経歴
2017年(2歳)
2017年8月20日、新潟競馬場の新馬戦で石橋脩を背にデビュー初勝利。
10月28日のアルテミスステークス(GⅢ)を勝利し重賞初勝利。
12月10日の阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)を勝利し無傷の3連勝。父オルフェーヴルに産駒GⅠ初勝利をプレゼントし、最優秀2歳牝馬に輝いた。
2018年(3歳)
牝馬クラシック戦線に臨むラッキーライラックは初戦のチューリップ賞(GⅡ)を勝利し無傷の4連勝で桜花賞に駒を進めた。
そして桜花賞。ここで最大のライバルが立ちはだかった。アーモンドアイである。
単勝はラッキーライラックが1番人気、アーモンドアイが2番人気だったが、ゴール寸前でアーモンドアイに差され初黒星を喫する。
続く優駿牝馬は、桜花賞と逆にアーモンドアイが1番人気、ラッキーライラックが2番人気となった。
レースは再びアーモンドアイが勝利。さらにリリーノーブルも捉えられず3着に終わった。
秋初戦はローズステークス(GⅡ)を予定していたが、脚部不安により回避し、秋華賞へ直行。また、主戦騎手の石橋が負傷したため秋華賞は北村友一が騎乗したが、アーモンドアイが牝馬三冠を達成した陰で9着に終わった。
こうして、3歳シーズンはアーモンドアイの前に連敗を重ねることとなった。
2019年(4歳)
古馬としての初戦は中山記念(GⅡ)だったが、ウインブライトの2着に敗れる。
続く阪神牝馬ステークス(GⅡ)は1番人気に推されるも8着と惨敗。
ヴィクトリアマイル(GⅠ)も1番人気に推されたが伸びを欠いて4着。
秋シーズンは府中牝馬ステークス(GⅡ)から始動するも3着。この競走を最後にデビューから秋華賞を除いて主戦を務めた石橋が降板する。
新たにクリストフ・スミヨンを迎えたエリザベス女王杯では、逃げるクロコスミアを差し切り阪神JF以来のGⅠ2勝目を飾った。
引き続きスミヨンとコンビを組んだ香港ヴァーズ(G1)は2着だった。
2020年(5歳)
5歳の初戦は前年と同じく中山記念で、鞍上は初コンビのミルコ・デムーロ。しかし、ダノンキングリーを捉えられず2年連続の2着となった。
そして、再びデムーロと組んだ大阪杯ではブラストワンピースやクロノジェネシスなどの有力馬が集まる中で、クロノジェネシスをかわして1着でゴール。GⅠ3勝目を飾った。
連覇を狙ったエリザベス女王杯(例年行われる京都競馬場が改修工事に入ったため、阪神競馬場で開催)は、アーモンドアイの主戦騎手であるクリストフ・ルメールを迎えた。
相手は前走の札幌記念を勝ったノームコア、前年のオークス馬ラヴズオンリーユーなど17頭が顔を揃えた。
ラッキーライラックは大外18番という不利な枠からスタートとなったが、前列の好位に付けて最後の直線に入ると馬群から一気に抜け出し、サラキアの猛追を凌いでスノーフェアリー(2010年・2011年)以来9年ぶり史上4頭目のエリザベス女王杯連覇を達成した。
ラストランとなった有馬記念4着を最後に現役を引退。
今後は北海道にて繁殖牝馬となる。