基礎データ
進化
ガラルサニーゴ→サニゴーン(Lv.38)
概要
あらゆる生物から吸収したエネルギーを蓄積してきたガラルのサニーゴが、霊力の高まりによって進化した姿。その結果、サニーゴだったものの上半分は完全に砕け、残骸から抜け出した魂が残った下半分から飛び出た半透明の霊体に覆われ繋ぎ止められているという、何とも言えない姿に変化した。
高さが倍近くになっているにもかかわらず重さは減少しているという珍しい特徴を持ち、このことから元あった上半分は本当に消滅していると推察される。
霊体に迂闊に触れてしまえば最後、たちまち石のように動けなくなってしまうので要注意とされている。
名前の由来はこの特徴から、英語で「死んだ」や「消えた」を意味する「gone」に加え、「ゴルゴーン」からと思われる。
ともあれこうなってしまってはサニーゴとしての身体は「失われてしまった」と言っても過言ではないが、サニゴーン本人は殻から解放され身軽になったことの嬉しさからか、そんなことは気にせずふよふよと彷徨っている。
しかし霊体の力では残った殻を持ち上げられないのか、ポケモンキャンプでは殻を引きずりながら移動する。
満月の夜にはサニゴーンたちが一か所に集まり、霊体の枝を切り離して空に飛ばすという、幻想的で美しい光景が見られる。
その行動の理由は「吸収したエネルギーの放出」や「一種のコミュニケーション」と諸説挙がっているが、未だ解明されていない模様。
一度死んでいるためか、進化前同様「じこさいせい」や「ねをはる」といった生命力に関わるわざを覚えられなくなっている(輝石ガラルサニーゴとの兼ね合いもあるのだろうが)。
ちなみにギリシャ神話においては、英雄ペルセウスが海藻をゴルゴーン姉妹の一人メドゥーサの眼光または血で固めた物がサンゴになったという伝承がある。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | |
---|---|---|---|---|---|---|
ガラルサニーゴ | 60 | 55 | 100 | 65 | 100 | 30 |
サニゴーン | 60 | 95 | 50 | 145 | 130 | 30 |
身体が砕けてしまったからか進化前から防御が半分になってしまったが、それと引き換えにシャンデラに並ぶ特攻145という火力を得た。もともと高かった特防もさらに上がり、地味に攻撃もそこそこ高くなっている。HPと素早さは進化前共々変わっていない。
元々技範囲が尋常でなく広いが最大火力に少々欠けるため高い特攻を持つにも関わらずエースアタッカーとしては「めいそう」を積んだりしないと少々力不足。
そのためお膳立てをしてからダイマックスで無双するスタイルが考えられるが、メインウェポンとしては一致で撃てる「ダイホロウ」(シャドーボール)の他雨にして火力を上げる「ダイストリーム」(ハイドロポンプ)や先制技を封じつつエスパー技を強化する「ダイサイコ」(サイコキネシス)も候補になる。
あるいは高い特防を活かし、とつげきチョッキを持たせて特殊アタッカーに繰り出し負担をかけるのもあり。
そこそこ高い攻撃は元々「パワージェム」を覚えるせいでほぼ不要どころかイカサマに弱くなるため増えて欲しくなかったが…
一応夢モスノウのようにパワージェムよりもいわなだれの方が遥かに通りのいいポケモンがいたりするので意識するなら検討の余地はあるが、物理で使えるタイプは虫以外全て特殊でも使えるのでモスノウやミラーコートなどを意識する程度でしか採用価値がなく本当にピンポイント。ソーナンスと相対してもゴーストタイプなので交換できるし…
正直に言えば、しんかのきせきを持たせたガラルサニーゴの方が使い勝手は良く、対戦ではそちらの方が使われている。
一方そんなサニゴーンも、直接攻撃を受けるとお互いをほろびのうた状態にするという恐ろしい隠れ特性「ほろびのボディ」を専用として有しており、敢えて触れさせた上で倒れるか、だっしゅつボタンを使用しかげふみ持ちと交代するという戦術が組めるようになる。
低い防御も「ちからをすいとる」「てっぺき」「おにび」等カバーする手段は豊富にあるので、立ち回り次第では物理アタッカーを相手にするのも不可能ではない。
余談
名実ともに「生気を感じない」ポケモンであるが、預かり屋に預ければ全く問題なくタマゴが発見されるし、キャンプを開けば全く問題なくカレーを頬張り満面の笑みを浮かべる。
実は一度死んで蘇ったポケモンというのはさほど珍しいものではなく、挙句の果てにあの世とこの世を自由に行き来するポケモンすらも存在している。
サニゴーンもあれで案外本人は平気…だったりするのかもしれない。