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魔夜峰央の編集履歴

2022/05/09 15:23:58 版

編集者:IHN-01

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概要

新潟県新潟市出身、神奈川県横浜市在住。現在の少女漫画家では珍しい男性作家である。

本名及びデビュー当時の名義は山田峰央だったが、山田ミネコと紛らわしかったため名字を弄った現ペンネームに改名。

愛称は「ミーちゃん」。

1973年デビュー。デビュー当初はオカルト・ホラーもしくはミステリーが多かった。デビュー当初は繊細で耽美な絵柄を得意とし、妖怪や悪魔が登場する怪奇ものを中心として発表していた。しかしその方面では今ひとつ人気が出ず、ギャグ漫画に切り替えてブレイクを果たす。

1976年『ラシャーヌ!』『パタリロ!』連載開始。

『パタリロ!』は1982年にテレビアニメ化、翌年映画化。この時、声優と主題歌「RUN AWAY 美少年達(ローズボーイズ)!」の歌唱を担当、美声を披露している。

『パタリロ!』は少女漫画界では随一の長期連載作品(連載誌を移る間短い中断期間がある)となり、2016年に舞台化。主演の加藤諒の怪演が「はまり役」として話題になり、2019年に舞台版と同じメインキャストで二度目の映画化がされた。また、これに先立つ2015年に『翔んで埼玉』がリバイバルヒット。映画版が2019年2月に二階堂ふみGACKTのダブル主演で公開されると、各地でロングラン上映となる大ブームを巻き起こした。

人物

ミーちゃん28歳と名乗る、永遠の28歳。非常にノーブルな雰囲気を持つお洒落な紳士。素顔でメディアに登場することも多く、サングラスオールバックの髪型がトレードマーク(スタイルがタモリとかぶったのは偶然)。『パタリロ!』のアフレコ現場に、ダークスーツに真っ赤な薔薇の花束を抱えて現れ、しかもそれが様になっていたためパタリロ役の白石冬美を「リアルバンコラン」と驚かせたことがある。一方では下ネタも嗜むお茶目なお方でもあり(娘に「やおい」の意味を聞かれた時に「やめて おしりが いたい」と言ったらしい)、担当編集者が落差にショックを受けたという逸話がある。

潔癖症であるらしく、仕事場には家族でさえ入るのもはばかられる程だという。

オカルト宝石落語が好きで、作品にもその分野の知識が活かされている。作品にはやたらと美少年が登場し、BL要素があふれることで有名だが、これはミーちゃんが女性キャラクターの造形を苦手としており、「胸のふくらみを付けると全部同じ性格になってしまう」のが理由である。ご本人にはその気は一切なく、一時は同性愛者からそのあたりを誤解されたファンレターが殺到してしまい、非常に困惑したという。

どころとして知られる新潟出身だけあり、「毎日ウイスキーのボトル1本を開ける」という大変な酒豪だった。それでいてほとんど乱れることはなかったらしいのだが、呑みすぎて食道がんを患い肝臓も悪くし、以来酒量をかなり減らしたという。

『パタリロ!』は1990年に「花とゆめ」での連載が終わり、掲載誌を移るうち人気も下火に。他の仕事も減り、2010年代の前半に自身によれば「冬の時代」という低迷期に入り、(呑みすぎによる)体調不良で漫画が描けなくなる。借りていた仕事場の家賃滞納(それでもかなり待ってもらえたらしい)、宝石のコレクションを売る、貯金を取り崩す、妻のバレエ教室からの収入に頼る、ついには自宅を売り払う寸前に陥るなど苦しい時期だったという。

しかし2015年に(かつて住んでいた)埼玉県を扱った自虐系ギャグ漫画『翔んで埼玉』が突然のリバイバル&大ヒット、まさかの代表作入りを果たす。『パタリロ!』も2016年に上演された舞台化作品が当たり、完全復活を遂げた。

家族

妻の山田芳実と娘の山田マリエバレエ講師で、息子の山田真央もバレエ団員、魔夜本人もバレエを嗜んでいるというバレエ一家である。ただし、ミーちゃん以外は全員講師以上のレベルなのでバレエのみ、家族ヒエラルキーが逆転する。

奥様との年齢差はバンコランマライヒの二人と同じであり、出会った頃は本当にバンコランとマライヒの作中年齢設定と全く同じだったというエピソードがある。やきもち焼きなマライヒの性格も奥様にそっくりだとか。マライヒの前髪を前に垂らす髪型のスタイルは本当にそっくり。

その奥様とは互いが運命の出会いだと感じたという。以来、「アウト×デラックス」出演時にも「愛してるよ(はぁと)」「大好きです(はぁと)」と堂々と語り合い、マツコを呆然とさせるほど夫妻はラブラブである。大の愛妻家に加え家族思いでもあり、御本人のエッセイからも読み取れるように家族に対する愛情が非常に深い。

ちなみに家族で出かける時はリアルバンコランと称される程の父を筆頭に家族全員傍から見ると只者ではないよそ行きの服を着ていたとの事。

娘の山田マリエがTwitterアカウントを以前から持っており、彼のスポークスマン的な役割も果たしていたが、2017年に彼女も漫画家デビューした。

父である峰央はマリエに対し、「トーマの心臓」と「風と木の詩」を名作だから必ず読みなさい、と勧めたという逸話があり、また献本として送られてきた父の作品やBL漫画雑誌が書庫に満載されていた。そのため、マリエはまだ意味がよくわからない時期からその世界の洗礼を受けることになった。また、マリエは無邪気にも友人たちにそれらの本を見せたため、何人かをその道に引きずり込み、何人かにはトラウマを与えてしまったという。

その結果、その後は自ら公言するほどの立派な腐女子となった。一方で、腐女子という趣味そのものは「やっぱり魔夜峰央の娘だ…」と周囲に納得してもらえたため、学生時代から非常に理解を得られやすかったと語っている。

ただし、マリエのエッセイ漫画魔夜の娘はお腐り申し上げて」によると、父娘でかなり嗜好が違うようである(父は美少年たちの耽美な世界を愛好、娘はマッチョ派)。ちなみに父の作品のキャラクターでは一回も(腐として)萌えた事がないそうである。理由は自分にとっては兄弟みたいな感覚にあるかららしい。ちなみに母である芳実は腐(BL)の嗜好は無いそうだが、パタリロ!の舞台鑑賞ではキャーキャー言ってたようだが。

なお、自身の作品の登場人物の目の描き方(特に睫毛)は父の影響があるという。

一家の経済状況が悪化していた事に最初に気付いたのはある日の食卓で魔夜がマリエに金を無心してきた時だという。最初は気軽に思ったがよくよく考えたらそれまでそんな事が無かった事に気付いた瞬間だった。

主な作品(2014年現在、連載継続中は☆印)

  パタリロ西遊記!

  パタリロ西遊記!外伝

  パタリロ源氏物語!

  パパ!?パタリロ☆

  家政夫パタリロ!シリーズ

  • ラシャーヌ!(パタリロ!にもゲスト出演)
  • 妖怪始末人トラウマ!! (パタリロ!にもゲスト出演)

  妖怪始末人トラ・貧!!

  妖怪始末人トラウマ!!と貧乏神

実は「妖怪始末人トラウマ!!」にはTVアニメ化の企画が持ち上がっていた。しかし予定されていた枠はあの「美少女戦士セーラームーン」の後番組。当初はさほど人気が出ず、1クールで終了すると思われていたセーラームーンが思いがけず大ヒットしてしまったため、あえなくトラウマのアニメ化企画はお蔵入りとなってしまった。魔夜峰央作品としては珍しくBL要素のない作品。

  May探偵プリコロの○○☆

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