概要
千葉県の松戸市、我孫子市、鎌ケ谷市、野田市、流山市、印西市、白井市と、
歴史
市の前身である千代田村は水戸街道(現国道6号)沿いの寒村に過ぎなかったが、明治時代に鉄道が開通して駅が置かれ、大正時代に現在の東武野田線との分岐駅となった事で駅周辺に市街地が形成された。この時期に近隣の明治期の開拓村である豊四季村を合わせて柏町となる(柏は千代田村内にあった地名。豊四季村との合併時に千代田町にならなかったのは皇居の別名である千代田城と同名を憚ったためだとか、千葉県内に同名の村が複数あったためだとか言われている)
戦後、近隣の町村を合わせて東葛市が成立するも、元々松戸との結びつきが強かった旧小金町は間もなく分離し松戸市に移管。このゴタゴタで市名も柏に戻る(東葛市は2ヶ月に満たない短命な市名だった)。高度経済成長期に差し掛かると、光が丘団地や豊四季団地などの大型団地が建設され、市は国鉄常磐線や東武野田線の沿線に住宅が立ち並ぶベッドタウンに姿を変えた。1971年、常磐線複々線化がなされ営団千代田線の直通が開始。1973年、柏駅前に郊外型デパートの先駆けであるそごうが開店するとともに、日本初のペデストリアンデッキが竣工し、駅周辺は瞬く間に県内でも有数の商業拠点に発展した(それまでは東葛地域の拠点都市は松戸市だった)。2004年の沼南町の合併、翌年のつくばエクスプレスの開業を経て、現在に至る。
地域
常磐線・東武野田線(愛称・東武アーバンパークライン)柏駅周辺は、かつての目玉店舗であったそごうこそ閉店したが、今も個性的な古着屋、カフェ、雑貨屋などなどが軒を連ねる千葉県最大の商業拠点であり、「東の渋谷」などと言われることがある。一方で柏は東京から少し距離のある郊外の都市であり、市内(主に旧沼南町)にはのどかな田園も抱えている。
原発事故の影響で放射能の「ホットスポット」が観測され一時的に転出が増えた時期を除き、子育て世代の流入で人口増が続く。市北部のつくばエクスプレス沿線では東京大学柏キャンパスなどが立地し新しい街づくりが進んでいる一方、かつて高度経済成長期には新興住宅地であった市南部は住民の高齢化が進んでいる。
プロサッカークラブの柏レイソル の本拠地。いわゆる自家用車の「ご当地ナンバー」として「柏」ナンバーがある。
戦時中、この地域には陸軍柏飛行場があり防空戦闘機(四式戦闘機、五式戦闘機)が配備され、またロケットエンジン搭載戦闘機「秋水」の開発実験が行われていた。現在はその敷地の一部が航空自衛隊の送信所として残っている。また隣の鎌ヶ谷市と跨る形で海上自衛隊の下総航空基地が存在する。