概要
長野県中西部にある松本盆地の中心都市(特例市)。1907年(明治40)に市制化し人口約24万人。
旧称は信府。市のキャッチフレーズは「文化香るアルプスの城下町」。
日本の大きな都市の中では最も標高の高い場所に位置し、市役所付近で標高約600mである。
西に飛騨山脈(北アルプス)、東には美ヶ原高原、南東には木曽山脈(中央アルプス)、南西に赤石山脈(南アルプス)といった標高2,000~3,000m級の山々に囲まれている。
槍ヶ岳をはじめとする北アルプスの名高い山々や一大山岳リゾートの上高地も市内にあるため、登山や観光も非常に盛んである。山間部を中心に温泉も多い。
農業ではコメ、ブドウ、リンゴ、モモ、スイカの産地としても知られ、1960年台以降は工業団地が進出して、電機、食料加工品、精密機械メーカーの工場も多い。
太平洋戦争の空襲を免れたため歴史ある文化財が多い文教都市でもある。現存天守閣である名城松本城などで有名であり、国立信州大学の本部がある。
交通
鉄道はJR東日本の篠ノ井線、大糸線、アルピコ交通の上高地線が市内を走る。中央本線の特急あずさと特急しなのが松本駅まで乗り入れており、それぞれ新宿駅と名古屋駅と結ばれている。
道路は国道19号、143号、147号、158号、254号]]が通じ、各方面へ長距離路線バスが発着する。高速道路は、中央自動車道から分岐した長野自動車道が南北を貫き、安房峠に中部縦貫自動車道の先行開業区間が存在する。
南部の塩尻市との境には県内唯一の空港である松本空港があり、少数だが国内の定期便が発着する。また北アルプスの遭難者救助のヘリコプター基地としても利用される。
嘗ては東京志向が強かったが、東京方面は中央自動車道の酷い渋滞や中央東線方面の特急の所要時間が大きかった事もあり、名古屋方面の中央自動車道や中央西線の方が所要時間が短い影響もあり名古屋駅の方が実は身近となっている。