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木刀の編集履歴

2020-06-03 10:23:59 バージョン

木刀

ぼくとう

刀剣類を模した打撃武器。 特に日本刀を模した木製の棍棒を指す。 刀剣技術の鍛練用だが、不良やチンピラの武器、不殺生の護身武器としても描かれる。

概要

木刀とは日本刀を模したものである。日本ではが廃れて日本刀しか無くなってしまったため一部流派では日本刀型の物も「木剣(ぼっけん)」呼称がされる場合もある。日本剣術で形稽古に使用するために作られ、剣道合気道においても素振りや形の稽古で使用される(鈍器として実戦に用いられることもある)。

西洋では中世の剣の全盛期に訓練用として実際に使用する剣を模した「木剣」が作られ使用されていた。ただしこちらは西洋的合理性などの観点から現在はより軽量で安全なプラスチックやゴムで作られた模造剣に取って代わられているケースが多い。


の有るタイプと無いタイプがある。


その長所と言えば耐久力である。真剣の切れ味が無いかわりに、刃毀れの心配が無く、手入れ不足による不調も少ない。なにせ訓練にしろ実戦にしろ武器というものは消耗品である。


宮本武蔵真剣勝負の中にも、武蔵が木刀の利を活かして勝った試合が幾つもある(巌流島の決闘における得物も、船の櫂から作った大木刀である)。


よく木刀を「棒っきれ」などと呼んで、真剣に及ばないものとして馬鹿にする者もいるが、木刀はたとえ真剣を相手に打ち合ったとしても簡単には斬られる事は無いほど非常に堅く、またその堅さ相応に重く竹刀竹光と比べて真剣に限りなく近い代物であり、前述の武蔵の逸話のようにれっきとした武器として通用する(というより竹刀の方がそれまでの木刀での打ち合い稽古が危険だった為、より安全に打ち合える様に作られた経緯が有る)。

もし腕のある人物に打ち込まれれば、下手をすると怪我では済まない

そもそも棒だなんだと言う前に、世界各地、各時代で棍棒をはじめとする鈍器類が狩りや戦闘の得物として広く使用されてきた事実をよく考えてみるべきである。重量と硬度があるもので適切に殴りつければ人は死ぬのだ。


前述の通り竹刀は安全な訓練のために生まれたものだったが、真剣を使い慣れている者からすれば重量感や重心などでむしろ木刀の方がしっくりくるらしく、新撰組の局長である近藤勇の逸話にそれを感じさせるものがある。


稽古用

太刀(大刀)だけではなく、小太刀、鞘木刀、薙刀、槍、鎖鎌、実手、着剣したなど小太刀術、居合術、薙刀術、槍術、鎖鎌術、十手術、銃剣道などにおいてもそれぞれの武器を木で模したものがある。また単純に形を模すだけでなく形状や材質を敢えて変えて重くする事で自己鍛錬に特化した「素振り専用木刀」なども存在する。


工芸品としての木刀は、8割~9割が宮崎県都城市において製造されている。


土産物

全国各地の歴史的建造物・史跡などの観光地の周辺の土産物店で土産物として木刀が販売されている。初めて観光地で木刀が販売されたのは福島県会津若松市の飯盛山で、白虎隊をモチーフにした白虎刀とされる。白虎刀がたいへんよく売れたため、製造会社が各地の観光地名が入った木刀を全国各地の観光名所に売り込んだため全国で販売されるようになった。


フィクションの中では修学旅行のお土産の定番品であるが、仮にも学校行事の中で凶器になり得る物を購入する事に難色を示す教師は多く、現実の学校では大抵「木刀は買うな」と注意される。ただし土産物用の物は見栄えが重視されている物が多く稽古用と比べると強度など質に劣る物が多いが。


その他

特殊な例として、警棒の代わりに使用される場合がある。

ロサンゼルス市警など一部の警察機関では、専用の木刀が騎馬警官の装備として支給されている(参考)。

木刀のモデルである日本刀が元をたどれば騎兵刀だったことを考えると、ある意味この用法は先祖返りと呼べるのかもしれない。


関連イラスト

後ろ姿朝の稽古:受け流し


関連タグ

日本刀 武器 竹刀 竹光


木刀と関連のある人物・キャラクター

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