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概要編集

100日後に死ぬワニ』は、2019年にきくちゆうきTwitter(現・X)で掲載が開始されたWEB4コマ漫画

一時は良い意味で話題となり社会現象といえるレベルの反響を巻き起こしたが、100日目に最終回を迎えた瞬間から一転して巨大な炎上騒動となり、ネットユーザーを中心に非難の嵐が巻き起こった。



経緯編集

炎上直前の状況編集

後述するように、100日目が近くなった頃からメディアへの露出が露骨に増えたことや、完結前の書籍化発表など、最終回以前から炎上の予兆といえる不吉な空気がなくはなかった。

それでも、この頃は多くの一般人は本作を好意的に受止めていた。

マスメディアでも取上げられ、多くの著名人が本作への高評価を語るなど、100日目に向けて大きく盛り上がっていた。


ワニくんの死と商業展開・疑惑編集

そして2020年3月20日、遂に100日目を迎え、最終回に限っては4コマではなく13コマに渡る漫画がツイートで発表され本作は完結を迎えた。


…しかし、その直後から同じアカウント上でタイアップ音楽・映画化・グッズ販売など各社による商業展開の告知が矢継ぎ早に行われた。

このあまりに唐突な発表に、「作品完結の余韻を壊された」「最初から商魂ありきで企画を展開していたのでは」と感じた読者達から批判が巻き起こり、瞬く間に炎上状態となってしまった。

一部では「保険金殺人」「葬式会場での物販」などとする過激な意見も見られた。


さらに一部Twitterユーザーらが各種情報を掘った結果、完結後に立上げられたワニくん情報を発信するTwitterアカウント(@100waniOfficial、※)の運営会社である「株式会社ベイシカ」の取引先に日本最大の広告代理店「電通」がおり、タイアップ音楽MV作成にも電通関係者が関わっていたことが発覚する。

ここから「きくちが個人で始めたものではなく、最初から収益化を目的とした企業ぐるみの企画であったのでは」という疑惑が浮上し、炎上が拡大することとなった。


奇しくも、Twitter上では本作の連載開始直前の2019年11月に『アナと雪の女王2』に関して漫画家らの感想ツイートを利用したステマ騒動があり、電通やその関連会社が騒動へ関わっていたことが批判されたばかりであったことも読者の疑念を強くした。


※ 2024年10月現在は削除されており、無関係の個人が同IDを再取得している。



批判の焦点編集

炎上の原因となった批判の焦点について、連載終了後にTwitterなどへ投稿された読者の意見を纏めたものを紹介する。

憶測に基づいた根拠がない情報も中には含まれるが、本項自体はそれらの情報の正確性を保証するものではない

また、この炎上においては基本的に作品内容自体は批判されていないことをここに明言しておく。


「タイミングが悪い」という意見編集

  • 完結後にいきなり商業化発表をするのはタイミングが悪い。作品完結の余韻が失われる
    • 100日目に怒涛の商品展開を行ったことにより、まるで作り手がワニくんの死を待ち望んでいたかのような印象を受けた。
    • 素人目に見ても「発表についてもう少しやりようがあったのでは?」という気持ちが芽生え、商業化に対する不快感が極まった

「死」の商業化へ対する意見編集

  • 「死」を主題とした作品を明るく楽しげな商売へ利用するのはどうなのか。
    • グッズ販売など、「100日後に死ぬ」という枕言葉がなくても成立するゆるキャラの様な扱いをされている上、販促の仕方も「追悼POP up SHOP」といった名前の付け方や同ショップのシンボルとして描かれた天使姿のワニくんのイラストなど、淡々とした日常描写が持ち味であった作品本編の空気感にそぐわない。
  • そもそも「死」をモチーフとしたキャラのグッズなど、縁起が悪い
    • 「日常を過ごしていたのに、ある日予期せず死を迎えた」というバックボーンがあるため、ワニくんを見る度にいたたまれない気持ちになり、グッズ等を身近に置くことに抵抗を感じる。
    • ワニくんやその仲間達の穏やかで心温められた日常を雑に切貼りして商業化する行為に、「ワニくんの一生が食い物とされた」かの様なえもいわれぬ不快感を感じた
    • 「(作品の重要な要素である)死」要素を排除した「100ワニ」という公式略称は、作品テーマとそれに賛同した読者をないがしろとしているのでは?

商業化自体に対する否定的な意見編集

  • そもそも、商業化以前は小規模な展開しかして来なかった故に「公式Twitterでしか見れない」というありがたみがあったが、大量のグッズを出されるとそういった独自性は消え去り、逆に買う気が失せる
    • また作り手は「読者がワニくんを失った悲しみに暮れない様に各種グッズ展開を行った」と発言しているが、その行為は「今ある生は死によって永遠に失われるため、今日を生きよう」という作品のテーマと真逆ではないのであろうか
  • 個人で始めた企画であったと思っていたのに、その裏へ企業がいたと思うと騙されたような感じがする。
    • また本作は、Twitterでの考察や展開予想などファンサイドの盛り上がりがコンテンツ全体の盛り上がりへ直結し、認知度向上へ大きく寄与した部分も大きいのに、商業化においてはファンサイドの心情が無視されキャラのみ全面に押し出した展開がされたため、熱心なファン程「作品へのファン一丸となった情熱を、突如現れた企業へ横取りされた」と感じた
  • 主人公が死んで物語が完結し、ワニ君達のパーソナリティも特にないので話の広げようがない。
    • キャラ自体も「現実に存在する動物の擬人化(しかも元となる動物の特徴が希薄)」という誰でも書ける様なもので、訴求力に発展性がないことから商業展開自体が悪手であったのでは?

ステマを疑う意見編集

  • 流行り方が不自然
    • 大手広告代理店が手掛けたことから、工作用アカウントを使ってRT・いいねの数の水増しや、各種リプライ、感想ツイートを偽造したり、メディアへの取材や著名人へのコメントを依頼したりといったステマが行われたのではないか?

商業化の内容・企業や作者の姿勢に対する意見編集

  • この作品がウケたのは「死が確定しているキャラの日常をほのぼのと描き、それをSNSでリアルタイムに更新する」という斬新なコンセプトが大きく、キャラのみ推されても効果が薄いのではないか
    • このコンセプト故、サスペンスブラックユーモアに近い要素も持ち合わせていたのに、商業化においては感動を誘う作品、というステレオタイプな面しか扱われていないことに不自然さを感じる。
    • その上、販売されるグッズ類も、連載漫画の1コマを印刷して既製品へ貼付けただけのものが大半を占めており、他所でグッズデザインなども手掛けてきたデザイナーである作者の仕事とは思えない手抜き感、低質さが目立つ。
      • しかも当然キャラ物なので絵柄のない既製品より割高で、金儲けをしたい下心や、自身の作品やキャラに対する無関心ファンや客を軽視した姿勢が感じられた。
  • 上記のように商業化において絶対的な欠陥をいくつも抱え、失敗は妥当といっても過言ではないのに、商業展開失敗において公式側はまるで自分達が被害者の様に振る舞うかの行為に無責任さと卑劣さが垣間見える

創作プラットフォームに関する意見編集

  • 「Twitterというインスタント的な土壌で100日間リアルタイム更新することにより読者とキャラの視点を共有する」という創作における革新的なシステムの先例となり得たのに、この様な形で水を差されたことにやるせない気持ちを抑え切れない
  • 無料で配布されていた素材であると思っていたのに明確な著作物であると明言されると、これまでの2次創作など当作を元とした公布へ突然権利侵害のリスクが発生することになり、非常にやり辛くなる。
    • ※編者注: 本作は著作権を放棄する意思が表明された事実はなく、あらゆる著作物には著作権があり2次利用による権利侵害リスクがあるため、この意見は正当とは言い難い面がある。


一時的炎上の経緯の総括編集

今作は、良く知らない人からは「商業化してしまったことが直接の理由で炎上した」と思われがちだが、一般論として、商業化自体が批判対象となることは少ない

成功したコンテンツを作者自身の意向で商業化し、見返りとして金銭的にも成功を収めることは当然の権利であり、大半の人は問題としない。

事実、個人サイト等の無料公開から幅広い商業展開大成功へ漕ぎ着けた創作コンテンツには『ワンパンマン』『WORKING!!』『中国嫁日記』『薬屋のひとりごと』など多数存在する(WEB漫画項目も参照)が、一部古参ファンより批判を受けることはあっても、それだけで炎上や失敗へ至ることはまずない。


実際、本作も100日目直前に書籍化が発表されているが、それに対する批判は皆無ではなかったものの決して主流ではなかった。

上記の通り、本件で問題となったのは、商業化自体ではなく、マーケティングタイミングと手法であるとする意見が大半である。


しかし、炎上直後の「有識者」や公式サイドへ近い立場からの擁護意見は

  • 商業化を発表するタイミングは連載終了直後しかなかった
  • 作者が自分の作品で儲けてはいけないのか
  • 企業ぐるみであったとして何が悪い

など、開き直りとも論点ずらしとも取れる的外れなものばかりであったため、余計に炎上を加速させ、熱心なファンの心を離れさせることとなってしまった。



過激な炎上とファンへのいわれなき攻撃編集

中には、本作について悪質なフェイクニュースやデマを拡散させる者も見られた。

  • インフルエンサーアフィリエイト名誉失墜を狙ったツイート
  • 作品を全く見ていないのに面白半分で炎上のみ加担した者
  • まるで電通関与やステマが確定事項であるかの様な発言を行う者
  • 関係者発言を藁人形論法でバッシングする者
  • 証拠を捏造する者

等の許されざる行為も見られ、いわれなき批判により炎上が必要以上に過熱した面がある。


さらに,先述の通りSNS上での盛り上がりがコンテンツ全体の盛り上がりへ大きく寄与した本作であるが、完結後はコンテンツ内容より炎上話題の方ばかりが一色となってしまい、中には作品を追い掛けていただけのファンをまるで犯罪の片棒を担いだかの如く罵り嘲る者や、世間で流行している『100日後に死ぬワニ』とは無関係コンテンツさえもステマとレッテル貼りしバッシングするような、最早ただの愉快犯でしかない暴挙に出る者までいた。

また擁護する者達の中にも、(公式側のマーケティング失敗を棚上げし)商業化へ難色を示すファンをまるで守銭奴や薄情者のごとき扱いをし罵る者や、『100日後に死ぬワニ』とは無関係のコンテンツを引合いへ出して炎上の矛先を逸らそうとする者も現れた。

さらには今作をパロディ化した『虐待されるワニ』なるTwitterアカウントまで現れる始末。

僅かに残った静かで善良なファン達は発言権を失って行き、本作を取り巻く環境はさながら修羅国と化して行った。

この様な事態に対し、(当然の権利行使であるが)出版社によるDMCAアカウント削除申請きくちが誹謗中傷に対して法的措置を示唆する旨の意思表示が行われた。



ステマ疑惑と公式見解編集

関係者による証言とデマ否定編集

公式には、本作のマーケティングへの電通関与(ステルスマーケティング含む)は否定されている。


最終回ツイート翌日に、きくちとタイアップ音楽を手掛けたいきものがかり水野良樹がTwitter上で生放送を行った。

その中で水野は本作への電通関与を否定し、

  • 「MVに電通の一部社員が携わりはしたが、電通は関わっていない」
  • 「現場が盛り上がって早く仕事をし過ぎ、曲が早く出来たため、逆に疑われた」
  • 「弱小ベンチャー(株式会社ベイシカのこと)のみで運営したから炎上した」

と発言している。


また最終回翌々日には、作者が作品完結の所感をツイートし、その中で「自分が経験したことや、後悔、伝えた方が良いと思うことを漫画として表現しました。1人で始めたことです。そこに色んな人が声を掛けてくれて、熱意を感じて受入れました。正直、まだ完結もさせてないのに、そんなこといってこの人達大丈夫??と思いました。」と述べている。


しかし、ベイシカ取引先に電通グループ傘下の電通東日本がある点は事実であり、本作以前は決してメジャーな作家であったとはいえないきくちと、会社としては新しく規模が小さい(水野曰く「弱小ベンチャー」である)ベイシカがやったにしては、メディア展開規模が大き過ぎるため電通関与という疑惑が完全に払拭された訳ではない


ただし、上記の理由はあくまで一意見(その上余りにも正当性に乏しい)にもかかわらず、公式は反論の主眼を「陰謀論の否定」や「嫌儲精神への批判」に何故か限定している。

この理由は、炎上意見の大多数である「商業展開のタイミングの悪さ」「死を軽率に商売にする姿勢」「商品自宅の低クオリティ」に関しては言い訳の目処が立たないばかりか「非が自分達にある」という結論で話が終わってしまう。

しかし自身達が被害者面をすれば商売の失敗に関与する全責任を有耶無耶に出来るばかりか、「世間の無理解」という風潮に擦り寄ることで無理矢理話題を作り、コンテンツを引き延ばすことに繋がるという側面があることも、こうした論調を加速させた。


その上、仮にもマネジメントを請け負ったベイシカが商業化において関連企業へのアプローチを行わなかったとは考え辛いのに、これらについて一切触れないということは「死を扱ったキャラをビジネスに使ったとしれたら心情が悪くなるので、向こうから話が来たこととしよう」と責任転嫁していることに他ならず、自身の商業に対する姿勢に正当性がないことを完全に自覚しているため公式側の主張には何の大義も生まれえないのである。

仮にオファーが来たという話が本当であるとしても、その場合は依頼を選定せず軽率に許可を出し、結果全ての企画を潰したというベイシカの企業能力そのものに疑問符を抱かざるをえないという問題が生まれるのであるが。


また仮に疑惑がデマであったとしても、ベイシカが当作の連載中にマネジメントを持ち掛けたことや編集者を用意し作品に関与させていたこと、作者が知り得ないはずはないその情報を連載終了まで隠匿し続けていたことは紛れもない事実である。

連載中の『100日後に死ぬワニ』は既に広告としての側面を有していたことは否定し難く、「これらを読者へ公表しなかったことはステルスマーケティングには当たらないのか」との批判をかわしにくい状況となった。


疑惑に対する反証編集

下記の様に、疑惑を否定する反証もされている。

  • 無名の素人に商業企画が舞い込むなんておかしい!

きくちは当作以前にも創作活動を行っており、全くの素人という訳ではない。

きくちは『100日後に死ぬワニ』以前から『SUPERどうぶつーズ』Web連載及び出版デザインフェスタvol.50への出展を行っており、商業に対するそれなりのノウハウはあったものと思われる

また、当作のグッズ化に関わった企業には以前からきくちと関わっていた企業もある。例えば、“100日後に死ぬワニ ラバーマスコット”を製作したQualiaなど。このリンク先の動画を参照。


  • 僅か数日で企業が付くなんて、会議をする時間もないのに明らかにおかしい!

その時点ではあくまでも話を持ち掛けられただけで、商業化は決定していない

営業担当が話を取って来て、そこから会議が行われたと考えた方が合理的である(会議を行なってから作者の許可を取る方式であると、他企業へ出し抜かれる恐れがあるなど現実的ではない)。

また、きくちは後に『14日目に「僕らが窓口を請け負いますって人も来てくれた。『これから大変になりますよ』って。でも疑ったんですよ。ただ確かに色んな話が来て1人で対応してて、(大変なので)思い切って任せようと思って』と発言しており、 このプロジェクトを仕切った株式会社ベイシカ(創立2年の小さなベンチャー)の「スタッフがワニに注目し始めたのは連載開始12 - 13話目のタイミングで、打合わせできくちさんに初めて会ったのは昨年の12月29日、グッズの企画を始動したのは今年の1月7日」という言い分とほぼ一致する


  • 連載中に1年近く掛かる商標登録がされていたから出願したのは連載前!

出願しただけで申請中であり、この時点で登録はされていない

連載終了後に発売されたLINEスタンプは株式会社ベイシカ名義となっているのを根拠に「個人名義ではなく会社名義なのは、きくちは企業の依頼で『100ワニ』を執筆したため本作に対する権利を持っていないから。これは企業ぐるみであることの動かぬ証拠」と主張する者もいるが、実際にはきくちと株式会社ベイシカとの共同出願となっており、関連する商品がベイシカ名義であることに不思議はない。


  • 作者が電通研究所の最寄駅に行ったから連載前から電通が噛んでいる!

2019年12月4日に「打合わせへ訪れた」とツイートをした箱根ヶ崎駅の近隣に「電通研究所」は確かに存在するが、広告代理店「電通」と電子部品製造にかかわる「電通研究所」は無関係の企業であり、明確にデマであると証明されている。(参考)

なお、打合わせに関しては後日きくちがジョイフル本田 瑞穂店でのライブペイントのことであったことを明かしている。


  • ランサーズに自作自演で記事を依頼した!

クラウドソーシング会社であるランサーズに当作の感想などを募集する求人広告が掲載されていたが、無関係の第三者(詳細は不明であるが、他の依頼記事を踏まえるとアフィブロガーの様である)であることが判明した。


  • Twitterに同じ定型文が何度も投稿されている、ツイートを水増しし人気がある様に見せ掛けた!

その全てが「ノマドライフの秘密LINEで教えます」という文言に同じLINEリンクを載せているアカウントなので、情報商材系スパム業者が話題に乗っかってワニのことを呟いただけの模様(ちなみに、このツイートは現在削除されている)。

またこのツイート群が投稿されたのは95日目という終盤であり、その時点で今更人気を演出する必要があるのかという疑問もある。


  • PVにメジャーバンドであるいきものがかりを用意出来るのはスケジュール的にあり得ない。PVに電通関係者が関わっているため、いきものがかりをPRするための仕込みであった!

いきものがかりは12月25日時点でSNSなどを通じて現在の所属事務所より独立することを発表しており、3月末に完成したPVなどが企業や所属事務所からの案件とは考えにくい。

いきものががりは2020年4月2日より新会社を立上げる予定であるため、『100ワニ』ブームに便乗して当作に関わった可能性が高い。

ちなみにPVであるが、いきものがかり・水野が電通大石タケシ(電通CMプランナー)に相談し、大石が人集めをしてPV製作。そのPVスタッフの中には電通パブリックリレーションズの根本など電通系の人も確かに在籍しているが、博報堂出身の小杉がアートディレクターでいるなど、業界から広く人集めをしている。そのため電通は人集めとコーディネートくらいしか関わっていない可能性がある。


  • いきものががりが担当したPV『生きる』がアップされてるYouTube高評価と再生数が合ってない、工作だ!

トランザクションデータ(企業情報システムなどが扱うデータの種類の1つで、業務に伴って発生した出来事の詳細を記録したデータのこと。この場合は動画再生数。)をリアルタイムで集計する行為は予想以上にデータベースへの負荷が大きく、この様な数値は準リアルタイムで反映される。そのため遅延は十二分に起こり得る。


  • 完結翌日である21日より新宿LOFTで開催された「追悼POP up SHOP」には多数の関連グッズが並んでいた。連載開始からの100日間で企画を通したり販路を整えたりする準備が出来る訳がない!

商業企画において重要なのは販路確保や大衆及びスポンサーへの認知であり、これに伴い1から企画を煮詰めるのならば長期化するであろうが、既に公表されている作品をベースとするなら知名度の問題はクリアされる。

販路確保については詳細は不明ながら当作が映画化を視野に入れていた以上、製作委員会が組織されており、そこへ参入した企業が当作を優先的に卸していた可能性もある。

実際、100ワニのグッズ展開などで良くも悪くも話題となっていた店舗はしまむらロフトドン・キホーテなど偏っている。


  • 2020年1月末から新型コロナが流行した影響で生産、物流ライン確保が物理的に困難であった(特に中国ラインは絶望的であった)ため、そのような状況下でグッズ生産を間に合わせるのは2019年中、それも比較的早い時期に発注を掛けていないと無理!

中国日系企業業務停止は2月頭で43%。その43%も同月中頃より徐々に事業再開するところが出て来たという。

それにプリントで済む系グッズは中国製製品をどこの国でプリントしようがそれはmade in chinaとなるであろう。事実、同人系グッズは既製品にプリントをしたものが多くストアに並べられた商品を見てもプリント類が大半を占めており、そう考えた方が自然である。

ぬいぐるみについては不明であるが、ポップアップストア案内では数量限定となっておりそこまで在庫を作っていなかったのかもしれない。

また、グッズ類には日本製も存在する


また、itmediaは以下の記事を作成している。

『20日の関連書き込み約115万件のうち、「疑惑系反響」は僅か約3000件。ステマ疑惑がピークに達した翌21日ですら、全約44万件のうち疑惑系は9分の1程度に留まった。Twitterユーザーの大半は、炎上という“祭り”に参加するより、「普通の感想を述べ合っていた」といえそうである。書き込み内容を細かく分析した武田も「ステマの話題を受けて『ファンであったのに裏切られた』と本気で語っているユーザーは余り多くない印象。元々アンチであったり、電通などへ嫌悪感を持っている人、“ネットリンチ”(八つ当たり)したい様な層が、炎上したことで一気に飛び付いたのでは」とみる。一方で「データ上の2%という割合はそうでもない量。ただ、こうした情報量自体は炎上したかどうかの物差しとはならないと(個人的には)考える。一般人が(Twitterの)画面から接触する情報がネガティブであると、新規読者もネガティブな心理に寄って行きがちである」とも指摘する。』(記事本文のリンク)



炎上後の動向編集

上記のように炎上してしまった本作であるが、ネットコンテンツは忘れ去られるのが早いと言われることを考慮したとしても、今作の人気は凄まじい速度で人気は急落していった。


当初は炎上が長引く可能性が予測されたが、本作完結はまさに日本国内での新型コロナ流行が急速に深刻化したタイミングであった。

志村けん急逝や緊急事態宣言の発令などの激動もあり、コロナに完全に話題を取って代わられて自然鎮火、そして批判が止まったの同時に話題に上げられることすらなくなってしまった


一連の騒動できくちは「死んだ友人を金儲けに利用したのでは」といわれたり、過去の暴言ツイートを掘られたり、(ワニくんのイラストを描いてと発言したユーザーへ)「ワニの話はもう終わったよ」とツイートするなどした結果、かなりのマイナスイメージが付いてしまった。

それに加え、連載が終了したことによって大規模なフォロワー離れが起きており、作品が完結した3月20日時点できくちには約250万のフォロワーがいたが、4月に入って200万を割込み、1年後の4月頃には116万程度に落ち込んでしまっている。


公式Twitterなどではコンテンツを盛り上げようと、定期的にコンテンツ告知や宣伝など話題提供したものの、そのほとんどが話題となることはなかった。

また、時折話題となったとしても、炎上に絡んだネガティブな話題がどうしても付いて回るため、一部ネットユーザーからは「もうワニくんを静かに眠らせてあげて」「ことある毎に墓を掘り返されるワニ」「ワニくんの死体で遊ぶな」「100日後に死体蹴りされるワニ」と痛烈に皮肉られた。


先述の通り、虚偽情報流布や誹謗中傷を行い悪質とされたユーザーへ対して、公式から法的対処がされた。

しかし、その対象となったSNSユーザーには、多数いる問題発言者の中で際立って最も悪質とは言い難い者も含まれていたため、公式側の制裁もまた過剰であるとする見方もあった。

元々炎上の規模の大きさと公式側の反応とにより、今後SNSは愚かあらゆるメディアにおいて『100日後に死ぬワニ』に言及すること自体にリスクが生じ得る状況となってしまった。

これにより『100日後に死ぬワニ』のブームはとどめを刺され、ファン側からコンテンツが発展する可能性や、後世に作品が語り継がれることによって『100日後に死ぬワニ』が改めて評価される機会を失うことへ繋がってしまった



炎上後のコンテンツ展開編集

グッズ販売編集

完結の翌日から新宿ロフトで行われた「追悼POP up SHOP」は初日こそ盛況であったがメルカリなどのフリマアプリ、ネットオークションサイトには買い手が付かない転売品が並び、2日目は初日から一転して人が集まらない閑散とした様子であったという報告がされている

だが、『平日昼間、そして連日の新型コロナウイルス騒動にもかかわらず、狭い物販スペースは約40人の客で込み合い、売り切れるグッズも出始めていた。』(参考)という証言があったり、『コロナ影響が出始めた難しい時期であったにもかかわらず、スタートの1週間で売上は2200万円。100話目を迎えたタイミングでグッズを求める人が多くいた、ということが数字にあらわれています。』(参考)とベイシカ担当が語っている。

その一方でネット上では売れ残ったグッズが在庫処分のような扱われ方をしているという報告もあり、本当に売れたかどうかは不明である。

参考1参考2


また7月24日からは東京駅一1街で物販を行なっているのであるが、こちらもガラガラであるという報告がTwitter上では多数上がっている。参考

余談とはなるが、この企画前後に星のカービィ(プププトレイン)とハイキュー!!(ハイキューショップ)が開催されており、こちらは年数差もあるがコロナの影響など関係ないような盛況振りであった。


『100日後に死ぬワニ』ランキング投票編集

3月21日からアニメグッズや土産品販売を主に行う株式会社Comsが、『100日後に死ぬワニ』の人気投票を行った。しかしこの人気投票は、

  • 期間があまりにも長過ぎる(来年2021年3月20日まで)。ここまで長期間に渡って行われた人気投票は前例がない。投票結果一覧も同票なのに上位下位に分けられるなどやる気がないものである。
  • ランキングに名称記載がなく、パッと見で誰が何位であるか分かりにくい。ワニくんに至っては複数投票先があるなど何を基準に候補を選定したか全く不明である
  • 同会社のミルククランチを買わないと投票が出来ない(投票券QRコードが同商品内に内封されているため)。ちなみにこのミルククランチ、税抜400円なのに内容量は小型のものが2個のみ、ステッカーが一つとあまりにも貧相な代物である。ただし、このクランチの仕様はグラブルのチョコレートクランチと内容物・特典が同一である。
  • 明らかに悪ノリや受狙い投票先が存在するあれこれを狙ったと思われるが、仮に投票したとしても第1位に対してすら特にサプライズはないので、わざわざ投票する旨みを感じさせない。
  • それでいてミルククランチを買わないと投票自体が行えないため、こうしたネット投票でありがちな工作ができず、そうした悪ノリ的な盛り上がりが起こる余地すらない。

というあんまりなものであった。それを念頭に置いての商法であったと推察されるが、余りにも阿漕な代物であることや『100日後に死ぬワニ』のイメージに全くそぐわないことから、この人気投票を白眼視するものも多い。


「Selected by ワニ:好きな曲」編集

3月23日よりAWAに生前ワニくんが聞いていたという名目で下記20曲がまとめられたプレイリストが公開された。

  • 笑顔 / いきものがかり
  • さよならプリズナー / yonige
  • だから僕は音楽を辞めた / ヨルシカ
  • Happiness / 嵐
  • 恋 / 星野源
  • ひまわりの約束 / 秦基博
  • マリーゴールド / あいみょん
  • 恋のメガラバ / コロナナモレモモ
  • アンパンマンのマーチ / ドリーミング
  • 結晶星 / KANA-BOON
  • ナンダカンダ / 藤井隆
  • Believe / Folder 5
  • 遠く遠く / 槇原敬之
  • 道 / GReeeeN
  • 大切なもの / ロードオブメジャー
  • 夢番地 / RADWIMPS
  • こいのうた / GO!GO!7188
  • 365日の紙飛行機 / AKB48
  • 卒業の歌 友達の歌 / 19
  • あ~よかった(setagaya-mix) / 花*花
  • Believe in yourself / 阿部真央
  • 生きる / いきものがかり

ファン達はこのプレイリストに対し、

  • 何を基準として選ばれたのか全く不明である。
  • いきものがかりやKANA-BOONAKB48など露骨にタイアップや製作側の趣味が感じられる曲が入っている。
  • 現実世界の曲やバンドを出されたら当作の世界観を損ねる。
  • ワニくんはプロのゲーマーを志していたはずなのになぜゲームに関する曲が1つもないのか。
  • そもそも作中において、ワニくんが音楽を聴く描写が一切存在しないのにどうしてこんなものを作ったのか。

と多くの批判を浴びせている。


コラボカフェ編集

4月1日から池袋でコラボカフェが期間限定で開店したが、予約開始時から予約が入った形跡がほとんどなく、開始後に書かれた2つのレポート記事には共に「客は私一人だった」と書かれてしまうほどであった。参考1 参考2

さらには新型コロナウイルスの流行の深刻化によって4月4日から臨時休業、延期することとなったが、実質的に予約者がゼロ(取材へ来た記者など、純粋な客とはいえない者ばかり)であったために大赤字での閉店を疑う声も存在している。

本来ならば4月24日から大阪でもカフェが開店する予定であったが、こちらも延期となっている。


延期から半年以上が経っても再開アナウンスがない上、10月現在このコラボカフェでは『邪神ちゃんドロップキック'× プリンセスカフェ』が開催されており、コラボカフェは事実上打切となったものと思われる。


書籍版編集

書籍版は発売日と新型コロナウイルス流行に伴う国の緊急事態宣言発令が被るという不運こそあったものの、予定通り4月8日に無事発売された。


しかし書籍版の売りであり帯にも明記されている「書き下ろし漫画28P」について、その中で書き下ろし「漫画」は僅か6Pで、残りはイラストや小さな挿絵、且つ書き下ろしページを全て合わせても28ページに満たない可能性があるというものであったため、「優良誤認ではないか」と問題視され、現役弁護士も「優良誤認に当たる可能性が高い」との見解を示している。

具体的なページ数を提示し、それが「書き下ろし漫画である」と思わせるような表記をしているためであり、これが「書き下ろし28P」か「書き下ろし漫画6P」なら問題はなかったと言われている。


また当の書き下ろし漫画についても、生前ワニくんと仲の良かった者たちがまるでワニくんなぞ最初からいなかったかのように日常を謳歌するという代物であり、ワニくんの死がまるで茶番であったかのような印象を読者に与えた。


また書籍版発売と同時期に、あるTwitterユーザーが本編の画像をコラージュして作成していたパロディ作品である『虐待されるワニ』に対して小学館がDMCA申請を行なっている


5月22日ゲッサン公式Twitterが「書籍版が累計35万部に到達した」したとツイートしている。

ただし、何の数字かは明かされてない上、ネット上を見る限りでは増刷が掛かった形跡がない点は考慮すべきであろう。

また、日本出版販売が運営するWEBメディア「ほんのひきだし」では「2020年春(4〜6月)に一番売れたコミックス第1巻」として、本作の書籍版を紹介している。このランキングは期間内に「第1巻」が発売された漫画に限り集計されており、尚且つ「既存作品のスピンオフやコミカライズ」・本作のような「一巻完結」の作品も同じようにカウントされているため注意が必要である。


ちなみに書き下ろしページについてであるが、とある個人サイトに全てのページが無許可で貼られ長期間削除されずに残っていた有り様であった。(現在は消滅)


絵本版編集

6月19日には絵本版として「絵本版100にちごにしぬワニ 1にちめから30にちめまでの13にちかん」が発売された。これは1 - 100日目までを3冊に分割して刊行された。

しかし、その販売手法は

  • 全32ページながら、1200円+税という書籍版より高い強気な値段設定(書籍版は1000円+税)
  • 分割方式であり初刊には30日目までしか収録されていないのだが、30日のうち13日分しか内容がない
  • 絵はすべて連載分からの使い回し。しかも4コマ中1コマしか使われていない

と手抜きといわれても仕方ない程の出来で、炎上収束後としては1番大きな批判を受けている。

その上、残り2冊については2021年5月18日にようやく発売されたが、コマの中の吹出しを消さないという手抜き振りであった。


余談となるがきくちフォロワー数が急落したせいで絵本の帯が複数回下方修正されていることが確認され、一部で話題となった。


100日後に死ぬワニを改めて語り尽くす60分編集

8月2日にTwitter上で「100日後に死ぬワニを改めて語り尽くす60分」という配信が行われた。

配信には人気タレントやテレビなどで活躍する「文化人」的人物が多数参加しており、彼らのファンからも大いに注目されていた。


開始当初は約3万人が視聴していたのであるが、本来期待されていた作品そのものの話題はそこそこに切り上げ、途中からはステマの否定(内容は前述のものとほぼ同じ)と批判者への反論をし、最後はいきものがかりのライブで締めるという内容であった。

目新しい情報がなかったこともあって、視聴者は配信中に開始当初の1/10となる約3000人まで減ってしまった。


こんな時だからこそ「100ワニ」といっしょにKEEP SMILE!編集

こんな時だからこそ「100ワニ」といっしょにKEEP SMILE!」というクラウドファンディング企画が行われたが、目標金額20万円に対し集めた金額は15万6000円と目標達成にはならかった。

ただし、このプロジェクトは目標金額に達していなくても支援者に返礼品を送るAll in型となっておりお金を集めて何をしたいかも不明瞭であったため、「クラウドファンディングの皮を被ったグッズ販売なのでは」ともいわれている。

だが、このプロジェクトの反響の低さは炎上騒動に足を引っ張られたことを表しているといっても良いだろう。


『100日後に死ぬワニ』 ドン・キホーテ限定アパレルコラボ編集

『100ワニ』ブームも冷え切った10月23日、唐突にドン・キホーテ限定のアパレルコラボが発表されたが、内容は冬物のパーカーが3種類とお粗末な代物であった。

ドン・キホーテは商品を卸す際、処分品を捨て値で買い叩くことがあるため「不良在庫を押し付けられたのではないか」と揶揄する声もある。


中国進出?編集

11月17日、Twitterの片隅で何と上海でコラボカフェ及びグッズ販売が行われることが告知された

告知ポスターを見る限り、グッズは日本国内で販売されたものそのままであると思われるため、「国内で売り損ねたグッズを何が何でも捌こうとしているのではないか」と卑下する声もある。

また、書籍版は中国語版が発売されており、上海国際児童書フェアにも出展されている本国でさえ話題にならない辺り、新規客層の確保及びそこからのコンテンツ発展は期待出来ないであろう。

何らかの勢力が中国で当作を広めたいのだろうか…あるいは国内での販促が不可能となり、グッズの在庫が不良債権に化けたため、どんな手段に訴えても元手を取ろうとしているのであろうか…?

中国語版は一応重版が掛かる程度には売れているようであるが


『100日後に死ぬワニ』紀伊國屋書店特設コーナー編集

21年1月31日まで「紀伊國屋書店 西武渋谷店」に『100日後に死ぬワニ』の特設コーナーが設置されたが、「グッズを手に取る人はいなかった」との書き込みがある。「紀伊國屋書店 国分寺店」などでも特設コーナーが21年2月21日17時まで展開されたが、こちらもグッズの購入報告は上がっていない。


映画「100日間生きたワニ」編集

2021年2月17日、一時は頓挫したのかとも思われていた劇場版の情報がついに解禁された。

劇場版の公開に至った経緯については映画の制作資金に文化芸術復興費補助金を使用したため、焦げ付いた場合詐欺に問われるためと思われる。


しかし劇場版タイトルは『100日間生きたワニ』に変更されてしまった。

2021年5月28日公開の予定。監督、脚本にはカメラを止めるな!上田慎一郎とその妻であるふくだみゆき、キャストには神木隆之介中村倫也木村昴新木優子ら、スタッフにも湖川友謙亀田誠治らが名を連ねるという錚々たる面子を揃えており、主題歌は引き続きいきものがかりが担当する。


監督を務めることになった経緯について、上田は自身のTwitterで「僕個人が企画書を作って「これを映画化したいです!」と提案したのが映画化出発です。タイトルの変更も自分から提案しました。」と語っている。


これを聞き、「友人の死を受けて描いた作品なのに、タイトルの変更を受け入れるのは愛着がないのではないか?」「タイトルのインパクトが最大の売りなのに、この期に及んでかなぐり捨てるのか?」「突然やって来る死について考えさせる、という建前さえ放棄するのか?」ときくちのスタンスを疑う声が上がっている。


これに関して公式は「コロナ禍で“死”が日常化したため」と言及しているが、前述の炎上騒動を踏まえて「サジェストが汚染されたから、タイトルを変えて炎上をなかったことにしようとしているのでは」と邪推する者もいる。

フジテレビTV番組「ワイドナショー」内でこの話題が取り上げられた時もサッカー元日本代表MF・前園真聖「何か内容が入って来ない」ダウンタウン松本人志「絶対に変えなくていい。インパクトがめちゃくちゃ弱まる」と指摘。MCの東野幸治「こういうタイトルの変え方はどうなのかなと思います」と苦言を呈している。

また発表当日に公式アカウントで企画された『100ワニ100日企画』も大して盛り上がりを見せることはなかったが、82日目の5月10日、急に映画公開の延期が発表された。これまで『100日後に死ぬワニ』の企画において延期したものが再開した事例はないため不安の声が広がったが、その後7月9日に無事公開された。


……のだが、8月5日(1ヶ月足らず)を以て多くの映画館で上映終了となった事が、監督である上田のTwitterにて報告された。



連載終了1周年記念配信編集

2021年3月20日、連載終了から1年が経ったこの日、映画出演者である神木隆之介・中村倫也・木村昴の3名と上田慎一郎、ふくだみゆき両監督を呼びLineLiveで「連載終了1周年記念「100日間生きたワニ」生配信特番」と銘打ち、生配信を行う予定であったのであるが、同日に発生した宮城県地震の影響を鑑みるという理由で急遽中止になった

そのため、配信は中止になったという告知が書かれた一枚絵が映されるだけだったのだが、なんと配信開始直後から閲覧者が集まりだし、コメント、投げ銭までが行われた。

最終的にはなんと文字通り中身のない配信に約35000人の視聴者が集まるというおかしな事態になった。

元々この配信はTwitter上ではほとんど話題となっていなかったこともあり、サクラスクリプトを仕込んでいたが、中止情報が伝達されず、スクリプトのみ予定通り実行されたのではと見られている。

のちに当日録画されたものが期間限定で配信されたが(当配信内で地震の余震と津波注意報が出てたのを懸念して生放送を中止した旨を伝えている)、ワニの話をする視聴者コメントはほぼ無く(「映画館で○○さんの声が聴けるなんて!」というような出演する役者さんへの声援が殆ど)、ワニの映画の話は10分もなかった(役者さんに100日間何を続けたい?みたいな質問を答えさせるコーナーが大半)という映画に対する期待が持てない代物であった。



そして…編集

と、本作の商業展開は尽く失敗しており人気回復には至っておらず、むしろ何かをする度にイメージが悪化するという最悪の状態になっている。

リリースすることが発表されていたゲームアプリに関する続報は未だに発表されておらず、こちらについては完全に頓挫してしまったことが示唆されている。


一時は200万越えのフォロワーを有しておきながら流行語大賞にノミネートされることさえなく、イメージソングを担当したいきものがかりも紅白歌合戦に選抜されなかったことから、世間やマスメディアも『100日後に死ぬワニ』をなかったこととしようとしている可能性がある。


書籍版やグッズ類は当初それなりに売れていたが炎上悪化に伴い先述の通り現在は全く売れなくなってしまい、一部では福袋傘増しや他クレーンゲームの景品を傷つけないためのクッションに使われているという報告が上がっている。

かつて『100日後に死ぬワニ』に注目していたユーザーたちも、「存在を忘れていた」「内容を思い出せない」「もうどうでも良い」と作品に対する情動を完全に失っており、この先『100日後に死ぬワニ』がいかなるアプローチを行おうが、収益化はおろか資金回収さえできないと言い切っても良く、100日後に死ぬワニ公式のTwitterアカウントに貼られている問い合わせフォームや公式グッズ販売サイトは映画版Blu-rayが発売した2022年1月19日の数ヶ月後に消滅している。


きくちゆうきの起訴とその判決編集

2021年6月3日、ブラフかと思われていたきくちゆうきの訴訟へ対する判決が下った。


きくちが代理人とした福永活也が当裁判を担当したが、判決は敗訴。

Twitter上での名誉毀損に当たる投稿の発信者情報開示を求め倉敷CATVを訴えた一審判決で、(代理人である福永活也の案件に詳しい山口三尊の取材によると)「死ぬワニとの関連以外の投稿根拠がない」「投稿が繰り返されてない」等として請求は棄却され、裁判費用は原告が負担するという判決が下された。

要約すると「原告が死をテーマとした作品を作った以上、『死ねば良いのに』という感想だけでは作者と作品のどちらに向けられたものか分からない」ということである。

きくちは同代理人による起訴を後2件残しているようであるが、この有り様ではそれらの裁判も期待出来そうにない。


これを受けSNS上では「名誉毀損ではなく、(ステマ疑惑やそれに関するデマの流布等の)『信用毀損』や(ファンや作品を侮辱することで商品価値を著しく貶めた者への)『威力業務妨害』で攻めた方が良かったのでは?」「本人へのリプライは愚かハッシュタグさえ付いてないのに何故このツイートを選んだのであろうか、もっと露骨で悪質なものはあったのではないか?」「起訴を起こすことによって、きくちへ対し世論からの評価がより悪化する事態とならないであろうか?」と大きな波乱を呼んでいる。



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