概要が、キレた。
シリーズの血を受け継ぐ"ソリッド"ではない、新たな"メタルギア"
2013年2月21日にコナミから発売した。今までのMGSシリーズとは違い、完全なスタイリッシュアクションである。開発はMGSの小島プロダクションと、ベヨネッタなどを産み出したプラチナゲームズも携わってる。納得のスタイリッシュさである。
戦闘システムは一般的なアクションものに近いが敵や装甲をバラバラに切り裂く「斬撃モード」や、斬撃モードによって切り裂いた敵からユニットを奪って回復する「斬奪」というシステムが特徴的。
また敵の攻撃を防ぐ「シノギ」等、ゴリ押しではやっていけない、攻防一体の戦い方が重要となる。
ハードはXBOX360とPS3、Windows PC。(国内ではPS3版以外は発売されていない)
なお、Xbox360版はリージョンフリー、PS3版はリージョン制限がもともとないため、海外版ソフトの国内ハードでの起動は可能。
(ただし、Xbox360版では国内のマーケットプレースにコンテンツの登録がされていないため、日本のタグではDLC及びソフトの購入は出来ない。)
WindowsPC版はSteamでの販売だがリージョンロックがされており、アジア圏での購入及び起動は基本的に不可能となっている。
国内版と海外版には音声や言語以外に切断面の色、サイボーグの血の色、一部残虐シーンが編集されているなどの違いがある。
DLCは各機種共通で追加のカスタマイズボディと追加ミッション・シナリオが配信されている。(入手方法は国により異なり、全て販売されている場合もあれば店舗特典となっている場合もあった)
ただしDLC「木刀蛇魂」は日本限定となっており、日本で正規販売のされていないXbox360版とWindowsPC版では入手が出来ないDLCとなっている。
ゲーム本編で使用できないものだが、Xbox360限定でアバター用のコスチュームやアイテムが配信されている。
2017年08月にXbox360版はXboxOneの下位互換機能に対応、国内のハードでも互換機能を使用できるのでパッケージ版を所持していれば互換プログラムのダウンロードは可能だが上記のように日本のストアでは取り扱っていない為、日本語設定の本体でソフトの起動とDLCの入手は不可能となっている。
あらすじが、キレた。
ガンズ・オブ・ザ・パトリオット事件から4年後、戦争経済の終焉と共に『愛国者達』による情報統制を失ったアメリカからのサイボーグ技術の流出、SOPシステムの崩壊によるPMCの混乱により戦場には新たな非対称性が生まれていた。
民間軍事警備会社マヴェリック社に勤務している雷電は、徐々に平和になりつつあるアフリカの某国でンマニ首相の護衛任務にあたっていた。
しかし、道中でメタルギアRAYやサイボーグ兵士といった予期せぬ戦力の襲撃に遭う。
雷電は全力で首相を護ろうと奮戦するも謎の男ジェットストリーム・サムに敗れ、デスペラード社のサンダウナーによって首相は殺害されてしまう。
それから三週間後、雷電は新たなボディを身に纏い、デスペラード社が関与するアブハジアでのテロ計画の阻止に臨む。その闘争は雷電をトラウマと向き合わせ、新たな戦場へと引きずり込んでいくのだった・・・。
登場人物が、キレた。
マヴェリック・セキュリティ・コンサルティングInc
武装解除・動員解除・社会復帰(DDR)業務等を行っている民間軍事警備会社(PMSCs)。
MGS4に登場したビッグ・ママ亡き後のレジスタンス組織「失楽園の戦士」に職を提供するためにボリスが設立した。
元失楽園の戦士たちの社会復帰の為に、多くのPMCと異なり過剰な戦力を投入しないクリーンなイメージを売りにしている。
後に望まぬサイボーグ化をすることとなった子供たちに職や生活を与えるべくサイボーグ派遣業務も始める。
主人公。アフリカでンマニ首相を護衛していたところをデスペラード社の部隊に襲撃され、サムに片腕と左目を奪われた。その後新調されたサイボーグボディを身に纏ってデスペラード社とその裏に潜む陰謀に挑むことになる。
- ボリス・ヴャチェスラヴォヴィチ・ポポフ
マヴェリック社の社長でありロシア出身で元ソ連軍。
通信で雷電の戦いをサポートする。
また、旧ソ連時代のコネを用いて航空部門専門のPMCから輸送用の無人機を借りるといったサポートも行なう。
MGS2で登場したセルゲイ・ゴルルコビッチの知り合いであり、彼の孫娘であるサニーの救出の際や以降の『愛国者達』との戦いでは裏で雷電とは協力関係にあった。
ロシア製のブルパップアサルトライフルMAK-200を他社に先駆けて採用したが、他社が真似して使用していることを気にしており、特にデスペラード社が使用して自社員に向けることに腹を立てている。
- ケヴィン・ワシントン
国連と提携するNGOで兵士を対象としたDDR等の業務を行っていたが、限界を感じていたところでボリスと知り合ってマヴェリック社に入社。
社内では作戦立案や事前調査を行っている。
主に企業や地域の情報について雷電をサポートする中で女癖の悪さから雷電にからかわれることもしばしば。
屈強そうに見えるが実は運動オンチの文科系。
- コートニー・コリンズ
今回でのセーブ担当。
ケヴィンの大学の後輩で、世界の不平等さに疑問を持っていた時に彼に紹介される形でマヴェリック社に入社した。
社内ではデータ記録や現地コーディネーター、事前調査を担当している。
主に現地の状況などの情報について雷電をサポートするが、事前調査の際に料理を食べ歩く事から食事に関する話題にずれることもしばしば。
雷電に口説かれたり、暴走する雷電をなだめたりと忙しい。
彼女自身も相当なドジであり、仔月光をかわいいと言うなど、少々センスがずれている。
雷電とともにンマニ首相を護衛していた双子のサイボーグ。
物語冒頭でサンダウナーに義体を破壊されて倒されるも、保護機構が働いて脳は無事であり、救助が間に合ったこともあって生存。
戦闘能力はそれなりに高く、一般サイボーグであればブレード一本で無傷で切り抜けることが出来るがメタルギア相手では無理で、サンダウナーとはそれなりに戦えたものの、敗れている。
デスペラード・エンフォースンメントLLC
紛争への介入だけでなく麻薬の取引、人身売買などにも手を染めるその名のとおり無法者といえるPMC。
大量のサイボーグを雇ったり高価な最新装備を持つなど、単なる無法者とは思えない豊富な資金を有している。
カリフォルニアに吹く熱風の名を持つ「破滅を呼ぶ風」の一人。
北アルプスの乾いた北風の名を持つ「破滅を呼ぶ風」の一人。
季節風の名を持つ「破滅を呼ぶ風」の一人。
「ジェットストリーム・サム」と呼ばれる男。
実はデスペラード社に契約しているコントラクターではない。
アラビアに吹く砂嵐の名を持つ破滅を呼ぶ風に次ぐ実力者。
- サイボーグコントラクター
デスペラード社と契約したサイボーグ。
汎用的な脳殻とサイボーグボディを用いているため、どのサイボーグもほぼ同じ外見となっている。
外見は同じでも製造会社により性能に差異がある。
左腕にはホログラフィックメモリーが内蔵されており、さまざまな情報を蓄えられている。
本来はボディが破壊されても脳(脳殻)が破壊されない限りは保護機構により一定時間は生存可能だが、デスペラード仕様のボディは大破すると機密保持のために自爆する。(ただし手足を失い戦闘不能となった程度では自爆しない)
これは契約内容のうちとなっており、それを承知でコントラクターは契約している。
通常型のサイボーグに加え装甲が強化された強化型サイボーグ、更なる重装甲化に加えハンマーを装備した重武装サイボーグがいる。
戦闘を拒絶し、ダンボールに引きこもっているものもいるという。
デスペラード社が運用する兵器
アームズテック社製の二足歩行型無人機のデスペラードモデル。
通称「月光」。
- トライポッド
アームズテック社製の無人機のデスペラードモデル。
- スライダー
MGS4にてレイジング・レイヴンが運用したものがベースとなった飛行型の無人機。
トライポッドをベースとしているようで、トライポッドに翼とアームが生えた外見となっている。
サイボーグと接続することで飛行能力を付与するほかに、ミサイルや機銃を搭載しているために単独での戦闘も可能だが、装甲が非常に薄い。
- マスティフ
人型無人機。
腕に搭載された機銃による攻撃だけでなく、厚い装甲と強靭なボディを利用した肉弾戦を得意とする。
- ラプター
アームズテック社製の二足歩行型無人機。
月光では大き過ぎ、仔月光では非力過ぎるような閉鎖環境を想定し、その中間機として開発された。
制御部分は仔月光になっているために安価な部類の無人機というだけでなく、(劇中では行われなかったが)空いている仔月光の手に銃火器を持たせる事も可能。
- ハンマーヘッド
MGS4時代に使われていたものと同じカナード・ローター/ウィング方式を採用した無人攻撃機。
ヘリのように飛行するだけでなくローターを主翼代わりとしてジェット機の様に飛行もできる。
- ヴォドムジェルカ
アメンボ型の水上無人機。「ウォーターストライダー」の別名を持つ。
三本足で水面をすべるように移動するほか、背部のブースターで高速移動も可能。
武装は火炎放射器のみだが、ブースターを用いた体当たりも行う。
- LQ-84
通称「フェンリル」
四足獣型の無人機。
熱溶断機能付スローイングナイフのほかに背部のマウントにチェーンソーまたはレールガンを搭載している。
- グラート
車両(トーチカ)モードと二足歩行モードに変形できる無人機。
有人での操縦も可能で、後部には搭乗用ハッチが備えられている。
ウクライナ製。
- 改造型メタルギアRAY
無人型のメタルギアRAYを独自に改修したもの。
多種多様な兵器に加え、近接攻撃用のブレードを搭載している。
尻尾のある試作型と量産型を足したような外見。
コントラクターの移動に使用されている。
機首には機関砲を装備している。
アームズテック社が開発した新型のメタルギア。
既存の小型機では強化されたサイボーグ相手に太刀打ちできないため、逆に大型化した蹂躙型として開発された。
核兵器は搭載されていないものの、商品名としてメタルギアの名が使われている。
その大型の機体が歩いて近づく事で民間人は避難し、残るものはテロリストのみという前提で開発されており、建築物への被害は考慮されていない。
ワールド・マーシャル Inc.
コロラド州デンバーに本拠地を構えるアメリカの業界最大手PMC。
民間企業ながらデンバーでは警察に相当する組織となっており、サイボーグ警官だけでなく無人機も都市部に投入して治安維持を行なっている。
デスペラード社と繋がっており、目に付かない裏ではデスペラード仕様の兵器をそのまま使用している。
その他
- ンマニ
アフリカの新興国の首相。
わずか3年で国内を立て直した建国の英雄であり、真摯に対話で対応する上に各部族に対し公平な人物で雷電からも高く評価されていた。
デスペラード社の襲撃により拉致され、サンダウナーにより殺害される。
アブハジアで雷電に襲い掛かる獣型無人機に搭載された対話インターフェース搭載のAI。
雷電に敗北した後、ドクトルによって修復され、真の自由を求めて雷電と共に行動する。
かつてMGS2に登場したオルガ・ゴルルコビッチの娘。
現在は正式にオタコンの養子となって航空機研究所のソリス社に勤めており、パキスタンに向かう雷電らに足を提供する。
- ヴィルヘルム・フォークト
作中ではドクトルと呼ばれる人物(余談だが、ドクトルの作中無線画面は英語のDOCTORだが、ドイツ風にドクトル読みである)。
MGRでの雷電の新型ボディを作り出した張本人。少々マッドサイエンティスト気味だが、自分の研究対象に対しては実直な科学者であり、技術のみではなく雷電の心情を汲んだ考察をしたり、被害者である子供達を心配する優しい性格。
データ収集のために雷電にメモリを内蔵したサイボーグの左腕を切り落とすように依頼している。
無線で敵サイボーグや無人機の特徴やアドバイスを聴ける他、作中世界のテクノロジーについてのウンチクも聴ける。
冷戦期には歩行兵器の研究を行っていたが冷戦終結に伴い職を失っていたところ、サイボーグ技術の普及により依頼の絶えない技術者となった。
自分以上の腕を持つ技師がいないため実現していないが、サイボーグ化する際には義体は女性型にしたいとの事。
今回の事件によって施術後のサイボーグの人生について考えるようになり、サイボーグ化せざるを得なくなった子供たちの人生を救うためのサイボーグ派遣会社設立に協力する。
- ジョージ
南米ガイアナ生まれのストリートチルドレン。
序盤でデスペラード社が協力する企業に囚われていたが、逃げ出したところを雷電によって助けられる。
後にドクトルらの設立したサイボーグ派遣会社の社員第一号となり、サニーの元へと派遣されている。
合衆国コロラド州デンバーのPMCワールド・マーシャル社の社代表であり、コロラド州上院議員でスポーツマン。
かつての伝説の英雄。本作の時点では既に故人であり、木刀蛇魂使用時に声のみ登場。
スピリチュアルテクノロジーに基いて生み出された不思議な木刀で、雷電の行動やダンボールを認識することで声を発する。
かつてのソリッド・スネークの相棒。 本作では本人は直接登場しないが、サニーに言及されている。
MGS4の後に正式にサニーを養子として引き取り、本人の希望もあってソリス社にコネで入社させた。
過去の出来事から「自分と関わると不幸になる」として女性との関わりを避けているらしく未だに未婚だが、むしろその影のある態度が余計に女性を惹きつけるのか妙にモテるらしい。