアンテ・ヒースがつかまり2点を勝ち越されると、ソフトバンク5人目・高橋純平も1点を献上、両チームとも二桁失点に苦しむ大味なゲームとなった。


8月14日 ヤクルト-横浜DeNA 21回戦 (神宮球場)

  • ヤクルト15-2横浜DeNA

DeNA先発・濱口遥大が立ち上がりからくずれる。1回裏、ノーアウト1,2塁のピンチを招いた濱口はヤクルトの山田哲人に3点本塁打を浴びると1死から3連打を浴び1点を献上、大引啓次にも3点本塁打を打たれ計7失点、濱口はこの回限りでKOされ、2人目・齋藤俊介以降リリーフした投手が全員敗戦処理となる惨状となった。3連敗にあえぐDeNAは打線も元気がなく、ヤクルト先発・石川雅規に7回まで無安打無得点に抑えられ8,9回に1点ずつを取り返すのやっとだった。


8月14日 楽天-ソフトバンク 19回戦 (楽天生命パーク宮城)

  • 楽天3-12ソフトバンク

立ち上がりから楽天投手陣がジリジリと失点を重ねる。首位・ソフトバンクとの大事な試合に先発した楽天エース・則本昂大は4回までに毎回失点し6点を献上、リリーフした左腕・辛島航も5回1点、4点を失い試合を決められると、8回にも小野郁が1点を失う惨状、7,9回以外のイニングに点を失う惨敗となってしまった。


8月15日 西武-オリックス 21回戦 (メットライフドーム)

  • 西武8-20オリックス

2回に先発・本田圭佑がくずれた西武は4回までに12点を失う一方、5回裏には源田壮亮、森友哉、中村剛也の3者連続ホームランで反撃、以後も5点を返すがそれ以上に失う点が多く計20失点、繰り出す投手全員が打ちこまれる悲惨な試合になってしまった。


8月17日 ソフトバンク-西武 18回戦 (ヤフオクドーム)

  • ソフトバンク8-13西武

ソフトバンクは2回にくずれたエース・千賀滉大の乱調が誤算となった。2回表1死から千賀は突如くずれ、ランナーを出しては打たれるパターンをくりかえし計9失点、この回限りでKOされた。ソフトバンクはその後もリリーフした笠谷俊介が4,6回に2点ずつを失い合計13失点、一方的な試合となった。一方で西武先発・高橋光成に完封ペースを許していたソフトバンク打線は、8回裏、高橋をとらえまず6点、9回裏にも左腕・小川龍也を攻め2点を取り返す意地を見せた。


8月21日 ソフトバンク-オリックス 19回戦 (ヤフオクドーム)

  • ソフトバンク4-14オリックス

パ・リーグ首位を走るソフトバンクはこの試合5回までは4-2とリード、しかし、先発・高橋礼が6回表に突如くずれ1死2,3塁のピンチを招くと、リリーフした松田遼馬も抑えきれずに逆転を許し、以後、登板した投手全員が最下位・オリックス打線にめった打ちを食らい、毎回大量失点を喫する痛い敗戦になってしまった。


8月25日 西武-楽天 17回戦 (メットライフドーム)

  • 西武2-14楽天

西武は3人目・カイル・マーティンが大乱調、2-7で迎えた8回表、西武の強力打線をもってすれば5点差でも逆転の可能性があったが、マーティンは四球を出しては打たれる最悪のパターンをくりかえして4点を失いこの回計5失点、9回にも5人目・国場翼が2点を失う惨敗となった。


8月28日 日本ハム―西武 23回戦 (釧路球場)

  • 日本ハム8-10西武(8回コールド)

7-6、日本ハムリードで迎えた6回表、日本ハム4人目・生田目翼は2死からランナーを出すと連打と味方守備のまずさもありたちまち3失点、両チームはその後も1点ずつを取りあうが、想定外の打撃戦に地方球場の装備の悪さも重なって8回1死、西武・森友哉が本塁打を放った時点で試合は打ち切り、日本ハムは痛い星を落とすことなってしまった。


8月29日 巨人-広島 23回戦 (東京ドーム)

  • 巨人12-4広島

必勝態勢の広島はエース・大瀬良大地が大誤算、2回裏に2点を失った大瀬良は立ちなることができずに3回裏めった打ちにあいKOされると、この回計10失点、試合を決められてしまった。

関連項目

風呂試合


外部リンク

馬鹿試合(プロ野球)とは - ニコニコ大百科

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