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漫画

第一部は、日本国総理大臣小泉ジュンイチローが各国首脳と闘牌を繰り広げるストーリー。

第二部は、ヒトラー率いる第四帝国と各国首脳達による地球連合軍が地球をかけて麻雀勝負を行うという内容。

第三部は、自衛官の真田又次郎を主人公にした第13独立麻雀部隊と政権交代を果たした鳩山ユキヲ率いる民主党の戦い。

第四部は尖閣諸島を舞台に毛沢東率いるネオ中華ソビエト共和国との対決。

……というあらましからも分かる通り、あらゆるパロディの中でもかなりギリギリを攻めた作品である。

登場人物のほとんどは実在の政治家であり、一部は現役。そのパロディ先も、他作品が避けがちなヒトラー毛沢東を当然のように扱い、最新作では昭和天皇も登場させるなど恐れを知らない。

麻雀漫画ではあるが、通常の麻雀漫画と違い細かな読みあいや駆け引きの描写はほとんど無く、もっぱらバトルものの少年向け作品のように必殺技(麻雀としてはイカサマな場合やもはや麻雀以前に現実からかけ離れた)が飛び交う(麻雀漫画としては)破天荒な内容になっている。

見方を変えれば、麻雀をほとんど知らなくても勢いだけで読めてしまう内容となっている。作者曰く「事実との関係は"あまり"ありません」。真実でもあり大嘘でもあるこのさじ加減が実に見事である。

勝打

本作品の大きな特徴として、ド派手な必殺技=勝打がある。

小泉ジュンイチローの『国士無双十三面(ライジング・サン)』や麻生タローの『緑一色(エメラルドグリーン)』、ベネディクト16世の『大三元(サントリニテ』を始めとして、首脳レベルの登場キャラの殆どが専用の技を持っている。

多くは「和了役名漢字表記+宛て字カタカナ」。読みについては特に規則性はないが、大まかに3つに分けられる。

①役名と関係するもの

役名の英訳や漢字などからの連想。決め技というよりは繋ぎの和了に多い。

(例)

小四喜(リトルウィンド)

白混一(ホワイトブレンド)

平和(エト イン テラ パクス)

②使用者と関係するもの

使用者の作品や職業、ストーリー関連など。大一番での決め技はこれが多い。①を兼ねることもよくある。

(例)

四槓子(リングオブニーベルング)』(ワーグナー

大四喜(ヘイロー』(奥村)

三色三暗刻ドラ3(スリーストライクアウト)』(ブッシュJr.、かつ①)

③無関係

おそらくカッコよさ、または単なるネタとして決まったと思われるもの。比較的初期に多い。

(例)

門混七対子(ミョルニル)

地獄の黙示録(アポカリプス・ナウ)

人和(バーチカルギロチン

その他、和了以外の技名がある行動(『人民民主主義リーチ』など)も勝打としてカウントされる。

登場人物

真田又次郎

「獅子の血族」編の主人公。二つ名は「獅子の血族」。海上自衛隊護衛艦たかおの艦長で階級は二佐。後に第13独立麻雀部隊に着任。ジュンイチローの息子。必殺技は国士無双十三面(ライジングサン)、立直一発(トマホークアタック)、純国士無双(エクリプス)。その他にも、父親譲りの轟盲牌。轟盲牌とすり替えを使い敵にアタり牌を掴ませるファイアー立直などの超人的な技を持つ。

奥村

第13独立麻雀部隊の一員。第一空挺団所属のレンジャーで階級は一等陸曹。ゆかりタンにパワーはすでにG8級と称されるほどの筋力の持ち主。たとえ自分に罵詈雑言を浴びせる相手であっても、国民である限り命をかけて守るという自衛官精神の持ち主で、二つ名は「空挺野郎(エアボーン・ダディ)」。周囲からは「ミスター・ストイック」とも称される。必殺技は五点着地(ファイブリスペクト)、空挺戦法(エアボーン)、大四喜(ヘイロー)。

乾怜視

第13独立麻雀部隊の一員。防衛省技術研究本部所属の技官。読めない待ちはないと言い切るほどの「人間コンピュータ」で、二つ名は「麻雀分析官」。「科学に魂を売り渡した男」とも自称する。フェミニストであり、たとえ敵であっても女性には礼を尽くし、敬語で接する。仕分け3on3の次鋒戦では、一度はタイゾーをおヒキに選ぶが、四條がおヒキとして名乗りを上げると、あっさり彼女に乗り換えた。必殺技は新世代型迷彩リーチ「心神」、四暗刻(エレクトリッガー)、ダブルテスラコレダー、純全三色一盃口(ラストチャンス)。

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