概要
バンジョーとカズーイの大冒険の英語の名称。基本的にこちらか「バンカズ」、もしくは「バンジョーとカズーイ」で呼ばれることが多い。
大乱闘スマッシュブラザーズ
スマブラSP
海外におけるスマブラへの参戦希望キャラクターランキングでは1位となっていたバンジョーとカズーイ。しかし版権の問題で長年参戦は困難とされていた。ところが2019年6月12日。ニンテンドーダイレクトE3において、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』における第3弾のDLCファイターとして任天堂タイトルにバンジョー&カズーイとして約19年ぶりに参戦。
参戦ムービーではレア社繋がりでコングファミリーが出迎えており、どこかで見たような流れで変装していたダックハントをノックアウトし堂々と登場、それを見ていたドンキー(と視聴者)たちは大歓喜。配信日は同年秋予定とされ、実際には2019年9月5日より開始。モデリングデザインは旧64版デザインをそのままHD化したものになっている。
原作と同じく、基本的にはバンジョーが主体となり、カズーイが全身を使って補助を行う。カズーイダッシュ、くちばしアタック、ローリングアタックといった原作で使用されていたアクションが多く取り入れられている。
また任天堂及びレア社繋がりか投げのモーションにマリオとキングクルールに似たモーションも存在する
。
パワータイプだが、カズーイのおかげで地上での機動力は平均以上で、空中ジャンプも2回可能という特性を持つ。
なお、現在ではマイクロソフトが著作権の権利を持っている為、他社組となる。任天堂から他社へ移籍したキャラクターがスマブラにて参戦するのは史上初のケース。また他社組及びDLCファイター初のコンビとしての参戦でもある。
参戦に伴い、新たに配信されるステージは「クルクルやま」。 なんとステージそのものがクルクル回転するギミックがある。 ステージ上にはグランチルダやマンボ、ボトルズやチューティ、ジンジョー、バズボムといったキャラクター達が登場している。
また、2021年3月26日にはamiiboも発売された。
- 必殺ワザ
ボタン | ワザ一覧 |
---|---|
B | タマゴミサイル/タマゴばきゅーん |
→B | ワンダーウィング |
↑B | ショックジャンプ |
↓B | おケツタマゴ |
切りふだ | ジンジョネーター |
参戦映像 | 仲間たち |
通常必殺ワザ「タマゴミサイル」/「タマゴばきゅーん」
カズーイが口からタマゴを発射。
原作ではまっすぐ飛んでいくが、本作ではゆるい放物線を描き、地面にバウンドするというアレンジが加えられている。
長押しするとタマゴばきゅーんに変化。こちらは原作通りまっすぐな弾道で、連射と移動撃ちが可能になる。ただし連射する度に徐々に威力が下がっていく。必殺ワザボタンを押しっぱなしでバンジョーの向きが固定されるため、引き打ちも出来る。
シールドボタンかしゃがみ操作で解除。
なお、カービィがコピーすると、カズーイのぬいぐるみでタマゴミサイルやタマゴばきゅーんを使う。
横必殺ワザ「ワンダーウィング」
横方向に素早く突進する。
無敵時間が長く、出だしのふっとばし力が高い。復帰にも使える。
弱点もあり、最大で5回の回数制限付きで、自分がミスするまで補充されない。更に、発動時とガードされた後の隙が大きく、反撃を貰いやすい。また、掴みには無力で、特にワイヤー系の掴みで潰されやすい。
一発逆転も狙える強力なワザだが対応されやすいため、考えなしにぶっ放すのは御法度。いかにワンダーウィングをぶち当てるかが勝負の命運を左右すると言える。
ちなみに使用残数はワンダーウィングの発動時にのみ、キャラの頭上に表示される。
上必殺ワザ「ショック・ジャンプ」
頭上にジャンプするワザ。
ボタンの溜め段階によって飛べる高さが変わり、空中で使えば台を落として攻撃できる。
ソニックの上必殺ワザに溜め機能がついた感じだが、こちらはジャンプ回数が残っていれば続けてジャンプや攻撃ができる。
下必殺ワザ「おけつタマゴ」
カズーイが背後にばくだんエッグを産み出す。
フットボール状の爆弾で、爆発までの時間は短め。しかしバウンドしながらゆっくりと飛んでいくため牽制に向き、たまごミサイルと組み合わせてればトリッキーな弾幕を展開出来る。ただしばくだんエッグは一個しか生成出来ず、後ろにしか撃てないため、正面の敵に対して使う場合は精密なスティック捌きが要求される。
アイテムなので持つことも出来、スネークやリンクと同様に持ったまま敢えて自爆する事で復帰にも役立つ。撃墜コンボや崖での駆け引きでも使えるなど、おけつタマゴをいかに活用するかが腕の見せ所。
『1』でグランチルダにトドメを刺したワザ
一撃系の切りふだで、下からジンジョネーターの像を召喚して相手にぶつける。
その後、場面が切り替わり『像が砕けてジンジョネーターが復活→ジンジョー達が集まりジンジョネーターにパワーを与える』という原作終盤の流れをスピーディに行った後、像にぶつかったファイターに対してジンジョー達と共に猛攻を仕掛ける。
攻撃対象は1人のみだが、そのぶん威力が高い。発動時の石像は下から勢いよく飛び出てくるため、横の範囲が広くない代わりに縦の当たり判定が広い。
キャラクター性能を要約すると、パワーファイター由来の高火力と多彩な撃墜コンボを持ちながら、リーチの長い攻撃や飛び道具、素早いダッシュを持つため対応力が高い。三段ジャンプが出来るため、復帰阻止も仕掛けやすい。
しかし各種ワザ性能や、全体的な運動性能はピーキー。撃墜択は豊富だが、いずれもリスクが伴うし、飛び道具は低火力で隙も大きい等、差し合いが苦手なためワザの選択が重要になってくる。
また、三段ジャンプは攻めで使う分には良いが、起動力自体は劣悪なので防御面で不安が残る。浮かされると苦戦しやすいし、コンボ耐性も低い。おまけに復帰ルートが単調なため、着地狩りや復帰阻止をされやすいという弱点がある。
しかし、使いこなせばおけつタマゴやタマゴミサイルで撹乱しながらダメージを稼ぎ、ワンダーウィングを筆頭に各種コンボやスマッシュで撃墜を狙える強力なファイターになる。
以上の事からオンライン対戦では他のDLCファイターに比べて使用率が低め。
苦手な相手は豊富な飛び道具を持ち、妨害も得意なシモン、しずえ、スネーク、パックマンなど。
得意な相手は軽量級のファイターや復帰力の低いファイター。
勝ちあがり乱闘「ぼくらでこぼこパートナー」はペアや主人公+相棒(パートナー)のファイターが登場。前半戦は二人一組のファイターで後半戦は主人公と相棒のファイター二人が同時に相手する。ROUND6は同じレア社繋がりだったドンキーコングとディディーコングが相手になる。アイスクライマーの「ベストパートナー」と少し似ている。
バンジョーとカズーイの大冒険シリーズ参戦ファイター
No | ファイター | 初出演 |
---|---|---|
73 | バンジョー&カズーイ | SP(DLC1) |
同社出展ファイター
- 77.スティーブ/アレックス(ゾンビ、エンダーマン)
『SP(DLC2)』にて「マインクラフトシリーズ」からの参戦。ただ、こちらはバンジョー&カズーイと同様、子会社であるMojang ABからの参戦である。
余談
- 実はバンジョーとカズーイのスマブラの登場は、スマブラDXで既に登場する予定があった。ゲーム雑誌「ニンテンドードリーム」の当時の特集によると、(当時の技術では)プレイヤーキャラとして入れるのは無理だった為フィギュア名鑑として登場させる予定だったが、スケジュールの都合でカット。更にDX発売の翌年にレア社がマイクロソフトに買収され、そのままお蔵入りになったと言う。その為、スマブラに登場するのは実に18年越しになった(参考ツイート)。
- 参戦ムービーではキングクルールが、彼らが現れる直前まで宿敵であるはずのドンキーの自室で盛大に爆睡しており、ドンキー達も特に不審がる事無く普通に受け入れていたし一緒に歓喜してた。「お前ら宿敵同士だろなんで仲良いんだよ」と思った人も多いかもしれないが、この現象はスーパードンキーコングの裏を知り尽くしている人ならば納得がいくはず。
- 英語版の参戦PVでの「バンジョー&カズーイ参戦‼」の表記は「Banjo-Kazooie are Raring to Go!」となっている。「今か今かと待ちきれない」という意味で、おそらく「レア社」と掛けている。非常に秀逸な言葉選びである。
- 今回の参戦以前にマイクロソフト販売の日本版「Cuphead」をSwitchで発売してほしいと提案されており、この時にバンジョーとカズーイの参戦の内定があったのかも知れない(尚、そのCupheadは後にMiiファイターのコスチュームやスピリットとして参戦した)。
- 参戦を切っ掛けに本家シリーズに触れるユーザーが登場すると思われる。しかしXBOX系列機でのプレイは簡単だが、任天堂機でプレイできるのは64実機のみ。バーチャルコンソール等でも配信された事はない。Cuphead移植の前例もあった為、この機会にSwitchでも配信してほしいという声が高まっていたが、桜井氏から「バンジョーとカズーイの大冒険は、今遊ぶならXBOXで遊ぶことができます」と明言されているため、移植の可能性は低そうである。
- バンジョーとカズーイの大冒険シリーズのBGMは全てマイクロソフトに帰属している。任天堂で発売した作品もマイクロソフトに変更になっている。バンジョーとカズーイの大冒険ガレージ大作戦のBGMは1つも収録されていない。BGM以外だと、上アピールのみ採用されている。
- 横スマッシュの「ハリセンカズーイ」はバンジョーがカズーイを使って敵をぶっ叩くというもの。れっきとした原作再現ではあるが、参戦PVで使われていたのも相まってその絵面に衝撃を受けたプレイヤーも多いようだ(ちなみに、原作では特殊な条件を満たさないと使えない隠し技だった)。
- クルクルやまの背景に登場するバズボムは、原作に登場する通常の敵キャラとしては唯一の登場。桜井氏曰く「飛んでいるから参戦できたラッキーな奴」とのこと。『1』のゲーム起動時のデモに登場しているのも理由として考えられるが、それについては桜井氏は特に言及していない。
- カラーバリエーションはバンカズの他キャラクターを模したものやバンカズ2のマルチプレイヤーモードの色違いのものであるが、4Pカラーのバンジョーだけは何を模したのかよくわからないとの声がある。赤茶色の毛、衣服や鞄が紺色と黄色のカラーリングと、出身ゲームが同じで18禁ゲームの主役を務めた、なにかとよくバンジョーと引き合いに出されるアイツを彷彿とさせるカラーリングである。ちなみにディディーコングレーシング時代と18禁の主人公時代とでは色を中心にデザインが異なっており(主人公時代は若干オレンジの毛並みに水色の衣服)、DKR時代の配色にしたのはギリギリのラインと言える。このリスは昔からそこそこ海外で要望があったようなのでこのカラーバリエーションは苦肉のファンサービスと言えよう。ちなみに8Pカラーは、関連タグにある精神的続編の主人公コンビのカラーだと思われがちだが、バンジョーのパンツの柄から、グランチルダのカラーである。また、5Pカラーのカズーイは、シロクマのボギーのカラーになっているバンジョーに合わせて、極寒の生き物繋がりのペンギンを意識した配色になっている。
- これまでスマブラが関わってきたレア社作品は、64からドンキーコングシリーズをはじめ、アイテム類のゴールデンアイ007からモーションセンサー爆弾、DXではパーフェクトダークからスパイクロークを扱っていた。任天堂がレア社を売却し、X以降はセンサー爆弾はスマブラオリジナルの扱いに、スパイクロークは廃止された(スペシャル乱闘などで見えない(透明)の設定は現在でも扱われている)。
関連動画
関連タグ
02.ドンキーコング 36.ディディーコング 67.キングクルール
59.ダックハント
62.勇者:同時期に発表されたDLCファイター。
40.ピクミン&オリマー/アルフ、48.ロゼッタ&チコ:同じくペアで戦うファイター。バンカズの場合は原作の時点で既にペアである。