G1
CV:ニール・ロス/吹き替え:堀内賢雄(2010)、池水通洋(ザ☆ヘッドマスターズ)
サイバトロン初のトリプルチェンジャーで、SF風の装甲車と攻撃ヘリコプターに変形する。英語圏での名前はスプリンガー(Springer)。性格は血気盛んだが、口が達者な楽観主義者。アーシーのパートナー兼ボーイフレンドであり、ロディマスコンボイとはホットロディマス時代からの親友。
武器はヘリのローター部分が変形した剣ローターサーベルとレーザーガン、そして右腕に内蔵されているレーザー砲。ジャンキオンとの小競り合いではヘリモードの下部からチェーンを出すシーンもあった。
初登場は『ザ・ムービー』で、アーシーと共にサイバトロンシティを戦闘モードに変形させデストロンを撃退。ウルトラマグナスやパーセプター達と共に惑星ジャンキオンに向かい、そこを根城とするレックガーらと交戦する。
続く『2010』では、惑星ゴーのゴミ処理マシンによってバラバラにされてしまったが、サイバトロンの仲間となったレックガー達によって復元された。
『2010』放送当時に発売された玩具はサイバトロンとしては初となるトリプルチェンジャーの玩具であり、ロボットモードの剣は刃の部分が2つに展開してヘリモードのローターとなる。可動箇所は両腕のみだが、2重関節となっている。現時点では復刻版は国内外ともに発売されていない。
IDW版コミック
IDWパブリッシングから刊行されている『All Hail Megatron』や『Last Stand of the Wreckers』などのアメコミでは、精鋭部隊レッカーズの指揮官として描かれており、アニメ以上に血気盛んな性格で描かれている。
玩具シリーズ『トランスフォーマージェネレーションズ』でラインナップされたスプリンガーの玩具は、このIDW版のデザインを再現したものである。ビークルモードはG1版同様SFデザインではあるものの、3段変形をしっかりこなす良作。タカラトミー版はハズブロ版よりも明るめの色調となっている。後年には『トランスフォーマーレジェンズ』にてアニメ版のカラーリングに変更されて再販された。
スーパーリンク
CV:フレンチ・ティックナー/吹き替え:飛田展男
サイバトロンの歴戦の戦士である空中防衛官。海外版『Transformers: Energon』での名称はバルクヘッド(Bulkhead)となっている。
通称「ご隠居」で、配下の助さんと格さん…もといオーバードライブとホイルジャックを引き連れる様はまさにご隠居。口に髭を蓄えた老人ではあるが、多くのサイバトロン戦士達が彼に敬意を払っている。
攻撃ヘリコプターに変形し、更に単独で2足歩行形態に変形可能なアタックブースターと合体する事も可能。戦闘時には腰部のスタブウイングにマウントされたランチャーから高笑いと共に腰を振りながらエネルギー弾を連射する。
玩具はハズブロ版とタカラ版とで差異があり、後者はアタックブースターに内蔵されたサウンド発声ギミックを削除しての発売となった。ローターの基部は分離可能で、ロボットの手持ち武器となるほか、レバーを押し込む(ヘリモードでは尾輪を引く)ことでローターが回転する。スタブウイングのランチャーは4基ともにミサイル発射ギミックが付いている。
後に仕様変更品としてハズブロからはカラーリングを緑から赤に変更したクイックストライクが発売(日本未発売)。ヘリモードのテイルブームには漢字で「空中防衛官」と書かれている。
トランスフォーマージェネレーションズ
一部のアジア地域でのみ発売された商品で、実写映画シリーズの玩具独自展開シリーズ「Hunt for the Decepticon」(日本では「オートボットアライアンス」として発売)にて発売されたトマホークの仕様変更品。
頭部の形状が変更されたほか、新規造型された剣が1本付属。ただし、リデコ元となったトマホークはトリプルチェンジャーではないため、変形するビークルは攻撃ヘリコプターのみとなっている。
トランスフォーマーレジェンズ
先述した『ジェネレーションズ』版の玩具のカラーリングを変更し、「LG19」の番号を与えられてタカラトミーより発売。
玩具付属のコミックではG1版と同一人物という設定となり、web版から登場している。ホワールとロードバスターから肥満体系なことを指摘され、更にレジェンズ世界でカッコいいボディが作れると聞き、そこを訪れる(正確にはアルファートリンに召喚してもらった)。そしてライノックスから改造手術を受け、玩具同様のスマートな姿に生まれ変わった。
トランスフォーマーシージ
スマートな体型の『ジェネレーションズ』版に対し、こちらはG1版由来のデザインがベースとなっている。同シリーズの特徴としてボディには汚れや剥げなどのウェザリングが施され、各部の5mm径ジョイントにはバトルマスターやウェポナイザーなどを取り付けられる。3段変形も再現されているが、ローターの変形は組み換え式になり、ロボットモードではローターの基部パーツが余剰となってしまう。