概要
新型GNドライヴが完全に同調しなかった場合に備えてダブルオーガンダムに対するオーライザー的な装備として用意されていたが、クアンタのツインドライヴが安定稼動していたため使用されることはなかった(『00I2314』では申し訳程度に装備が一瞬だけ登場したが)。
これら追加装備はドライヴの安定化装置としての意味合いもあるが、クアンタの追加武装としての側面も持っており、GNソードIVを装備した状態のクアンタは(パイロットの休息なしなどの条件付きとは言え)1週間で地球へ来襲したELSを殲滅できるというシミュレーション結果が出ている。
ただしこれはデザイナーの海老川の独自の設定であり、水島監督は殲滅という設定にかなり否定的。
実際のところ、このシミュレーションはパイロット側の疲労やミスなどの不確定要素は考慮されていない上にELSのデータが圧倒的に不足しており、使用されたデータは地球圏での最終防衛戦までのもの。
ELSの勢力的規模から増援が現れる可能性は極めて高く、ELSの自己進化・修復能力も考慮されていない。さらにELSが全力で戦闘行動を取った場合を想定したシミュレーションではない点に加え、CBの他メンバーや連邦軍が戦闘に参加していない点には留意する必要がある、と公式書籍『GUNDAM WEAPONS』で語られており、現在では否定的な見方が強い。
通常のクアンタがやってきた異性体との「対話の為のクアンタ」であるならば、こちらは相手に悪意があったときに「武力を行使する為のクアンタ」という解釈もできる。
なお、GNソードIVフルセイバーはGNソードIV本体と三本のGNガンブレイドで構成されており、それぞれのパーツを用途に応じて組み換え、ライフルモードやランチャーモード、セイバーモードとして使用することが可能。
武装プラットフォームとして機能するGNソードがⅣの名を冠するのはGNソードVより先行して開発が進められていたため。
外部出演
Gジェネレーション
クロスレイズから登場。ダブルオークアンタから開発する。
性能はクアンタの上位互換で、その真価を発揮するにはキャラアビリティ「真のイノベイタ-」が必要。
しかし無料DLCのグループ派遣で獲得できるため、正規パイロットの刹那以外のキャラを乗せる場合は是非とも獲得しておきたい。
武装面では貫通武装が無いため、超高難易度戦で苦戦を強いられるのと、覚醒武装の弱体化も併せて攻撃力という観点では遅れを取ることになるが、それでも優秀な事に変わりはない。
ガンダムVSガンダムシリーズ
マキシブーストで行われた週代わりに新機体ご登場する特別企画「2015年 真夏のマキシブースト祭り」で最上位の3000コスト機体として参戦が決定し、フルセイバーが映像化どころか設定の中にしか存在しない事を知るプレイヤーたちを驚かせることになる。
刹那の台詞が「やはり俺には、戦いしか道はないのか…。」「このフルセイバーで、敵を殲滅する。」といった、劇場版より攻撃的な台詞回しになっているが特徴。
名前の由来となったGNソードIVフルセイバーは特殊格闘でレバー入力で様々な格闘アクションを繰り出せる。格闘寄りな立ち回りをする刹那の機体にしては格闘判定はイマイチだがその代わり射撃CS でビーム3連射、サブ射撃で武器投擲が行えたりと割と射撃戦にも対応できる。
ただしフルセイバーは耐久値(他ゲームでのHP)が最上位コストの中でもワースト3位とかなり打たれ弱いので無理な格闘戦は危険。
しかしいざ実装されるとこの機体はとんでもないハイスペック機体だったと判明。
このシリーズでは特定の順番で武装を繰り出すと攻撃後等に成立する硬直と内部硬直を次の攻撃アクションで上書きし連続行動する、これを『キャンセルルート』と呼ばれているのだが、クアンタフルセイバーの場合、そのキャンセルルートのバリエーションが凄まじく豊富で、いざ攻めに回ったら凄まじい連続攻撃を繰り出せる。
また、特殊格闘もレバー前ですり抜け効果からの切り上げ、後ろで全方位射撃ガード付き突進と一度直撃すると大きく体制を崩されてしまうものが揃っている。
その豊富なキャンセルルートを駆使して矢継ぎ早に攻撃を繰り出し、隙を見せたら格闘で切り崩す戦法がシンプルかつ強力。さすがに強過ぎたのでアップデート及びON移行時に射撃武装が弱体化されてしまうことになる。
以後のシリーズでは耐久値が他の格闘機と同様高めに設定される場合もあるが、『近〜中距離の択とそれを活かすキャンセルルートは凄まじく充実しているが、飛び抜けた強武装が少なく卓越した近距離の読み合い技術が必須』な高い対戦テクを求められる機体に落ち着くことになる。
強武装に関してはON後特殊格闘のバリア格闘が弾数性になった代わりに格闘まで防ぐ仕様になるも、さすがに強過ぎたのかアップデートで攻撃を防ぐ時間が減らされてしまった。
余談だが、通常のクアンタはEXバースト(通称:覚醒)時に格闘アクションが一部変化するがフルセイバーにはそういった要素は無い。これはやはり実際に映像化したかしてないかの違いによるものだと思われる
ただし、トランザム状態になり量子化(非攻撃・被弾動作中に被弾すると攻撃をすりぬける)はバッチリ発動する。
フルセイバーも通常時同様、覚醒の爆発力は高いので上手く活かしたい。
ガンダムブレイカー4
DLCの追加機体第1弾の内の1機として登場。流石に全てが再現されてはいないが、近接武器が4種類(本作ではGNガンブレイドもGNソードⅣフルセイバー扱い)、射撃武器が3種類とこの機体だけでも武装数がとんでもなく多く、かなり再現されている部類。
しかし、クアンタの技でGNソードビットが武器と合体するGNバスターソード、GNバスターライフルはともかく、この機体の装備でもGNソードビットを使用するとクアンタのバックパックと同様にGNソードⅣフルセイバーの技が使えない問題点がある。
商品展開
ガンプラでは模型雑誌ホビージャパンの付録として、フルセイバーの改造キットが登場。
リアルグレード版はプレミアムバンダイ限定商品として登場し、2018年9月ではMGとして発売された。