「それが天装術と言う奴か……。倍返し!ぬぅうううん!!」
CV:玄田哲章
概要
山水画の様な、閻魔大王のねぶたの様な姿を持つアヤカシ。『幽谷響』と言う妖怪の伝承のルーツとされている。本編ではブレドランの配下として登場。
上記の姿をより詳細に説明すると、赤いマダコの頭部を持ち、右肩に雲の掛かった山、左肩に閻魔大王の顔がそれぞれ付いており、右半身はキノコとマグマと雲に覆われた山の岩肌、左半身は祭りのねぶたの意匠がそれぞれ見受けられる。
専用武器は持たない物の、代わりに放たれたモヂカラや天装術を右肩の岩の穴で吸い込み、それを元に左肩の閻魔大王の口から攻撃を吐き出すと言う厄介なカウンター能力を有しており、更に空中に水蒸気のレンズを作り出す事も出来る。
劇中での活躍
血祭のブレドランの護星界壊滅の野望に加担し、現世に侵攻する。
上記の能力でゴセイレッドを苦戦させるが、出現したシンケンレッドに圧倒された為にその場は撤退。
再出現した際にはブレドランも同行し、丈瑠が攫われる間にゴセイジャーを足止めする。
外道衆にも関わらず骨のシタリへの忠誠心は無く、外道シンケンレッドの炎のモヂカラをレンズで増幅させ、その力で護星界への道を開く事に成功する。
その後、レッド以外の2大戦隊と交戦するが、モヂカラと天装術を合わせた協力攻撃は吸収出来ずに吹き飛ばされる。
ブレドランもスーパーゴセイレッドとハイパーシンケンレッドの連携に吹き飛ばされ、ハイパーシンケンレッドと他のスーパーシンケンジャーの合体必殺技「真・六重の太刀」にブレドランと共に怯み、続け様にミラクルゴセイダイナミックとナイトダイナミックを同時に受け敗北。
2大戦隊の活躍で護星界への攻撃を阻止された後、二の目となって巨大化。
ダイカイシンケンオーとグランドゴセイグレートに大ナナシ連中を差し向けるも、ダイゴヨウとデータスハイパーに一掃され、最期は二天一流乱れ斬りとグランドグレートストライクの連撃を喰らい、「何時の間にか強くなりおって……」と言い遺して爆散した。
余談
モチーフや山水画とねぶた、そして蛸。名前の由来はマダコ+木霊。名前自体も回文になっているのが特徴で、更に巨大化時の声も他のアヤカシと違い、エコーだけで加工されているのが特徴。
DVDのアートギャラリーでは、右半身の山水画風の部分はゴセイジャーに対応する3つの属性である風、土、水それぞれを模しており、顔は名前からタコをイメージしてデザインされている様だ。
天装術を倍返しする際、普段閉じているねぶたの口が縦に開くのだが、これはゴセイジャーのアイテムテンソウダ―を意識しているものと思われる。
現代の伝承で『幽谷響』と言う妖怪がいるとされるが、マダコダマの上述の能力がそのルーツになったと思われる。
声を演じた玄田氏はスーパー戦隊シリーズの玩具CMのナレーターを1986年から長きに渡り務めている。シリーズ本編でも『忍者戦隊カクレンジャー』にてヌエの声を担当しており、実に17年振りにスーパー戦隊シリーズの怪人の声を当てている。また、それ以前にも『魔法戦隊マジレンジャー』にて本編のナレーションを勤めているのも忘れてはならない。そして3年後の『特命戦隊ゴーバスターズ』ではゴリサキ・バナナと言う味方側のバディロイドの声を担当。
関連項目
侍戦隊シンケンジャー 天装戦隊ゴセイジャー 外道衆 アヤカシ 幽谷響
スーパー戦隊VSシリーズ 天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー
妖怪ヤマビコ:『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する後輩。
ツタコタツ:『爆竜戦隊アバレンジャー』に登場する怪人で、こちらも同じく名前が回文となっておりモチーフも蛸。
トロールマイナソー:左右の一方の半身で攻撃を取り込んで、もう一方の半身で打ち返す能力を持つ怪人繋がり。ただしこちらは、左で取り込み右から打ち返す。