ミネソタ・ツインズ
みねそたついんず
概要
ミネソタ州ミネアポリスにあるターゲット・フィールドを本拠地とするMLB球団。
アメリカン・リーグ中地区所属。
本拠を置く都市名ミネアポリスではなく、州名のミネソタを冠することには、ミシシッピ川を挟んでミネアポリスの隣にある“双子都市”セントポールも含めて本拠地としていると云う意味がある。これはNFLのヴァイキングスやNBAのティンバーウルヴスなど、北米4大スポーツリーグでミネソタ州を本拠地とするチームに共通することである。
現球団名のツインズ(双子)は、前述したミネアポリスとセントポールの双子都市に由来するもので、帽子やユニフォームに見られるTとCを重ねた文字も「Twin Cities」の頭文字である。
歴史
1901年、ワシントンD.C.にてワシントン・セネタース(初代)として創設。チームは当初ナショナルズを自称していたがメディアがそれを認めず、ゴリ押しでセネタースの名を定着させたと言われている。
セネタース時代はリーグ優勝3回、ワールドシリーズ制覇1回。どちらかと言えば弱小球団であり、低迷していた時代には、強豪ヤンキースを妬むセネタースファンを主人公にした『くたばれ!ヤンキース』なるミュージカルも創られた。
1961年にミネソタ州への移転を機に現在の名称『ツインズ』となる。
東西2地区制を敷いていた1969年から1993年まではアメリカン・リーグ西地区に所属。2地区制時代には2度ワールドシリーズを制覇した。
1994年からは中地区に配属されている。
21世紀初めには観客動員数の低迷から球団削減の候補に挙げられたが、球団削減計画自体が無くなり存続が決まった。
2004年のディヴィジョンシリーズでニューヨーク・ヤンキース相手に1勝を挙げた後から通算18連敗しており、北米4大スポーツのポストシーズンに於ける最長連敗記録を継続中である。
永久欠番
- 3 ハーモン・キルブリュー
- 6 トニー・オリバ
- 7 ジョー・マウアー
- 10 トム・ケリー
- 14 ケント・ハーベック
- 28 バート・ブライレヴン
- 29 ロッド・カルー
- 34 カービー・パケット
- 36 ジム・カート
- 42 ジャッキー・ロビンソン (MLB全球団共通の永久欠番)
日本人選手
日本人選手獲得競争には1990年代から度々名乗り出てきていたものの、選手側から全く相手にされないことが多く、あまり良い縁がない。
契約出来た選手のうちマイケル中村は、オーストラリア育ちで日本人扱いされていないため、在籍していた事実を日本語メディアは殆ど報じない。
西岡剛は2011年のリーグ最低殊勲選手の候補に挙げられた(受賞は回避できた)うえに、翌2012年は「2Aの枠に空きが無いから3Aにとどまっていられる」とまで酷評され、最後は西岡本人の意向もあって中途解約された。
2017年オフにはポスティングシステムでMLB移籍を表明した大谷翔平と、FAになったダルビッシュ有のW獲りを目指したものの、どちらからも全く相手にされることは無く契約出来なかった(ダルビッシュの契約には移籍拒否球団が有るとされており、その中にツインズも含まれていると思われる)。
2020年にはトレード相手の故障歴が問題視されて一度は破談しかけたが前田健太を獲得した。前田は2020年のサイ・ヤング賞投票では受賞者シェーン・ビーバーに次ぐ高い評価を得たが、2021年はトミー・ジョン手術を受けて離脱、2022年はリハビリのシーズンとなる。