リリーナ(ファイアーエムブレム)
りりーな
概要
設定画では赤っぽい服だが、戦闘中のグラフィックは魔導士の際は全体的に青っぽい色調で、賢者になると白のローブに青のマントという姿になり、かなりイメージの変化が大きい。そのため、この賢者のドット絵に準拠した白いローブ姿のイラストも良く描かれている。
15歳の主人公ロイとは同い年の幼馴染で、『ファイアーエムブレム大全』によると出会いは本編の3年前。『烈火の剣』では特定の条件を満たすと、ロイとリリーナが初めて出会う場面を見ることができる。
なお、このときヘクトルが「兄上(ウーゼル)の葬儀から15年」と話しており、さらにエピローグ(終章から1年後)の時点でウーゼルの死は広まっていると明言されている。普通に考えれば、この段階で葬儀はすでに済んでいるはずで、素直に読み解くと『封印の剣』本編開始の5年ほど前(ロイとリリーナは10歳ごろ)となり、書籍の記述と矛盾している。
魔道軍将セシリアが賞賛するほどの天才的な魔道の才能を持つ。ちなみに次作烈火の剣での母親候補はリンディス、ファリナ、フロリーナと魔道士は一人もいない。ヘクトルに魔道の才能があるはずがないため、どこから魔道の才を得たのかと言われることも。
ゲーム開始直後から顔見せとして登場するものの、実際の加入は中盤手前とそこそこ先。反乱軍の手で捕らえられており、ロイの助けで城を取り戻すも直後に父の戦死を知らされ、父の死を悲しみながらも盟主の娘としてロイとともにベルンの脅威に立ち向かう。
ロイに並んで支援相手の数が多く、彼との支援をAにしておくとEDが変わるので結構優遇されている。
ただし、ロイにベタ惚れしているため、支援会話を経て恋愛に発展するのはロイ相手のみで、殆どは上司と部下や、彼女が軍にスカウトした人物に対するものが多い。
幼馴染のロイに対する思いを相談する場面が複数のキャラに対してある年頃の乙女でもある。
但し師匠であってもセシリアには相談しないのはライバル意識であろう。
戦いの後は亡き父の後を継いでリキア同盟の盟主となり、戦いに荒れたリキアの復興へと力を注いでいく。労力の甲斐あってリキア同盟は再興されていき、リキア同盟の美しき盟主としてその名を歴史に残すことになる。
ロイと結婚した場合も同様だが、この場合は結婚によってフェレとオスティアが一つに纏まり、最終的にはリキア全体が統一され、リキアは太古の昔に勇者ローランの手で建国されたリキア王国としての姿を取り戻すことになる。
ユニット性能
ユニットの個性としては魔力の上昇率が異常(75%というHP並みの伸びでダントツの1位)であり、普通は下級職Lv20になる前に既に魔力20(下級職最高値)になり、上級職Lv10になるころにはカンストするという驚異的な魔力を誇る。多くのユニットが守備>魔防であることや、強敵であるドラゴンナイトやマムクートは素早さや魔防が低めであるということもあり、下級魔法のファイアーの一冊でさえあらゆるものを焼き尽くす強力な火力を発揮する。そのため、往々にして魔王だの魔砲少女だの言われ、封印の剣の語り草の一つになっている。その馬鹿力は父親似なのか。
「今のはフォルブレイズ(※最強の理魔法)ではない、ファイアーだ」はネタじゃなくて割とマジな話。
ちなみに炎魔法のイメージは強いが、遠距離魔法サンダーストームを手にすれば今度は地獄のいかずちのごとき威力を発揮する。オスティアの姫は炎帝にして雷帝でもある。もはや天災である。
また、加入直後にロイから手渡される魔道書は雷魔法のサンダーであり、本編で最初に使用した魔法は炎ではなく雷というケースは多い。
弱点は命中に強く関係する技が非常に低く、速さもやや低くなりやすいこと。また、魔道士系の宿命としてHPや守備が弱い。ただ、リリーナは幸運が高く理魔法は一部を除き命中率が高いため(必殺率は低いものの)技は低くても問題にならない事が多く、速さが伸びるかどうかという点が評価をわける場合が多い。
逆に言うと速ささえ何とかなれば攻撃に必要な能力は高水準で、そこをドーピングしてでも使う価値はある。
クラスチェンジして賢者になると杖が使用できるようになる。初めはライブの杖しか使用できないが、その膨大な魔力故に味方司祭より遥かに高い回復力を発揮する。
高位の杖を使えるようになればマップを包み込む勢いで20マス先までが緑色の回復範囲に包まれ、さらにトライアルマップ限定のリザーブを使えばその400マスの味方全員が一気に回復する。
破壊王のように言われがちだが、優しいのである。
第8章開始時に仲間になるが、開始時は武器もない状態で牢屋(鍵付きの小部屋)に入れられておりしかも敵アーチャーに狙われた状態になっている。そのままではやられてしまうので敵の攻撃範囲から逃がし、早めに合流しよう。合流後にロイで話しかけるとサンダーの魔道書を入手するイベントが起こる。
封印の剣は全体的に3作目紋章の謎のオマージュが多いが、彼女も偏ったステータスや、リリーナで説得して仲間になるユニットがいる(賊系統のユニットが多い)など、初代ヒロインシーダと似通っている部分がいくつか散見される。
ただしシーダは超スピード特化で、リリーナは超パワー特化なのでステータス的にはかなり特化方向が異なる。(紙装甲なのは共通)
属性は光。支援相手はロイ、ボールス、バース、オージェ、ゴンザレス、マーカス、ウェンディ、ガレット、アストール、セシリアの10人。
ロイと組むのが王道かつ鉄板。攻撃・命中・必殺に最大限補正がかかり、長所を伸ばしつつ短所も補える。支援進行も本作ぶっちぎりの早さで、わずか36ターンで支援A成立。ストーリー、実用性の両面で最良の組み合わせと言える。
余談だが、開発中は属性が雷(説明書で確認できる)だったため、支援効果とリリーナ本人との相性がよくなるようにわざわざ変更されたことになる。おそらく、メインヒロインをスタメン起用してもらえるように配慮された結果だろう。
ファイアーエムブレムヒーローズ
美しき盟主 リリーナ
属性 | 赤 |
---|---|
兵種 | 赤魔/歩行 |
武器 | ボルガノン+→フォルブレイズ(専用) |
奥義 | 爆火 |
A | 攻撃3 |
C | 攻撃の紋章3 |
炎魔法を使う赤魔。攻撃と魔防も高いが速さと守備に劣る重火力タイプ。体力もやや低く、近接武器だと有利不利問わずにすぐに倒されてしまう。
スキルは火力に関わるものが多く、あまり戦闘時に有用なスキルは多くないが、攻撃の紋章3は有り難い。
当初は専用武器が存在せず、デフォルト武器のボルガノン+もかなり微妙な性能で継承は必須と、いまいちパッとしない性能であった。
しかし2018/4のアップデートで、専用武器として神将器フォルブレイズの習得が可能となった。
原作のフォルブレイズは最低威力・最軽量・幸運+5と言うものだったが、FEHではそれを大胆に無視し、代わりに原作リリーナの性能を再現する事に特化した性能となっている。
具体的に言うと、デフォルトで最も魔防が高い敵の魔防を-7減少させる「魔防の封印3」、練成時は自分からの攻撃時に攻撃+6となる「鬼神の一撃3」と同じ効果が付与される。
この2つはシナジーしており、封印影響下にある敵を自分から攻撃すると実質攻撃力+13。元々高い攻撃のステータスと相まって、原作を思わせる驚異的破壊力を得る事が可能なのだ。
Aスキルに鬼神の一撃3をつければ練成効果と重複してさらに攻撃力が上がるし、相性激化3ならば他への攻撃力は上がらないが緑は問答無用で焼却できる。
……余談だが、鬼神の一撃3はバレンタインロイ★5、相性激化は通常ロイ★4から継承可能である(他にも継承元はあるが)。
通常の魔法アタッカーの場合、追撃で火力を出すために攻撃力以外にも速さが重要で、敵の反撃に耐えるための耐久面も……となり、スキルで速さや耐久を伸ばせるセリカや、似たようなステータス傾向のサナキやアルヴィスなどのほうが使いやすい場合も多い。
ところが、彼女の場合火力に特化しすぎているため同レベルで相性互角のユニットでも追撃するまでもなく一撃で倒せる場合がかなりあり一撃で相手を倒せれば反撃はされず、追撃も受けることはないという無茶苦茶理論で普通に考えれば不利なはずの相手に完勝できてしまう場合が往々にしてある。
そのため、もともと高い攻撃力をさらに上げて文字通りの一撃必殺を狙うという他の魔法アタッカーとは一味違う構成が可能で、遠距離同士の撃ち合いの場合、一撃で倒せる相手には有利、倒せない相手には不利、という通常とは全く異なる基準の有利不利が発生する。
「凶星」などダメージ増加系の奥義発動時は最早誰一人として耐えられないため青属性ですら隙をついて撃破できる。
また、Bスキルに「○殺し」をもたせれば、対象ユニットに対しては速さが無関係になる。緑相手はスキルなしでも十分、赤魔は環境に少ないので、剣殺しがおすすめ。
かなり特殊なタイプではあるが、とにかく攻め倒せば良いと言うのはわかりやすく、ブレードと異なり味方の補助がいらず単騎で運用できるため、意外と取り回しはしやすい。
甘く切ない贈り物 リリーナ
属性 | 緑 |
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兵種 | 緑魔/騎馬 |
武器 | 緑のプレゼント箱+ |
奥義 | 烈火 |
A | HP攻撃2 |
C | 攻撃の指揮3 |
2018年バレンタインの特別バージョン。なんと馬に乗って登場。
通常版と比べて、攻撃と魔防はやや落ちてしまったが苦手の速さは改善している。初期武器は射程2の敵のバフを無視する効果。
やはり初期スキルはイマイチでパーティが厳選される。騎馬特攻や近接武器だとほぼ一撃なので大幅な継承が必要になってくる。
外伝シナリオではプレゼントを贈るリリーナを見られるが、相手はロイではなく烈火の世界から来た若かりし頃の父ヘクトルである。封印の剣ではヘクトルは戦死してしまうため、感動的な一幕である。
一見、母親について「リンディスではない」と言われているように見えるがリンディスも騎馬版が存在しているため結局の所、リリーナの母親は不明となっている。
浜辺に咲く華 リリーナ
属性 | 赤 |
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兵種 | 暗器/騎馬 |
武器 | 葉の扇+ |
奥義 | 魔防の大応援+ |
A | 攻撃魔防の孤軍3 |
B | 守備の混乱3 |
C | 攻撃の開放3 |
2019年7月に登場した水着姿の超英雄。ステータスは通常版とバレンタイン版で比べると魔防が上がって守備は落ちた(この中で一番低い)。
葉の扇は戦闘中、敵が受けている弱化の合計値を自分の攻撃に加算【暗器(7)】(戦闘中に攻撃していれば戦闘後に敵とその周囲2マスの敵の守備、魔防-7(敵の次回行動終了まで)効果になっている。攻撃魔防の孤軍3で攻撃は55で魔防は40と攻撃の高さは健在である。守備の混乱3と攻撃の開放3でサポートも出来る。攻撃もサポートも可能な構成になっている。
バレンタイン版同様に騎馬特攻には注意。反撃が出来ない近接武器とやはり速さが低いので追撃されやすい点にも注意。
7月9日にイラストの差し替えが発表された。某林檎社の規制かと思いきや担当イラストレーターのBUNBUN氏の要望で顔が修正している。後の更新データで適応される。
またせっかくの大胆な水着姿なのに水着英雄たちが活躍した戦渦の連戦イベントにおいてロイがメインにも関わらずコンビ枠をウォルトに奪われ、完全スルーされたことがネタにされた。
煌炎の盟主 リリーナ(伝承英雄)
属性 | 赤 |
---|---|
兵種 | 赤魔/騎馬 |
武器 | 業炎フォルブレイズ(専用) |
奥義 | 天与の魔道(専用) |
A | 攻撃魔防の孤軍4 |
B | 魔防の封印3 |
C | 鼓動の幻煙3 |
・業炎フォルブレイズ…奥義が発動しやすい。1ターン目開始時、奥義発動カウント-1。戦闘開始時、自分のHPが25%以上なら戦闘中、攻撃/魔防+6、かつ自分と敵の戦闘順入替スキル無効
・天与の魔道(2カウント)…自分から攻撃したとき、戦闘前、特定範囲の敵に(自分の攻撃-敵の守備or魔防)×0.8のダメージ
2020年12月から登場。火の伝承英雄。サイファにもあった賢者の白ローブ姿になっているが、騎馬になっている。ステータスは攻撃魔防型。
二次創作では
作中の台詞だけから判断すれば父の死に立ち向かう健気で気丈な娘であり主人公にべた惚れの幼馴染という大変オーソドックスなヒロインなのであるが、先述のとんでもない性能かつその才能に困ったり苦しんでいたりする様子もないために、破壊兵器が健気な台詞を喋っているというギャップが生じてしまい、ある種のネタキャラともなっている。
そのため、二次創作では真面目なものでさえも原作よりも肝の据わった性格になったり、「怒らせるとものすごく怖い」という描写が良く見られる。
ロイとの関係性もロイに守られるという単純な形にはなかなかなれず、頼れるけど怖い…という引き気味な反応をされたり、あるいは嫉妬を向けられた他の女の子が恐怖で縮み上がったりといったことにもなる。
サイファでも「ロイに抱きかかえられたイラスト」と「恐るべき表情で凄まじい爆炎を放っているイラスト」がそれぞれ存在する。