概要
初登場は赤・緑(初代)のリメイク作品『ファイアレッド・リーフグリーン』からで、リメイクするにあたり、新しく追加されたマップ。
FRLGの舞台カントー地方から南にある7つの島の集まりを指す。
モデルは伊豆諸島及び小笠原諸島。ただし現実における伊豆大島は既に赤・緑の時点からグレン島として登場していたためか、ナナシマには含まれていない。
具体的な名前は決まっておらず、「1の島」、「2の島」と数字名で呼ばれている。
※タウンマップ上の表示も数字名である。
暖かな気候や豊かな自然が特徴。人気スポットらしく、観光やバカンスで訪れる人も多い。
島にはクチバシティの港で高速船の「シーギャロップ号」に乗って行くことができる。
名前の由来は、「7つの島」の他に「7日でできた島」という言い伝えが残されている。
なお、『ハートゴールド・ソウルシルバー』及び『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では一切言及されず、行くこともできない。
とは言え、ピカブイ(LPLE)でも四天王カンナは健在であり、「カンナの出身地は4の島である」という情報が無かったことにされない限りはナナシマの存在もまた不滅であると言える。
『サン・ムーン』では、きんのたまおじさんがナナシマに言及している。
また、ポケモンだいすきクラブの「もやもやドガース ポケモン世界紀行」ではガイドの中でナナシマの特徴が紹介されている(→)。
アニメではカントーの南部にオレンジ諸島がある一方、本編でナナシマの存在が言及されたことはない(設定はある)。
一方で『サイドストーリー』では一部の場所が描かれたほか、映画10作目のパンフレットに掲載された各地方のタウンマップでは、ナナシマの南に『ミュウツーの逆襲』の舞台であるニューアイランド、更にその南にオレンジ諸島(『ルギア爆誕』の舞台であるアーシア島を含む)が位置している。
ちなみに登場時期はこちらの方が早い。
ナナシマ作成にあたって参考にした可能性もあるだろうか。
また、ここで採取される宝石にルビー/サファイアが存在すること、おふれのせきしつと同じように各遺跡の碑文が点字で描かれているなどの共通点やデオキシスの存在からホウエン地方との関連が示唆されている。
RSEではオーロラチケットを使うことで『たんじょうのしま』のみであるが、ナナシマへ行ける。
ナナシマの一覧
名前 | 英語名 | モデル(推測) |
---|---|---|
1の島 | One Island | 新島 / 神津島 / 式根島 / 利島 |
2の島 | Two Island | 三宅島 / 御蔵島 |
3の島 | Three Island | 八丈小島 |
4の島 | Four Island | 青ヶ島 |
5の島 | Five Island | 聟島列島 |
6の島 | Six Island | 父島列島 |
7の島 | Seven Island | 母島列島 |
特別な島
ナナシマの島々
グレンジム勝利後に貰える『トライパス』では「1のしま」~「3のしま」まで、殿堂入り後に貰える『レインボーパス』では「1のしま」~「7のしま」全てに行くことが出来る。
ちなみに各島とも初回はクチバシティからシーギャロップ号に乗る必要があるが、2回目以降は同じタウンマップ上にある島同士という条件つきだが、そらをとぶで移動が出来る。
1の島
グレンジム勝利後、マサキからのお願いで訪れることになる島で、ナナシマで初めて訪れることになる島。ナナシマの中では比較的大きな島で、大きな火山が特徴。
ニシキからお使いを頼まれることがある。
- ポケモンネットワークセンター
ポケモンセンター兼通信施設。ニシキはここで、カントー・ナナシマ間のネットワークを管理している。
ある条件を満たせば『ルビー・サファイア・エメラルド』との通信ができるようになる。
- 火照りの道
1の島と灯し火山を繋ぐ道。途中の洞窟に、灯し火温泉がある。
- 灯火温泉
火照りの道の途中にある温泉。
- 灯し火山
1の島北部に位置する火山。伝説のポケモン・ファイヤーが住んでいる。
- 宝の浜
1の島の南部に位置する浜。流されてきた隠れアイテムが多数見つかる。
2の島
ナナシマの中では人口が少なく、小さい島。ゲームコーナーがあり、ワイヤレスアダプタを使ったミニゲームが楽しめる。
島の周囲は水の流れが非常に早く、釣りや「なみのり」による移動はできない。
- きわの岬
2の島の北部に位置する岬。中央に滝が流れている。民家が1軒あり、そこである条件を満たすことで最強の技を伝授してくれる。
- ゲームコーナー
3の島
ナナシマの中では最も栄えている島。大小の島が2つあるのが特徴。近頃は暴走族がよくうろついている。
- マヨの家
暴走族に襲われていた女の子の家。3の島の町中にある。
- 絆橋
3の島(親)と木の実の森(子)を繋ぐ橋。
- 木の実の森
3の島西部に位置する、木の実が多く落ちている森。木の色は黄葉したイチョウをイメージした黄色になっている。
4の島
暖かい気候でありながら、氷で覆われた凍て滝の洞窟がある島。四天王カンナの故郷でもある。2の島同様、周囲は早い水の流れに覆われている。
- カンナの家
室内にぬいぐるみが飾られている。殿堂入りの回数によってぬいぐるみの数が増える。
- 育て屋
- 凍て滝の洞窟
4の島北東部に位置する。内部は氷に覆われており、中央を滝が流れる洞窟。地面が不安定で、歩くと床が抜けることもある。カンナは手持ちポケモンであるラプラスとここで出会った。
5の島
いくつもの島々がある島で、ゴージャスリゾートというリゾート地で知られている。
- 5の島 空き地
5の島南東部に位置する。ロケット団倉庫がある。
- 思い出の塔
5の島 空き地西部に位置する。石が積まれているイワークのお墓がある。飲み物を供えることができる。
- ロケット団倉庫
6の島の点の穴でサファイアを奪った研究員が逃げ込んだ倉庫。バトルに勝つと取り返すことができる。
- 水の迷路
海面に岩が突き出ており、複雑な地形を作っている。
- ゴージャスリゾート
お嬢様が住んでいる。お嬢様が見たがっているポケモンを手持ちに入れて話しかけるとゴージャスボールがもらえる。
- 帰らずの穴
穴と岩がたくさんある迷路のような洞窟。謎を解かないと先に進めず、謎解きに失敗すると入口付近に戻されてしまう。
6の島
北部に海が広がっている。遺跡のある島として有名。点の穴という古代遺跡がある。
- 水の散歩道
6の島と遺跡の谷を繋ぐ道路。海沿いに延びている。
- 緑の散歩道
6の島と印の林を繋ぐ道路。
- 印の林
草むらが一面に広がる林。草むらが規則正しく人為的に敷かれており、何かの印のようになっている。
- 外れの島
緑の散歩道の先にある小さな島。中央部に変化の洞窟がある。
- 変化の洞窟
北西部に位置するただの洞窟。
- 遺跡の谷
円形をした谷で、起伏が激しく草むらが多いため歩きづらい。中央には点の穴がある。
- 点の穴
遺跡の谷の最深部にある遺跡。奥の石版には点字で文章が記されている。
7の島
アスカナ遺跡という遺跡群があり、そのいずれにもアンノーンが出現する。トレーナーの腕試しの場であるトレーナータワーもある。
- トレーナータワー
トレーナーたちと戦いながら最上階を目指し、そのクリアタイムを競う為の施設。
- 渓谷入口
7の島南部に位置する。アスカナ遺跡方面へ接続する。
- 七宝渓谷
7の島の町とアスカナ遺跡を繋ぐ道路。起伏が激しい地形の谷。
- アスカナの鍵
中にあるかいりきで押すことができる岩を所定の位置に動かすことによって、アスカナ遺跡にアンノーンが出現するようになる。
- アスカナ遺跡
海の上に7つの島が突き出しており、その上に7つの石室がある。それぞれの石室ではアンノーンが出現する。
へその岩
4の島と5の島の間にある小さな島で、クチバシティの港から船で行く必要がある。
へそのいわに行くためには配布で『しんぴのチケット』を所持していることが条件であり、行くことが出来ればホウオウとルギアをゲットすることが出来る。
※エメラルドでもしんぴのチケットを持っていれば行くことが可能(エメラルドではカイナシティのふねのりばから船で行く必要がある。内部は岩の色が違うだけで全く同じ。)。
誕生の島
6の島の南側にある小さな三角形型の島で、クチバシティの港から船で行く必要がある。
たんじょうのしまに行くためには配布で『オーロラチケット』を所持していることが条件であり、行くことが出来ればデオキシスをゲットすることが出来る。
※エメラルドにもデータ上は存在しているが、本マップに行くことができない。
余談
- BGM
ナナシマの一部や周辺の道の一部(4のしま~7のしま)は金・銀・クリスタルのBGMのアレンジが使用されている。
(例)
- キキョウシティ
- ヒワダタウン
- 42ばんどうろ…などなど。
興味があったら是非聞いてみよう。
- クリア後のお楽しみ
ナナシマ(4のしま~7のしま)ではジョウト地方のポケモンを一部ゲットすることが出来る。
また、チケットを持ち、なおかつ全国図鑑にパワーアップしている場合には「へそのいわ」と「たんじょうのしま」でそれぞれ伝説のポケモンを捕まえることが出来る。
- 没データ
実は没データとして8のしまや9のしまといった用途不明の場所が存在する。
ただし、『8のしまナナシマ』といった表記で上陸不可能かつ何も無い無人島や、島すらないマップである。勿論、通常の手段では行けない。
おそらく沖ノ鳥島や硫黄島などに相当するMAPだったと思われる。
7の島にある民家の開かずの扉は、『ルビー・サファイア』のトクサネシティのものと同様の場所となっている。
そちらでは周辺機器の「カードeリーダー+」によって様々なトレーナーと戦うことができたが、本作は専用の連動要素が発売あるいは配信されなかったため没データとなった(同じく『エメラルド』のルネシティのものも見送られている)。
変化の洞窟も同様、何らかの通信機器を用いてデータを受け取ることで、本ゲームに本来出現しないはずのポケモンが出現する予定だったが、こちらも配信が行われず、没データとなった(『エメラルド』版も同様)。